概要
石川英輔によるパロディ小説『SF西遊記』を元に、かの有名なSF漫画界の巨匠松本零士と東映動画(現東映アニメーション)が製作。
監督は芹川有吾。キャラクターデザインは須田正己。シリーズ構成は田村多津夫。また、田村の弟子である富田祐弘が本作で主要サブ脚本を担当し、正式なデビュー(独り立ち)を果たした。
1978年4月から1979年8月にかけてフジテレビ系列局(ただし一部系列局除く)ほかにて放送された。
さらに1979年3月には東映まんがまつりのプログラムのひとつとして劇場映画化されている
また、2008年にはDVDボックスが発売されている。
ストーリー
遥か未来、宇宙には大量のスペースモンスター達が蔓延っていた。
主人公であるジャン・クーゴはドン・ハッカー、サー・ジョーゴと共にオーロラ姫を護衛しながら、遥か惑星『大王星』(西遊記でいう天竺)を目指して旅をするのであった。
登場人物
主人公で、孫悟空のポジション。
宇宙一の暴れん坊で、二本のアストロ棒を武器に戦う。
猪八戒のポジション。
のんびりとしており、性格はマイペース。
三度の飯を誰よりも楽しみにしている。怪力が自慢。
沙悟浄のポジション。
頭脳派で、オーロラ姫からの信頼も厚い。
三蔵法師のポジション。
本作のヒロインで、月世界出身のお姫様。
スペースモンスターたちにふるさとを滅ぼされ、地球にいる科学者・キティ博士の養女となっていた。
そして遥か大王星へ、クーゴ達と共に旅立つ。
主題歌
OP「スタージンガーの歌」
ED「姫のためなら」
余談
本作放送当時は当時は日本テレビ系列局ほかにて堺正章主演のドラマ『西遊記』が、TBS系列局ほかにてザ・ドリフターズほか“出演”の人形劇「飛べ!孫悟空」が放送されていた。
早い話、当時は西遊記ブームと言う状態であった。
実は放送期間中の1979年7月に、『SF西遊記スタージンガーⅡ』に改題されている。
理由は後年の同枠で放送された『キテレツ大百科』と、別枠で放送された『スペースコブラ』と特撮『有言実行三姉妹シュシュトリアン』と同様、次番組の決定・製作遅延(次作は円卓の騎士をモチーフとした『燃えよアーサー』)のための放送期間延長に伴う、ある意味苦肉の作であった。ゆえに79年5月辺りまで次番組が決定・製作されていたら、『スタージンガーⅡ』は製作されなかった可能性がある。
そもそも『アップダウンクイズ』(毎日放送制作ホストTBS系列局ほか)や『びっくり日本新記録』(読売テレビ制作ホスト日本テレビ系列局ほか)との激しい競争に耐え、放送期間が2度延長されていたのだ。そしてさらなる延長となった訳である。
関連動画
関連タグ
マシュランボー:本作同様西遊記をモチーフにした、東映アニメーション製作アニメ。こちらは放送期間短縮どころでは済まない事態に陥ってしまう。