概要
取り立てて武勇に優れているわけではないが、トークや笑いを取るセンスに関しては円卓一で、人間観察力にも優れていた。
特にトリスタン卿とは公私共に仲が良く、彼が登場するエピソードではトリスタンの叔父であるマーク王との関わりが多い。マーク王は妻が甥っ子と浮気をしていると知り、城から追放するだけに留めた為に周りの騎士からは嘲笑の対象になった程のヘタレな人物として地元では有名な人物だった。
早速、ディナダンは彼をネタにしてやろうと、ランスロット卿に扮した道化をマーク王にぶつけてみる事にしたが、噂通りの臆病者であり、仲間達と共に大笑いしたという。
おまけにアーサー王側が彼らの問題に対して介入しようとするとランスロットとグィネヴィアの不倫を論う手紙を送るという地雷を踏み抜く始末なので、一触触発の事態になったが、見かねたディナダンが吟遊詩人達にマーク王のヘタレエピソードを吹聴した所、これが大受けし、ブリテン中に広まって何とか最悪の事態は回避された。ネタにした分、対価をキッチリ払う主義なのだろうか…?
円卓の騎士からはコメディリリーフとして愛された彼だが、彼の能力を脅威に感じたモードレッドによって謀殺される最期を辿る。
関連タグ
ディナタン(アスタタ):元ネタのディナダンと違って、それほどネタキャラではない。