概要
ロランたちがひょんなことからムーンレィスの地球帰還民の一家と知り合い、彼らの為に奮闘する話。
この回ではターンAガンダムが牛を運搬すると言う変わった運用方法が描写されたほか、ロランが最後の最後でとんでもない事をやってのけてしまう。
この事からロランの心根が見える良エピソードとして語り継がれている。
あらすじ
前回の親睦パーティーでのディアナ・ソレル暗殺騒ぎの後、事件の暗殺犯の捜査の為に休戦が行われる中、ムーンレィスの居留地周辺で衝突が起きるのを防ぐため、ホワイトドールで警備に向かったロラン。ソシエもMS操縦を覚えたいと駄々をこねてそれに同行する。そこで案の定発生した現地農民とディアナ・カウンターの揉め事に遭遇、パンを配達していたキースと取材に来ていたフランもそこに立ち会うが二人は地球人への暴行に反発する帰還民クーエンを目撃する。また帰還政策が不備なせいで帰還民が困っていて、ディアナ・カウンター隊員達はそれに聞く耳を持たぬと言う実情を見てディアナ・カウンターに失望する。
ソシエは幼なじみだというロランたち3人組を怪しいと睨んで、月側のスパイかと疑惑を持ったりするが、フランとキースにうまくごまかされ、作業に協力。
また妻がストレスで体調を崩してしまった事に悩むクーエンと出会ったロランたちは、赤ちゃんの為にミルクを求めるクーエンと共に牛や豚と言った家畜探しを手伝う。
空き家となった村から牛や鶏、豚を発見し、それを輸送するのだがその行為を怪しんだポゥ率いるウァッド部隊が襲撃してきた。だがそこにハリーが来て、仲裁を行った事で事なきを得る。
牛などを居留地へ運搬に成功したロランたちであったがそこに近隣住民が文句や抗議を行ってくる。
ムーンレィスのせいで生活を滅茶苦茶にされて怒る民衆からの「ミリシャの機械人形が月の味方をするのか!?」や「月の奴らは飢え死ね」などの酷い罵倒に対してロランはとうとう・・・
ロラン「皆さん・・・僕はねえ・・・僕はムーンレィスなんです・・・ムーンレィスなんですよーーーーーー!!!」
ロラン「僕は2年前に月から来ました。けど月の人と戦います!だけども地球の人とも戦います!人の命を大事にしない人とは僕は誰とも戦います!」
後日ノックスクロニクル新聞はフランが撮った写真の記事が掲載された。
「地球人とムーンレィスの友好の懸け橋を目指すホワイトドールのパイロットはミリシャのローラ・ローラであった」と。
そして2年間共にいた友人ロランが仇敵の仲間であった事を知ったソシエは彼をぶっ叩いたのであった。
余談
ロランが自らの素性を地球人に暴露した回である。もし下手をすればロランはミリシャからスパイとして扱われ孤立していた危険性もあったと言える。