ドン・キラー

その戦闘能力は凄まじく、個々で対峙したイヌブラザー、キジブラザー、サルブラザーを怪力で掴んで何度も地面に叩き付け病院送りにし(尚、入院しているメンバーの包帯は叩き付けられた部分では無く掴まれた部分に巻かれており、叩きつけよりもドン・キラーの握力そのモノで怪我をしている様に見える)、脳人三人衆も自分達を攻撃して来ると分かった途端に速攻で撤退の選択を取る程で、一対多数の有利な戦況でもドンモモタロウでさえ文字通り全く手も足も出ない事から、並大抵の存在ではとても敵う相手では無い。

劇中で初めてドンモモタロウが絶対に勝てなかった相手として絶大なインパクトを残した。

防御面も隙は無く、相手の攻撃を容易く受け止めてしまい、頑丈なボディで掠り傷一つ付かない。ゼンカイザーブラックの放つギアトリンガーの銃撃を浴び続けてもノーダメージだった。

一応ロボットではあるが飲食は可能でバナナパフェを食べたり、それに仕込まれたからしで不具合を起こしたりと原動力や詳しい体の構造は不明。

またロボットのために普段は無表情だが、ドンブラザーズを発見すると不敵な笑みを浮かべる。

また、とてもぎこちないが一応人語を話せる(喫茶どんぶらにて、メニューを読み取って一旦脳人語に翻訳した後、再度日本語にして一文字ずつ喋る)。

桃井陣によるとドン・キラーを止めたいならばドン・キラー・キラーを出撃させるしか無い。

コレは、ドン・キラーは同格の相手とぶつかった際、「自分に対抗出来るドン・キラー・キラーの攻撃を無視してまでドンブラザーズへの攻撃を継続しない」と選定された行動パターンになっている為。

つまり、身に危険が及んだ場合は流石にドンブラザーズ抹殺よりも優先順位が上がる等、少しだけ人間の様な行動様式を含んでいる事が分かる。

武装

飛行能力
- 両手足よりのジェット噴射での高速移動による飛行能力。コレで広範囲の捜索が可能になり、ターゲットを絶対に逃さない他、コレ自体が攻撃手段として機能する。

ビーム
- 目から発射する怪光線の他、口や手から滅茶苦茶な火力の光弾を放つ。

ミサイル
- 口から発射する大型ミサイル。発射後分裂し広範囲爆撃へと切り替わる。

活躍

普段からお世話になっているマスターのためにとオトモ 3 人組とジロウが喫茶どんぶらを掃除していた最中に、棚に厳重に封印されていた金庫を発見する。3人の誕生日を入れたら偶然開いてしまい、中に謎のボタンを発見。ジロウが興味本位で押してしまった事で起動してしまう。

邪鬼を倒す為に召喚されたドンブラザーズの前に現れ、その圧倒的な強さで蹂躙。バラバラになって逃走した彼らを追跡し、手始めにイヌブラザーを病院送りにする。

その後何故か喫茶どんぶらにドン・キラーが来店し、バナナパフェを注文。ドン・キラーを止める手を探っていたマスターは、せめての抵抗にと大量のからしを仕込んだパフェを提供。ドン・キラーは体内に異物=からしが入り込み異常を来す。

そんな中、脳人らが襲撃。本来は命令違反だが、タロウとは自身の手で決着を着けたいソノイは独断で仲間を率いて攻撃を仕掛ける。しかしこの状態でのドン・キラーは脳人らにも容赦なく攻撃を繰り出し、3人は止むを得ず逃走。この戦いでからしが抜け、ドン・キラーも機能が正常化する。

そしてみほ宛の遺言書を書いている途中のつよし、辞世の句を読んだ真一を次々と病院送りにし、山中で最後に傑作漫画を描くのに励むはるかと同じ場に居たタロウを襲撃。2人は変身して立ち向かうが2人掛かりでも止められず、ゼンカイザーブラックに変身したマスターも加わるが圧倒的な攻撃の前に為す術は無い。

そこに謎のアンドロイドが現れる。

その名をドン・キラー・キラー。実はあの後帰郷したジロウは育ての親の駐在所で例のボタンとソックリなもう1つのボタンを発見、押した結果ドン・キラー・キラーが出撃してしまうのであった。

2機の戦いは互角。

彼らは拮抗した戦いのまま、空中へ、そして宇宙にまで上昇。

決着の着かない戦いを未来永劫続けながら宇宙の果てへと消えるのであった……。

尚、何故駐在所にドン・キラー・キラーのボタンがあったのか？その理由は、ドン45話で明かされる。

余談

拮抗した戦いの末宇宙へ飛んで行ったドン・キラーとドン・キラー・キラー。
- 視聴者達に「今後新しいスーパー戦隊が登場しても宇宙の果てでドン・キラーとドン・キラー・キラーが戦っているに違いない」と、何処ぞのくりまんじゅうよろしく広大な宇宙に対するロマンを感じているファンが少なからずいた。

尚、タトゥーシールの提供者曰く「個人的には宇宙に飛び去るという退場のしかたでちょっとよかった。(あのタトゥーシール使われてて破壊されたら多分泣く(´；ω；`))」と宇宙へ飛び出すオチに肯定的。

ドン・キラーを呼び出すボタンはどう見てもバスの降車ボタン。それ故にドン・キラーがトラウマになってバスの降車ボタン(やそのガチャガチャのおもちゃ)を見て大泣きした子供も居たらしい。

演じる樋口幸平の成長を脚本家の井上敏樹氏が見たかったことから作られたキャラである。樋口氏は監督と相談しターミネーターやドクター・ゲロを参考に演じたと言う。

今回の1番の元凶であるジロウは一切被害を受けてないばかりか、今回の事件自体をジロウが意図せず解決してしまった。

『ドンブラザーズ』本編において、ドンモモタロウと真っ向からやり合ってマトモに苦戦させたのはこのドン・キラー只1人。本編最終盤に登場した最強のヒトツ鬼や脳人の処刑人等の強力な相手ですらドンモモタロウ1人で(アルターやアバターチェンジ、強化形態等も一切使用せず)アッサリと撃破してしまっており、そんな彼を圧倒したドン・キラーは互角の能力を持つドン・キラー・キラーと共に『ドンブラザーズ』最強クラスのキャラの1人の領域を超えており、もはや出演する作品を間違えているレベルの強さである。

最終話までの流れから、ドンブラザーズにとって総力を挙げて根絶しなければならない敵は、本質的には何所にも存在していない。そして本作の本質がホームドラマであると東映HPに記述されている以上、正義や悪よりも人間としての物語の性格が非常に強い。その様な作風において、一番危険なのは「ヒーローの力を悪用する人物」であり、それをストップさせる装置であるドン・キラーが最強であるのは筋が通っていると言える。