概要
子供の頃から『男一匹ガキ大将』等、男とタイトルが付いた漫画は全て読んだと言う一方、3歳からバイオリンを習っていた。
中学時代に父親とラジオで聴いていた電リクで流れてきた歪んだ音で演奏するローリング・ストーンズの「Paint it Black」を聴き衝撃を受け、これを切っ掛けに海外のロックを聴きまくる。
高校時代には同級生のバンド・『FBIバンド』に加入、ベースを担当。
そのままバンドメンバー全員が大阪の学校に進学、大阪芸大在学中に世良がボーカルに交代。4年の時『ツイスト』に改名。
1977年11月、メンバーの大学卒業、バンドの解散のけじめに出場したヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)と世界歌謡祭で「あんたのバラード」でグランプリを獲得。
卒業後に世良と神本宗幸以外のメンバーがプロを拒否したため大学のバンド仲間で別バンドに所属しているふとがね金太や鮫島秀樹(後に『HOUND DOG』に参加)らと『世良公則&ツイスト』を結成。1977年11月のレコードデビュー、翌年のテレビ出演から快進撃をする。
1978年9月、メンバーの一人が体調不良により休養したことと世良の人気上昇から世良だけが注目されたことを危惧して『ツイスト』に改名。
1981年末に『ツイスト』解散。その後はソロとして音楽活動を開始。
同時期に俳優業も本格的に開始。TV『太陽にほえろ!』などの刑事ドラマ、NHK朝ドラ『チョッちゃん』や『Wの悲劇』、『極道の妻たち』シリーズ、『マルモのおきて』、『カンゾー先生』などの映画
にも出演、日本アカデミー賞の第10回及び第22回助演男優賞を受賞した。
1998年から約3年間はレコード会社へ所属せずにライヴ活動に専念、同時に俳優業も休止。
1999年になると弾き語り形式のソロ・アコースティックライヴを本格的に開始。
2000年、自主レーベル「Spicule」を立ち上げて新譜を製作することを発表、活発化。
2006年、2003年、ツイスト時代の曲をセルフカヴァーした「照 TWIST SONGS」を日本コロムビアからリリースし、約6年ぶりにメジャーレコード会社復帰。
2008年、一部映画出演を除いて休止していた俳優業を本格的に再開。
2010年2月にNHK教育の教養番組『趣味悠々』出演がきっかけで陶芸を始める。(この為か2018年に美濃焼の産地である多治見市の文化観光大使に就任している。)
2019年には福山市立大学(2011年開学)の入学式に出席、世良が作曲を務めた同大学の大学歌「Road To The Future」を初披露している。
2021年11月から2022年4月には、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に柳沢定一・健一役で出演。「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」を熱唱し話題となり、2022年3月30日にはボーカルを再録したうえで配信リリースされた。
2022年5月には桑田佳祐からのオファーを受け、佐野元春、Char、野口五郎と共にチャリティーソング「時代遅れのRock'n'Roll_Band」をレコーディング及び発表している。
余談
彼には熱心な男性ファンの追っかけグループがついており、「世良さーん!カッコイイッスーーーーー!!」などと「ッスー」言葉で応援するため、世良本人から「スッスー隊」と呼ばれている。
桑田佳祐は盟友の一人。ブレイクした当時はサザンオールスターズ派とツイスト派に分かれる程学生から人気を二分しており、ライバルとも言われることもあった。桑田は世良の事を「ライバルで戦友でもあり大好きな人」「僕はいじめられたら、世良くんのところに行こうと思って。『世良に言いつけるぞ』みたいな」と語っている。世良は自身と異なりバンド活動を継続しているサザンに対して尊敬の念を持っていることを言及しており「サザンには老衰になるまでやってほしい」と語っている。また、先述したチャリティーソング「時代遅れのRock'n'Roll_Band」の企画は世良と桑田の会話がきっかけで行われており、世良は真っ先に「桑ちゃんが動けば世の中は動く。ぼくは無条件にあなたの案に乗るよ」という言葉を桑田にかけている。