概要
『カードキャプターさくら』の第1シリーズ「クロウカード編」において、主人公・木之本桜(以下「さくら」)に最後に課された試練。
原作・アニメ共に、さくらが最後のクロウカード「地」を封印し、カードを全て揃えた直後に行われた。
クロウカードの守護者であり「選定者」でもあるケルベロスによって選ばれた新たな主候補が、真に主として相応しいか否かを見極めるための儀式のようなもの。
もう一人の守護者であり「審判者」である月によって執り行われる。
候補者への課題はただ一つ、自らが集めたクロウカードを使って月を倒すこと。
ただし、部外者が手出しした場合、その時点で候補者の敗北とみなされる。
候補者が敗れた場合は、カードとカードに関わった者全員から「一番好きな人」の記憶が消え、再びカードの封印が解かれる。
原作では
カードは全てさくらが所持していたため、「審判」の対象者もさくらのみであった。
雪兎の真の姿である月に攻撃できず、逃げることしかできないさくらだったが、自身が敗れた場合の「災い」の内容を聞き、何としても防ごうと己を奮い立たせる。
しかし、攻撃せずに済ませようと選んだ「樹」は月の属性であるため跳ね返されてしまい、何とか自力で拘束を解くも絶体絶命に。
その時、歌帆から「月の鈴」を差し出され、生前にそれを用意していたクロウ・リードの真意を聞かされる。そして鈴の力を得た杖は「星の杖」へと生まれ変わり、「風」を発動させて月を捕らえることに成功。見事、カードの新たな主として認められるのだった。
アニメでは
小狼も数枚カードを手にしていたため、「審判」は彼とさくらの2人に対して行われた。
また、「審判」の光景は物語開始当初からさくらが予知夢として見ており、集めたカードが増えていく(=彼女の魔力が強くなる)にしたがってより鮮明になっていた。
最初に「審判」に挑んだ小狼だったが、月の属性である「時」を使ってしまい、敗北しカードを全て奪われてしまう。
続くさくらも、「雪兎=月」という事実へのショックを引きずり、一方的に攻撃される事態に。
それでも「樹」で対抗しようとするが、原作同様跳ね返され、完全に動きを封じられてしまう。
アニメではこのタイミングで「災い」の内容を知らされ、さくらはその後、「『一番好きな人』への想いが消えた世界」の幻を見る。歌帆の「月の鈴」の助けもあって拘束を解き、強い心を取り戻したさくらは、自分自身の力で杖を「星の杖」へと生まれ変わらせる。そして原作同様「風」で月に勝利し、新たな主として認められた。
余談
原作では月峰神社、アニメでは東京タワーが「審判」の舞台となったが、続編である『さくらカード編』のこの人との決戦の舞台は逆に、原作が東京タワー、アニメが月峰神社となっている。