「チェンジ全開!」
45バーン!バンバン!バンバン!
ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイジャァー!
「レッドのパワー!ゼンカイレッド!」
「赤こそ、真のセンターに相応しい」
変身者演/CV:伊勢大貴
概要
『機界戦隊ゼンカイジャー』スピンオフ「ゼンカイレッド大紹介!」に登場する戦士。
本来存在しない筈の6つ目のギアトリンガーとゼンカイザーギアが真っ赤になった様なセンタイギアであるゼンカイレッドギアを用いて変身する。
変身者は人間の青年だが、彼自身の名前は最後まで明かされる事はなかった。
本人曰く「最初のゼンカイジャー」で、メンバー5人中4人がキカイノイドで構成された今のゼンカイジャーを戦隊として認めておらず、「真のゼンカイジャー」を作る為に行動している。
新たな戦士が現れた事にトジテンドの首脳陣は騒つく中、イジルデは「ゼンカイレッドがゼンカイジャーの仲間になる事もこれ以上ゼンカイジャーも強くならない」と余裕綽綽な様子だったが…。
容姿
形状その物はゼンカイザーと全く同じだが、ゼンカイザーでは白かった部分が赤色になっている。
しかし前腕とブーツ部分のみは白のままで、これによりゼンカイザーのモチーフであるアカレンジャーに近い配色となっており、もはやアカレンジャーがパワーアップした姿にも見える程アカレンジャーとそっくりな外見をしている。
能力
上級戦闘員であるクダイターを圧倒して容易に撃破する等、その戦闘力はゼンカイジャー達を大きく上回っている。
必殺技はギアトリンガーの先端から炎の刃を生成し、相手を切り裂く又は貫く技。
更に色が赤になった各種センタイギア(玩具では「スーパーレッドVer.」とされている物)を使用する事も可能で、劇中ではパトレンジャーギアを用いてイチゲキストライクを発動した。
正体
実は彼が使用しているギアトリンガーとセンタイギアはノーマル悪者ワルドが妄想を具現化する力で作り出した偽物であり、『ゼンカイレッド大紹介!』の本編開始前に「レッドになって俺をバズーッと倒してくれシャイン!」と彼に土下座しながら頼み込まれる形で受け取っていた物だった。
突然現れたゼンカイレッドの正体とは「ノーマル悪者ワルドが作り出したゼンカイジャーの偽物」であり、本人が自称する「最初のゼンカイジャー」と言うのもその体色通り真っ赤な嘘だったのである(変身音声が個人名では無く「ゼンカイジャー」だったのもその為であろう)。
『最終カイ!』の終盤にて、人間の姿になったキカイノイド達と「真のゼンカイジャー」を結成してノーマル悪者ワルドを倒す為に変身しようとするが、変身出来ないばかりかギアトリンガーとゼンカイレッドギアが消滅してしまった。
直後にノーマル悪者ワルドが本性を現し、青年はこれまでの出来事は全て彼の手の平で踊らされていた事を知って絶望するが、変身出来ずとも相手に立ち向かい、これまで邪険に扱ってきた五色田介人から「世界を守りたいという気持ちは同じ」と手を差し伸べられた事で考えを改め、ゼンカイジャー達が戦隊である事を認めると、それに呼応するかの様にギアトリンガーとゼンカイレッドギアが復活。
介人と共に変身して「本物のゼンカイレッド」となり、パトレンジャーギアでイチゲキストライクを発動してノーマル悪者ワルドを倒す。
しかし直後にノーマル悪者ワルドは恨みパワーが暴走して巨大化し、ゼンカイザーと共にゼンカイオージュラガオーンに乗り込んで交戦。
「ジュランソード円月クラッシュ」で今度こそノーマル悪者ワルドを撃破した。
戦いが終わった後は介人から名前を聞かれるが、青年はそれに応える事無く何処かへと去っていった。
余談
- 演者の伊勢氏は過去に『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のED「なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!」や『烈車戦隊トッキュウジャー』の主題歌等を担当した事があり、スーパー戦隊シリーズとは縁がある俳優である。
- 俳優としては『烈車戦隊トッキュウジャー』の第42話にゲスト出演した事がある。
- また、「ゼンカイレッド大紹介!」の主題歌「チェンジ全開!ゼンカイジャー」も歌っている。
- 企画段階でゼンカイザーはレッドの予定であり、ゼンカイレッドはゼンカイザーの決定稿に決まりかけていたデザインを再利用した形となっている。
- ゼンカイレッドのスーツは、後にニンジンワルドのビームカロティンを喰らってニンジンになったゼンカイザーとして流用されている(厳密には完全な使い回しでは無く、頭に茎が生え腰のゼンカイバックルがツーカイザーのツーカイバックルになっている)
- ボッコワウスとの最終決戦にて変身用センタイギアが破損してしまったゼンカイジャーだが、トジルギアと化した歴代戦隊の世界が力を与えた事でセンタイギアが修復、アバタロウギアと同形状への物へと変化し、ゼンカイジャーは再変身を果たせた。この時、変身音がゼンカイレッドと同じく「ゼーンカイジャァー!」になっていた。コレに関してはゼンカイジャーが自分達自身の力を持つ戦隊として昇華したから、或いは晴れてレジェンド戦隊になったからと言う声もあるが、もしかするとこの様な形ではあるがゼンカイレッドが力を与えてくれたor受け継がれたのかもしれない(メタ的には5人全員が同じギアを使用する関係で、戦隊名の音声にするのが一番都合が良かったのだと思われる)。
- 公式のグッズはあまり恵まれておらず、センタイギアは本編中では商品化されなかった上に、メモリアルのギアトリンガーが発表された時ですらゼンカイレッドのセンタイギアは商品化されなかった(ゼンカイレッドと同様に本編外で登場したツーカイフリントのギアはメモリアルのギアダリンガーと同時に商品化されている)為、ゼンカイレッドのなりきりは個人的な改造をしない限り不可能である。しかも、音声面ではゼンカイジャーギアとドンゼンカイオーのロボタロウギアで出せる上、メモリアルのギアトリンガーではドンゼンカイオーギアを使用するとドンゼンカイオーの合体音声になってしまう為、出す意味が殆ど無い状態になってしまっている。
関連タグ
- アカレンジャー:初代戦隊レッドでゼンカイザーのデザイン上のモチーフの1人。上述の通り、ゼンカイザーを全身赤色にしたゼンカイレッドとは見た目がそっくり。
- アカレッド:戦隊レッドの平和の願いより生まれた戦士。ゴーカイジャーのキャプテン・マーベラスの師匠でもある。
真相(※ネタバレ注意)
……と、上記の通り活躍等はあったのだが、実は『ゼンカイレッド大紹介! 』は全て介人の夢の中の出来事であった。
つまりゼンカイジャーの世界では6つ目のギアトリンガーもゼンカイレッドギアも存在せず、ゼンカイレッドは空想上の人物である。
その為、『ゼンカイジャー』本編にてゼンカイレッドのスーツがニンジンワルドのビームカロティンを喰らってニンジンになったゼンカイザーとした形で再登場した際も、ゼンカイジャー達は初見の様な反応を見せている。