CV:原えりこ
概要
「ときめきトゥナイト」第一部と「ときめきトゥナイト それから」(第四部)における主人公。「ときめきトゥナイト」を代表する人気キャラクター。
人間界で生まれ育ったが、吸血鬼の父と狼女の母の間に生まれた魔界人。
中学生になるまでは特に能力を持っていなかったか、ある日噛み付いた相手(生物・非生物問わず)の姿に変身ができるようになる(「かじー!」と言わないと、噛み付いても変身できず、噛んだ相手は眠ってしまう)。これは「姿を写しとる吸血鬼の能力」であるらしい。くしゃみをすると元に戻る。
中学の入学初日に同級生の真壁俊に一目惚れ。変身能力で接近しようとするが、俊の幼なじみの神谷曜子に邪魔されたり、両親には「人間なんかに恋するな」と注意を受けたり、魔界の王子アロンに惚れられて押しかけられたりと、蘭世の恋は前途多難であった。
原作における誕生日は1968年7月27日で、血液型はO型。名前の由来はフランス語のエトランゼ(異邦人)。
第二部以降は結婚に伴い「真壁蘭世」になる。一男一女(兄妹)の母となり、娘の愛良が第三部のヒロインになる。
再びヒロインになった第四部では息子の真壁卓とココ夫妻の間に孫のねねが生まれ、祖母になる。
人物
とても前向きで元気な性格。思い込みが激しく妄想癖すらある。良くも悪くも感情移入しやすく、トラブルメーカーになってしまうことが多い。勉強とタマネギが苦手。
恋のライバル・神谷曜子にいじめられたり騙されたりすることも多かったが、腹を立ててやり返したりする気の強さも持つ。曜子とはボクシングで戦ったこともあった(このときは曜子が魔法薬で興奮状態だったため、善戦の結果、蘭世はノックアウトされて負けてしまった)。
恋に対しては積極的。一目惚れした真壁俊に健気に想いを寄せて、恋を楽しんでいる。人間と魔界人という種族の壁もあって困難の多い恋と思われたが、紆余曲折の末、両想いとなる。
またとても優しく、アロンから蘭世と俊の仲を裂くように命じられて失敗した夢魔・サリをかばうなど、他人を思いやる優しさを見せていた。
弟のガールフレンド市橋なるみを救うために自分に協力してくれた死神ジョルジュの頬にキスをして感謝を伝えるなど、大胆な面も見せていた(俊一筋で決して他の男性になびかなかった蘭世が俊以外の男性に好意を示したのは後にも先にもこの一件だけである)。
第三部ではすっかり落ち着いた母親&妻になっていて、娘・愛良の恋を応援したり、ココに頼まれて快く家事を教えるなど、年長者としてそれぞれの恋愛模様を見守って応援していた。
関連イラスト
余談
- 「ときめきトゥナイト」といえばヒロインは蘭世と即答されるほど、キャラクター人気は高く、pixivでも蘭世の作品が多数投稿されている(…アニメ版EDの影響で、露出度の多い作品も多いが)。
- アニメ版で蘭世の声を演じた原えりこは、原作者の池野恋とも親交があり、原えりこの結婚式に池野恋は招かれていて、そのときのレポートが単行本の柱に書かれている。そこで「蘭世の結婚式」と書かれていたことからも、池野恋にとっても、蘭世=原えりこと思えるほど思い入れのある相手だったのがうかがえる。