概要
人型機動兵器であるモビルスーツに対し、人間が着用する通常の宇宙服をこのように呼称するようになった。ただし、宇宙世紀以外ではあまりこの用語は使用されない。(例えばアフターコロニーではアストロスーツと呼称されていた。)
一般用の厚手のもの(1stの最終回でアムロの帰還を待ってたWBクルーが着てたアレ)と、パイロット用のボディラインがくっきりと露出する薄手のものが存在する。
これはノーマルスーツはあくまで簡易宇宙服であり、コクピットが破損して空気が漏れてしまった時や機外に投げ出されてしまった時の為に最低限のパイロットの生命を維持する為のもので、本格的な宇宙空間での活動を長時間する場合は厚手の物を使用した方がよいとされるが、(ガンダムTRPGにそのような設定がある)後の年代には改良され克服しているかもしれない。
所謂パイロットスーツではあるが、あくまでも宇宙服であるため、陸戦がメインとなる地上では着用されない事もしばしばあった。
こちらで記すのはパイロット用とする。
形状と外見
主に初代ガンダムシリーズでの地球連邦軍とジオン公国軍のを解説する。
地球連邦軍
原作アニメを始めとして、後年出されたアニメやゲーム、漫画でも判明しているように、白、黄、青が存在するが階級や役職、性別での区別は大よそ無いと判断できる。
各作品でもデザインが変わってないのも特徴。
『ポケットの中の戦争』のクリスチーナ・マッケンジーでは赤を強調としたスーツを着用しているが、連邦軍制式品なのかテスト用なのかは不明。
ジオン公国軍
こちらは連邦軍とは対照的にミリタリー調の濃い緑が主体となっている。
後年の多作品において細かいデザイン変更がなされている。
具体例として、ヘルメット、肩のプロテクターが追加されたり、首周りの縦線が無くなったり、縞模様のラインが黒になっていたりもする。
特待生や上級クラスのパイロットとなると、オリジナルのスーツの着用が認められる。
・・・ただし。ジオン軍では女性パイロットをそれなりに見かけても、ノーマルスーツを着用した例は少なく、通常の軍服や私服(?)を着て搭乗している。
余談
男女や陣営問わず一部のエースパイロットには『被弾する気もなく、まして撃墜などされるわけがない』という気概から、宇宙空間で撃墜された時の保険ともなるノーマルスーツを着用せずに出撃する者が散見される。
上記のような例も、なにぶん古い作品であることもあり女性は一歩引いたところでオペレーターなどとして配備されていることが多く、最前線まで出てMSに乗るような女性は女傑揃いで同様のメンタリティであることが多いという事情がある。
時代が下って現実でも女性兵士が当たり前になったこともあり、名有りでも立ち位置的にはモブに近い女性パイロットが増えたことで、現在ではジオン女性パイロットもノーマルスーツを着用していることが多い。
余談
ガンダム世界においては、普通の背広は単にスーツと呼ぶようである。