キャスパリーグとは、『アーサー王伝説』に登場する幻獣、端的に言うと化け猫である。
シャパリュ、キャスパルクとも。
概説
『アーサー王伝説』の傍流にあたる「ウェールズ三題詩」に登場する。
そのほかにも、『アーサー王伝説』の外伝的な作品や散文詩に何度か登場している。
一貫して「猫」とされており、その性質も「獰猛かつ凶悪」であることに一貫している。
ヘンウェン(老白)という豊穣と奇怪を生む胎内を持つ牝豚から生まれ、「生まれればブリテンに災いをもたらす」と予言された災厄の体現。
ヘンウェンから生まれると、豚飼いによって海に捨てられるが、仔猫だったキャスパリーグは運よく潮の流れに乗ってアングルシー島に漂着。そこで豚飼いの息子兄弟に拾われて成長していく。
はじめは普通の猫だったが徐々に巨大化し、遂には人を襲えるほどの巨獣になってしまう。
最後はキャスパリーグの噂を聞きつけたケイ卿、もしくはアーサー王によって討たれている。
『アーサー王伝説』屈指の魔獣
キャスパリーグの特筆すべき点は、なんといってもその凶暴さにある。
主流であるケイ卿の伝説では、ケイ卿が来るまでに180人の戦士を葬り去るという一騎当千クラスの戦闘力を発揮している。
さらに流布本『散文マーリン』とその派生では、エクスカリバーの刃を通さない毛皮を持ち、アーサー王の鎧と鎖帷子を爪で引き裂いて重傷を負わせるという、とんでもない戦果をあげている。
二次創作における扱い
名を轟かせた魔獣だからか、ゲームでもしばしばキャスパリーグの名が知られている。
アーマード・コア ヴァーディクトデイ
傭兵、カリウスが搭乗する中量二脚型ACの名称。
一度目の共闘ミッションと二度目の撃破ミッションで武装が異なる。
設定資料集によると、かつては仲間3人と4人組の傭兵集団「ブレーメンズ」を結成して活動していて、全員分のエンブレムが載っている。
ファイナルファンタジー11
キャスパルーグとして登場。
ヴォイドウォーカーと呼ばれる特殊なノートリアスモンスター。
クァールの亜種、リンクス(首輪と脚輪と付けた仕様)族の姿をしている。
お供として、Grwnan(ウェールズ語で唸る、喉を鳴らすという意味)という2体のクァールを引き連れてくる。
インパクト、メテオを唱えてくる厄介な敵。
尚、ホワイトフェイズのアラインメントの値によっては魔道のアートマ霊子が手に入る。
キャスパリーグをモチーフとしたキャラクター
円卓の騎士の関係者だけあってか、現在はソーシャルゲームのキャラが多い。
妖獣キャス・パルク(女神異聞録ペルソナ)
イース(モン娘☆は~れむ)