概要
デジタルワールドを守るセキュリティシステムで、デジモンアドベンチャーにおいて「デジタルワールドの安定を望むもの」を名乗る存在。
名称はテレビ版では登場せず、初出はまさきひろが執筆した小説版。アニメではデジモンアドベンチャーtri.で初めて名乗った。
『光が丘爆弾テロ事件』において、コロモンをグレイモンへと進化させパロットモンを倒した八神太一、八神ヒカリ兄妹に着目し、選ばれし子供達を選別。
1999年8月1日に風邪で休んでいたヒカリを除く太一をはじめとした7人を、デジタルワールドへと召喚した。
他者に自分の意思を伝える際には他の人間の体を借りる必要があり、劇中では専らヒカリの体を借りて子供たちに意思を伝えていた(そのため上記のCVは、アニメと映画とでヒカリを担当した両声優となっている)。
イグドラシルとは敵対関係にある。裏で糸を引く存在があったとはいえ、デジモンカイザーや及川悠紀夫のようにデジタルワールドで悪事を働く人間がいたとしても、イグドラシルのように全人類の抹消といった極端な方針ではなく、諸悪の根源にのみ対処することでバランスを保つことをモットーとしている。
しかし2005年においてはメイクーモンの巻き起こす感染に対して、「デジタルワールドのリブート」という強硬策に出て、メイクーモン排斥に抵抗する太一達を見限り、直属のエージェントであるハックモンを投入した。
最終的にはメイクーモンが変貌したオルディネモンが倒されたことで目的が達成されたためか、暴走を始めていたイグドラシルを強制シャットダウンし、騒乱を終結させた。
一方で、良く言えばあまりに穏健派過ぎる、悪く言えば様子見主義という事で反抗心を覚えるものも存在し、代表的な者では漫画版デジモンクロスウォーズにおけるバグラモンの、「なぜ生まれながらにして世界を愛せず悪として生きる事しか出来ないデジモンがいるのか」という問いに対し、「見守るように」としか答えなかったために、バグラモンから反逆されるなどの事件も起こしている。