CV: 鈴木みのり
概要
『カードキャプターさくら クリアカード編』からの新キャラクター。
さくらと同じ友枝中学校1年2組への転入生。
人物
左右に分けた巻き髪と、さくらのそれに似た頭頂部のアホ毛(1本)が特徴。
幼い頃から世界中を転々としており、日本へ来る前は香港に、その前はフランスに、更にその前はドイツにいたらしく、イタリアやイギリスにもいたことがあるとのこと。
そのため日本語にあまり自信がないようだが、作中では問題なく使いこなしている(ただし勉強した日本語が敬語であったため、同級生のさくらたちにも敬語で接している)。
性格はおとなしく控えめ。褒められて赤面したり、山崎の冗談を素直に信じてしまったりという場面が多い。
歌が得意で、学校では知世の誘いでコーラス部に入部した。
身体能力については原作では特に言及されていないが、アニメ版では「テニスを小さい頃からやっていた」と話しており、第12話の球技大会では見事なバドミントンの腕前を披露している。
家族
日本での住居は、『さくらカード編』でエリオルが住んでいた屋敷。
血の繋がりのある家族とは離ればなれのようで、幼い頃からの世話役であるユナ・D・海渡という男性と暮らしている。
また、「モモ」という名のウサギのぬいぐるみを大切にしており、いつも連れ歩いている。
彼女の一族は代々読書家で、書架には一族達が世界中から集めた珍しい本がたくさん納められている。
日本に来たのも「どうしても欲しい本を探すため」だそうだが、詳しくは不明。
秋穂自身は「時計の国のアリス」という本がお気に入り。
さくらとの関係
「木之本」と「詩之本」、「桜(=春)」と「秋穂(=秋)」といった名前の共通点から意気投合し、すぐに仲良くなった。
他にも背格好や食べ物の好き嫌い(こんにゃくが苦手)など、何かと似た面が多い。
一方でさくらと違い、秋穂自身に魔力はない模様。
しかし「上記の本に登場するアリスが出てくる夢」を度々見ており、その「アリス」がクリアカード捕獲時のさくらに酷似しているという疑いがある。
- 「風や水に困らせられた」=「疾風」「水源」捕獲時
- 「閉じ込められた」=「包囲」捕獲時
- 「透明なリボンで飛べるようになった」=「飛翔」捕獲時
- 「お菓子がいっぱいの所で戦っていた」=「顕現」捕獲時
- 「魔法をコピーできる鏡が出てきた」=「鏡像」捕獲時
更に、さくらが度々突然見る「謎のローブの人物が出てくる夢」を、そのローブの人物の視点で見ている可能性も浮上している。
その他対人関係
- 大道寺知世
さくらと共に仲良くなったクラスメート。「歌が得意」という共通点があり、共にコーラス部に入部。作中では度々見事なデュエットを披露している。
また「誰に対しても敬語」という点も似ており、アニメ版第13話で初めて出会った苺鈴から「大道寺さんみたい」と評されている。
- 李小狼
さくらを介して親しくなった友人。秋穂が日本に来る前にいた香港は小狼の故郷でもある。
小狼曰く「秋穂からは特に魔力らしきものは感じない」ようだが、現在のさくらの状況に多少なりとも関係する人物として気にしている様子。
ちなみにアニメ版第13話では、球技大会のバドミントンで対戦し互角の勝負を繰り広げている。
- ユナ・D・海渡
幼い頃からの世話役。
秋穂は海渡に想いを寄せているようだが、あくまでも世話役としてしか接してこない彼に歯がゆい思いをしている模様。
- モモ
大切にしているぬいぐるみ。現在は学校にも連れてきている。
しかし、モモの秘密に関しては知らないようで・・・・・?
過去
「欧州最古の魔術師達」と呼ばれる一族に生まれる。
一族の人間は皆優秀な魔術の使い手であり、秋穂の両親も一族屈指の魔力の持ち主であったため、秋穂自身もどのような魔術を使うのかと多大な期待を寄せられていた。
しかし、成長しても秋穂は全く魔術を使うことができず、周囲は同じ一族の人間である彼女がわずかな魔力も持たない事実に驚愕し、失望。次第に秋穂を相手にしなくなっていく。
両親を早くに亡くした秋穂は、同年代の人間がいない一族の中で孤立しながら育った。
本が好きで、世界各国の言葉や文字を覚えるのも得意だった秋穂は、本を読んでいる間は幸せな気分になることができたが、それでもやはり心の奥には常に「寂しさ」があった。
当時の辛い記憶は夢などの形で甦ることがあるらしく、その度に悲しげな表情を見せている。
それでも今は、家族のように大切な存在である海渡やモモ、友枝中で出会ったさくらや知世たちがいるため、前向きに過ごすことができている模様。
だが一方で、上述の一族の正装であるローブが自室のクローゼットに保管されていたり、そのローブを着た人物の夢を見たりと、一族との関係が切れているわけではないことがうかがえる。そしてそのローブこそ、さくらの夢に度々登場する謎の人物が着ているものであった。
さくらとは嫌いな物も、背丈や体格も全く同じである。その一方でさくらは家族や周囲から愛されながら育ったのに対し、秋穂は両親が早くに亡くなり周りの大人からは出来損ないとして扱われていたなど、育った環境に愛情がなかった点では大きく異なっている。
関連イラスト
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※以下、ネタバレ注意
正体
彼女の正体は、一族が作り出した魔術を書き込む為の「魔法具」。
魔術の才能の無さ故にその身に魔術を記録させる術式を組み込まれており、世界各地の魔術書を読ませて記録させる役割を持たされ、海渡は元々そのための護衛兼監視役であった。
一定量を越えれば秋穂の意識を圧迫し魂が壊れてしまうが、一族や海渡が所属する魔術協会にとっては秋穂の心などどうでも良い事だった。
それ故に海渡やモモは秋穂を魔法具としか扱わない一族や魔術協会に強い憤りを抱いており、海渡は「魔法具」を持ち逃げするという形で魔術協会から離反している。
真名は秋桜(こすもす)。彼女の母親が友人の女性の娘の名前にあやかってつけた名前であった。