概要
尚、発音は、中国語(簡体字で“伪娘”)では「ウェイニャン」となる。
何故か、日本のサイトでは「偽娘(ジャーニャン)」となっている記事が多い。
ちなみに中国語で「女装」は女物の服のことを指すので注意を。
中華関係開園だよ、わぁい
清朝の中国では、「像姑」「像姑娘」と呼ばれる女装の男娼がいたそうである。彼っつうか彼女らは後「相公」と呼ばれる。12~20位の美少年が、娘になる努力をし、かつ歌を歌ったり劇を行ったりしたらしい。
起源はサブカルのお約束で判然としないが、ざっくり18世紀、時の皇帝乾隆帝が、江南へ遊んだ時に俳優を北京へ持って帰り、普通の芸能を楽しんでいたところ、いろいろあって母太后の諫言により芸能関係をやめさせられ、仕事に困った俳優が女装して春をひさいだ、のが起源とされる。
その為、騎馬民族としてのオカマさんではない彼らは、切るという概念がなく、纏腰(女の子の腰に見えるように腰へ白い布を縛り付ける)に使う布をそれへ巻き付け、外からは見えにくいようにした。
あとは日本の「陰間茶屋」とだいたいあってる(芸能人である点・春をひさぐ“教育”システム・一応の卒業年齢が二十歳前後である点等で似ている)。大体二十歳を過ぎると一応女形(花旦という)や立女形(青衣という)になるが、もちろん芸能の世界は厳しいので、男娼になるものがあった。また、客に身請けされて「奥さん」になるものもいたそうな。
仕事は、客と仲良く話すとかで、“教育”の際にあなるせっくすの訓練はしたものの、客は必ずしも行為に及ばなかった。ので一部の資料では、酒宴などへ相公を呼ぶ方が女性の芸妓を呼ぶよりもやらない分風雅とされたとするものもある。さらに皆さんは当たり前だけど値段が高い。
近年(2021年以降)は中国共産党によって男らしくない"不良文化"としてBLとともに規制の対象になりつつある。背景には強い国を目指す中国にとって、ふさわしくないものを排除したいという事情がある。