概要
ジオン公国軍が一年戦争で運用した艦船クラスの大型陸戦艇。
主に砂漠での運用を想定されており、特徴的な黄色のカラーリングは同地でのカモフラージュ効果を高める目的がある他、ホバーと船体各所のジェットエンジンにより、地形の影響を受けにくい優れた走破性と巨体に見合わない高い機動性・速力を発揮することが可能となっている。
また、この手の陸戦艇としては珍しくモビルスーツ運用能力を備えており、劇中では主にザクⅡやグフを搭載していた他、キュイなどの歩兵用兵器の運用も行える模様。
反面、装甲は貧弱で火力も高いとは言えず、単体での直接戦闘は不得手である。
主な武装は船体前部の対空・対地両用の連装機関砲2門、ブリッジ後部に実弾式の主砲を搭載しているが、主砲は位置と船体の構造上正面方向への直射が不可能となっている。あくまでも間接照準による支援射撃を行うのだろう。
ブリッジ部は(恐らく左右とも)非常時には独立分離して飛行することで、緊急退避するビックリドッキリメカ機構を持つ。
主にランバ・ラル隊が使用した事で知られる。その他にもオーストラリア方面軍やアフリカ戦線で運用されてたり、戦後にジオン残党軍が運用していたケースも存在する。
また『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、左右のエンジンポッドをオミットしたコロニー内専用と思われるギャロップがルウム戦役後のコロニー制圧に使用されているシーンが存在する。
カーゴ
ギャロップ本体に匹敵するサイズを有するドーム状の物資運搬用キャンピングトレーラー。
通常はギャロップの船体後部に連結して牽引されるが、本体同様に推進機関としてホバーを備えており、牽引されなくても単独で航行することが可能。
内部に大量の補給物資や燃料を搭載することが可能な非常に優れたペイロードを誇り、広大な砂漠地帯における無補給での長期作戦行動を支援する。
反面、その性質上被弾すれば燃料に引火・誘爆する危険性が高いため、戦闘時には本体から切り離され、安全な場所に退避させられることが多い。
しかし、それ故に一種の特攻兵器としての運用も可能であり、『機動戦士ガンダム』作中では、ホワイトベース撃沈のための切り札として投入されている。
∀ガンダム版
本作にも、マウンテンサイクルから発掘された兵器の一種として登場している。
ただし、オリジナルよりもサイズが小さく、主砲が廃され、カーゴも登場しない独自仕様。格納庫もMSが入れない。
主にミリシャのMS部隊の母艦及び指揮車両として運用され、終盤にはロケット砲を追加して前線部隊への支援砲撃能力を付加されたタイプも多数登場している。
立体物
Ms.In.Actionシリーズにラインナップ。カーゴは付属しないが、ランバ・ラル専用ザクⅠが同梱する。
SDガンダムフルカラーDXシリーズにラインナップ。カプセルフィギュアであるが、カーゴも付属し劇中同様に脱着可能。 ランバ・ラルのフィギュアが同梱する ※現在、入手困難