アロン=ルーク=ウォーレンサー
あろんるーくうおーれんさー
CV: 鈴置洋孝 / 難波圭一(総集編)
魔界の王子で真壁俊の双子の弟。江藤蘭世に一目惚れして以来、あの手この手で蘭世にアタックしている。
性格は自己中心的でわがまま。しかし根は心優しく、死んだ母ターナを恋しがるなど、愛に飢えている。そのため、ターナが生きていて俊と一緒に暮らしていたと知ったときは、「母上を独占していたあいつ(俊)が憎らしい。立場が逆だったら、蘭世ちゃんと先に出会ったのも僕だった」と俊をねたんでいた。蘭世のこともあって、俊を敵視していたが、紆余曲折を経て、兄弟として和解した。
王子だが料理上手という意外な面もあり、第2巻では2学期の終業式を終えて帰宅した蘭世に晩ご飯を作っていた。
禁断の書を探しに魔界の図書館に来た江藤蘭世たちと出会ったことがきっかけで、蘭世に一目惚れする。そして江藤家に居候して、王子の地位を盾に蘭世に、あの手この手で結婚を迫る。
蘭世に惚れ薬を飲ませて自分と相思相愛にさせたり、蘭世が作った俊への差し入れクッキーに蘭世を嫌いになる薬をかけたり(クッキーは曜子が食べてしまったため、曜子と蘭世のボクシングバトルを引き起こしてしまった)、夢魔・サリに俊を誘惑させて蘭世に俊をあきらめさせようとしたりと、あらゆる手段で蘭世の心をつかもうとするが、いずれも失敗。やがて魔界の名門の令嬢フィラとお見合いさせられて、婚約させられる。その後も蘭世に恋していたが、冥王ゾーンの事件後、自分に一途に寄り添い支えてくれるフィラに心を開き、いつの間にかフィラと相思相愛になっていた。父王レドルフの死後、魔界の王を継承して、同時にフィラと結婚した。
第2部では、愛娘ココの恋を応援して、鈴世にココと結婚して魔界の王になってほしいと願っている(この時点では息子レオンは生まれていなかったため)。
当初は「ココが大人になってその時もココが鈴世の事を好きで鈴世がココを好きになってくれたら結婚させてあげる」程度だったのだが、娘可愛さのあまり、鈴世が正常な状態ではない(なるみのことだけを忘れている記憶喪失状態)ことを知りながらも、ココと鈴世の結婚を推し進めるなど、「僕は娘が可愛いんだ。ココのためならなんでもしてやりたいんだ」と親馬鹿ぶりを見せていた。
自分や俊を凌ぐ力に覚醒した鈴世を大王に据えるのは魔界の安寧を考えた結果でもあったが、俊いわく頑固ぶりが死んだ親父(先王)に似てきたとのこと。
第2部からは第1部のワガママ王子ぶりは鳴りを潜め俊と双子の兄弟というのが納得の大王様になっていく。
第3部でも魔界の王として健在。父レドルフ王よりも柔軟かつ寛大な思考や対処が多く、開陸の父・アルドが濡れ衣を着せられた事件の詳細を知らされたときには、「魔界人には悪い人はいない」と粋な計らいを見せていた。
またメヴィウスと愛良の師弟対決に際しては大王として裁定を下し為政者としての成長を見せた。
『星のゆくえ』では、人間界の危機に際して多くの魔界人を派遣して救災活動にあたらせ、これを機会に正式に人間界との友好を結ぶ意思も示している。
テレビアニメ版にも登場するが、原作版とは顔、容姿、髪型が異なっている。これはアニメに魔界の王子が出ると聞いた作者が、意図的にキャラを変えたからである。
テレビアニメ版でも、蘭世が魔界に来たときに出会い、彼女に一目惚れするが、恋愛面に関しては原作以上にしたたかで、蘭世を自分のものにするためには手段を選ばない。俊と曜子をさらって魔界に連れてきて、二人の前で蘭世の正体をばらして、俊に蘭世をあきらめさせようとするなど、曜子と同じく狡猾な面を見せていた。