概要
区別のためか、姉が金髪であるのに対し、彼女はプラチナブロンドである。エステラからは「ベス」と呼ばれている。
かつては姉妹で、二つの陽電子脳を同期して同調する事で意図的に同一の個性を持つ自律人型AIを作り出す計画である双陽電子脳計画に関わっていたのだが、AI命名法(修正史ではAI人権法)の施行により、姉の方は用途変更で既に稼働状態にあったのに対して、彼女の方は未稼働であったために1年未満で廃棄されてしまった。
後にユウゴ率いる反AIテロリスト集団「トァク」に拾われ、かつて姉と同じく穏やかで優しい性格だったが、姉と違い使命すら与えられず廃棄された過去のトラウマや、戦闘プログラムをインストールされたことと相まって攻撃的で冷徹な性格に変貌した。
使命を元から与えられていた姉に対しては嫉妬と憎悪を隠さない一方で、自分を拾って修理し、使命も与えてくれたユウゴには深く感謝しており、「マスター」と呼称して彼のために使命を果たそうとしていた。
ネタバレ注意
『お前なんか叩き潰して電卓にしてやる!』
実はエステラに成りすまし、正史の【落陽事件】を引き起こした張本人であった。
ヴィヴィからは姉が身に付けていた腕輪の有無から見抜かれてしまい、ヴィヴィと激闘繰り広げるが、ヴィヴィもマツモトに戦闘プログラムをインストールされ姉の腕輪と自分の遺髪から動揺してしまい、隙を突かれ敗北する。その時に初期化プログラムをインストールされ「トァク」のメンバー時の記憶を失い、かつての優しい性格を取り戻す。
『姉さん? やっと会えたね。状況がよくわかんないんだけど……このタスクでしょ? 処理しなきゃいけないのは。直接会って始めて見せる表情がそれー? そんな不安そうな顔をしないでよ。きっと大丈夫だから。』
『なんか……最初で最後の共同作業になっちゃいそうだけどさ。こんな時は笑ってリラックスしてやれば大丈夫だって』
と不安そうな姉に対してそう慰め、落下しつつあるサンライズを分解して地球の海へと軌道修正していく。
そして姉と共に最後まで不安であった宿泊客の不安を緩和していきながら激しく燃え尽きていくサンライズと運命を共にした。
その後、宇宙では二匹の白い小鳥が飛んでいた。奇しくもかつて実証実験で使われていたのと同じ小鳥でありどこか姉妹を思わせていた。
こうして正史の【洛陽事件】とは違い、姉が汚名を背負うことなく宿泊客からの証言も含めて、大衆から英雄や聖女の如く褒め称えられることなったのであった。
更にネタバレ注意
『泣き言を言う暇があったら手を動かせ!リーダーの所まで行かせるな!』
なんと修正史の2161年の【AIによる人類抹殺事件】では、彼女が稼働していた。この時はユウゴの孫娘であるユイを守っていた。
但し彼女は「トァク」のサーバーに保存されていたバックアップデータからサルベージされた複製体であり、バックアップされた時期は【洛陽事件】に参加する以前であったため、事件に関する記憶は一切無く、厳密には別の個体である。
それでも姉のエステラに関する記憶は残っており、
ヴィヴィから『ライフキーパーとしての使命を全うしていたわ。私と別れた時は…笑ってた。』
と彼女の証言で姉の最後を知ることになった。
「トァク」の性質上、公共のサーバーであるアーカイブには接続できないため、組織独自のサーバーの接続で運用されていたことでヴィヴィやマツモトと同様に暴走は免れていた。
当然ヴィヴィとマツモトは一時は動揺したが、ユウゴの孫娘であるユイの説明により納得してもらえた。
ヴィヴィに対し、
『サンライズの作戦の記録は残ってなくてね。ずっとどうして失敗したか気になってたんだ。お前が邪魔してくれたってわけか。』
『あたしはちゃんとマスターの役に立てたんだろうな?マスターはあたしのことを何て言ってた?どうなんだ!?』と問い詰めていくが、当のヴィヴィはユウゴとの様々な因縁から流石に全てを話せないと考えたのか、
『あ…あなたはライフキーパーとして垣谷さんに仕えることを使命としていた。今は何のために…?』
と逆に質問で返してしまった。
また、マツモトからは
『僕はあなたに一度ぶん投げられたんですよ。痛かったです。重イテー話です!』
と言われてしまい、険悪な雰囲気となってしまう。
だが当時のマスターであったユウゴ(この時はAI化していたため若い姿であった)からの40年前のビデオメッセージを見たことやユイの助言もあり、ヴィヴィとマツモト、松本博士そしてユイ率いるトァクの仲間達と共にアーカイブの停止に協力することを承諾し最後の戦いへと赴いていく。
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Vivy-FluoriteEye'sSong- AI ヴィヴィ マツモト エステラ 垣谷ユイ 垣谷ユウゴ シルバーヒロイン ヤンデレ シスコン サイドテール 哀しき悪役