概要
『カードキャプターさくら』に登場するクロウカードの一種。アニメ版オリジナルのカードであり、原作には登場しない。
英語名は「THE DASH」、漢字名は「駆」。
実体化するとフェネックのような動物の姿をとる。
対象者の走るスピードを速める能力を持つ。
その名の通り短距離を得意とし、素早さと瞬発力は随一だが、長時間の全力疾走はできないという弱点がある。
作中では
クロウカード編
第30話「さくらとケガをしたカード」で初登場。
さくらとの交戦中に怪我を負い、彼女の学校の2年先輩・立花玲の家へ逃げ込み、そこで出会った玲に保護される。
その独特の鳴き声から“ピューイ”と名付けられ、可愛がられていた。
それから傷の手当てをしてもらったお礼に、陸上部である玲に密かに能力を使って手助けをしていた。
親しくなった玲の幸せそうな様子から、さくらは封印を躊躇っていたが、カードの存在に気づいた小狼が動いたことや、「カードの力で記録が良くなっても意味がない」というケルベロスの言葉に後押しされ、封印に踏み切る。
動きを阻んだのは小狼であったため、彼の所持する4枚目のカードとなった。
その後カードの意思を汲んだ小狼により、落ち込んでいた玲の前に一瞬だけ姿を見せ、彼女を元気づけた。
(あくまで「姿を見せた」だけであり、力は使っていない。ちなみに、小狼がカードを発動する際は自前の剣を使うが、この回では剣を使わずに右手に持っているだけで発動していた)
さくらカード編
第53話「さくらとパニック自転車」にて、「甘」「錠」ら数枚のクロウカードと共にさくらカードに変えられる。
このままではカードたちが魔力を失ってしまうことを知り、焦ったさくらがまとめて変換しようとするが、使用目的もなく変えられたことで「駆」がパニックに陥ってしまう。
あらかじめエリオルが魔法をかけていた桃矢の自転車に乗り移り、そのまま逃走した。
最終的には「輪」で逃げ道をなくされ、「風」に捕まってさくらに抱きとめられる。怖がらせたことをさくらが謝ったことで落ち着きを取り戻し、カードに戻っていった。
この出来事によってさくらは「カードを変える」ことに慎重になり、後の「花」や「泡」の際も魔力が暴走しないよう、「本当に変える必要があるか」をよく考えてから変換している。
関連項目
エーフィ、テト(風の谷のナウシカ)…カップ焼きそば現象。足して割ったような姿。