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概要編集

デジタルワールドを運営する巨大なシステム。デジモン世界の創造神に近い存在ではあるが、全知全能とまでは行かない。


通常はデジタルワールドの維持管理を行い、そこで進化するデジモンを観察している。デジタルワールドの運営に支障が出た時だけ、積極的に干渉する。


基本的に干渉する際も自らが動くことはなく、配下としてロイヤルナイツを従え彼らの指示を出すというパターンが多い。


自我を有しているようだが、その様は超然としており、超俯瞰的な視点から物事を語る為にその性格を読み取る事は難しい。デジモンや人間を歯牙にも欠けない冷徹な一面がある一方、それを大事にしようとする慈愛に満ちた面もある等、多面的で矛盾した精神構造をしている。


また基本的に多くの作品でラスボス・裏ボスのポジションを務めることが多く、デジモンや人類が問題を起こしたときには一気にその原因のデジモンや人間を滅ぼそうとする急進派として描かれることが多数ある為に忠臣であるはずのロイヤルナイツから叛逆派が出てきてしまったり、あの大門大にすら両世界が危機に陥っているという一大事に人類を滅す事に固執する思考を「共存も排斥もまず目の前の世界の危機をなんとかしてからだろう」と非難され、世界も救えない癖に神を名乗るなとまで言わしめた。


更に様々な経緯からデジタルワールドに干渉する人類に対しては非容認派としての姿勢を見せることも。

しかしあくまで人類がデジモンに悪影響を与える事が多いので干渉するのは好ましくないという合理的な判断に基づいてるだけであり、

各作品の主人公がそれ以上にデジモンとの絆の価値をイグドラシルに見せたりする時は暫く静観するという方針に切り替えるケースもそれなりに存在する。

また下記の『デジモンストーリーサイバースルゥース』においてはこれ以上人間の主人公がデジタルワールドに滞在して欲しくないが今から帰るんなら何もしないという態度をとったことも。(イーターという人間とデジモン双方に害をもたらす存在に引っ掻き回されている状況であるため人間にかかりきりで関わってられないという事情もある)


デジモンや人前に姿を表す事は滅多になく、仮に姿を表したとしてもその姿は作品毎に違い一定しない。更にその本体と思しき個体を破壊ないし損壊しても、イグドラシル自体はあまり意に介さない。


コードクラウンも似た性質を持つが、コードクラウンを作り出した神とイグドラシルの関係については、知られていない。


アニメ作品には『DIGITAL_MONSTER_X-evolution』で初登場したが、この時点でのボディ(?)は水晶球という得体の知れない存在であり、オメガモンXのオールデリートによって消去された(完全に死んだわけではない模様)。

現在知られる姿は『イグドラシル_7D6』と呼ばれ、『デジモンセイバーズ』で初登場したのち、『デジモンネクスト』などにも登場している、おそらくよく使う端末のようなものだと思われる。


デジタルワールドと並行して存在する別のデジタルワールドにも同様のホストコンピュータが存在しており、『デジタルワールド・イリアス』においてはホメロス、『デジモンテイマーズ ブレイブテイマー』の世界においてはエニアックが確認できる。

設定としては『デジモンアドベンチャー』に登場するホメオスタシスやエニアックの方が先に存在していた。なので、デジタルワールドの管理者は各作品では一定していない事になる(『デジモンテイマーズ』では四聖獣(デジモン)、『デジモンフロンティア』では三大天使とホストコンピュータではなく、デジモンが管理している世界もある)。



作品における活躍編集

デジモンセイバーズ編集

CV:深見梨加

デジタルワールドでは神とも呼ばれる絶対的な存在。

一部の人間たちの策略による度重なるデジモン・デジタルワールドの危機に憤りを感じ、遂にはデジタルワールドの消滅を回避すべく人間達の絶滅をロイヤルナイツに命じる。神である為、その威厳を侵害される事を嫌う。神としての人格と機械的な人格(プログラム?)の2つの人格を持つ。

の父、の姿をしているが、その正体はイグドラシルがバンチョーレオモン(大門英)の監視の為に英の体に乗り移り、英の体を人質にしていただけである。英とバンチョーレオモンが消滅した後、真の姿を現す。


その実体はデジモンの進化を監視するために作られたWIZ9000型コンピューター(デジモンを手掛けた会社「ウィズ」に由来)であり、戦闘力はバーストモード4体を纏めて圧倒し、デュークモンのグラムでも傷一つ追わないほどに頑強。クリスタルの破片や黒い雷、体から伸びる触手が主な戦力。


上記のように怒れるデジモン達の代弁者を名乗ってはいるが、人間の思いの力をデジモン達を惑わした元凶と断じるなど思考停止あるいは一種の暴走状態に陥っており(人間の情念によるデジモン事件が多発したのは事実である)、降下してくるデジタルワールドをデジソウルで支える大達を助けるべく、ロイヤルナイツ(オメガモンデュークモンスレイプモンクレニアムモンアルフォースブイドラモンマグナモンデュナスモン)が造反するや否や、人間によって進化実験が失敗したと見なして『エラーコード401』に基いて幼年期デジモンを大量にデジタマに戻し始める凶行に出た(やっていることはデジモンクロニクルのイグドラシルとほぼ同様である)。

世界が危機に陥っている状況でもこのような有様なのでオメガモンからは神としてのあり方を問いただされ、大には(その時相対していたクレニアムモンに問いただす形で)「何がロイヤルナイツだ!何が神だ!世界が滅びようって時にテメェらの神様は一体何やってやがる!」「世界を救えもしない奴が神を名乗ってんじゃねえ!」とまで評された。


連続進化したパートナーデジモンの攻撃を受け、大とアグモンを触手で捕らえるも、アグモンのままにバーストモードに変化したアグモンに体を貫かれ、クリスタルでできた剣を持つ女神像のような本体を露出させて逃走しようと所に大のパンチを受けて粉砕される(コアはムーン=ミレニアモンのような形状をしている)。

人間とデジモンの絆に敗れた後は、再び彼等を観察しその本質を見定めるべく眠りについた。


なお、降下して来たデジタルワールドはデジソウルを発現した人間達のアシストもあって、無事に元の場所に戻っていった。


デジモンネクスト編集

人工卵デジモンの不幸から人間とデジモンの関係に悩み、自身の良心である美樹原ノルンを人間界へと送って観察しようとするが、デジタルワールドに残された良心のない抜け殻がバルバモンと融合、利用されてしまうことになる。良心であるノルンはバルバモンによって力を封じられた状態で天界に囚われていたが、バルバモンの死後は力を取り戻し、デジタルゲートを開くなどツルギらに力を貸した。

全ての戦いが終わった後はノルンがデジタルワールドを統治する事に。


ノルンは封印時は黒い拘束具を付けられたロリータ服の少女の姿をしており、力を取り戻すと7D6をモチーフとした姿に変化した。何気に人型ボディを使うのはこれが初である(セイバーズの場合はあくまでも憑依という形だった為)。


本作での行動が本当にデジモンの為を思っての事であった点や、もしもの時に備えて自分と同等の力を持つ『調停』を用意しておくなど、恐らくは歴代のイグドラシルの中でも一番まともな存在だと思われる。(空っぽの抜け殻を一時権限停止処理や封印処理等を行わずそのままほっぽって行ってしまい、結果乗っ取られるなど少々ポンコツ感はあるが)


デジモンクロスウォーズ(漫画)編集

上記の『セイバーズ』のように、あまりにも極端な合理的思考から人間界をデジタルワールドに対する脅威と認識・滅ぼそうとした結果、急遽破棄されたかつてのメインサーバー「情報樹イグドラシル」として登場。

今作では、イグドラシルの暴走を教訓として建造された新しい保守的なシステムがホメオスタシスとされている他、バグラモンが自身の義体の材料にした霊木=情報樹イグドラシルという設定になっている。


デジモンストーリーサイバースルゥース及びハッカーズメモリー編集

こちらではイーターによって侵食され、半ば機能不全に陥っている。

本来はデジタルワールドを守護するロイヤルナイツの内、ドゥフトモンロードナイトモンが異常を起こしてしまい、リアルワールド壊滅に妄執し暴走する。(デジタルワールドからリアルワールドに来訪する際、一度データ圧縮のために幼年期に退化する必要があるのだが、その隙をつかれてイーターに侵食されてしまったり、無事にリアルワールドに来られても進化までの一時凌ぎとして、その時たまたまデータ化して電脳世界にいたがイーターに襲撃されたことで現実の肉体が空っぽになった人間の身体を利用した結果、その身体の持ち主の性悪さの影響を受けてデジモンとしても人間としても異常な行動を取り始めたりしている。)

自身の防衛機構であるイグドラシル7D6も改悪されてしまう等、上記の作品群と比べると弱体化・矮小化されたイメージもついている(尤も、イーターの存在、及び性能自体が対電脳生命体にとってチート過ぎるのもあるが)。


代わりと言っては何だが、ネクスト以上に完全な被害者の立ち位置であるため、エピローグ付近ではイグドラシルとしては(歴代と比べると)意外な場面を見ることができる。


デジモンクロニクルX編集

X抗体を持った七大魔王の討伐のためロイヤルナイツに指令を出すという形で登場。

あまり出番は多くないが何気に真面目に悪の暴走に鎮圧の姿勢を見せるイグドラシルという今まで見られなかった姿が見える。


デジモンアドベンチャーtri.編集

本作の黒幕である存在。デジモンと人間の共存を拒み、世界の崩壊を目論んでいる。ホメオスタシスとは対立関係にある。

第6章のエピローグでホメオスタシスによって強制シャットダウンされた。


関連タグ編集

デジタルモンスター  デジタルワールド ロイヤルナイツ

DIGITAL_MONSTER_X-evolution デジモンセイバーズ

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