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曖昧さ回避編集

  1. ファイブスター物語』の登場人物。本項目にて詳述。
  2. 魔術士オーフェン無謀編』の登場人物。トトカンタ魔術士同盟の職員でラシィ・クルティの同僚かつ友人(なのでハーティアの部下でもある)。代々暗殺技能者を排出してきた家系に生まれ自身もそのための訓練を受け「銀光のミース」という二つ名を持っている……のだが「無謀編の登場人物かつラシィの友達」という時点で、その人格や技能性能などはお察し。ラシィのためにオーフェンを襲撃するが、他ならぬオーフェン自身が(ブランクで錆び付いてるとはいえ)優れた暗殺技能者であるため不発に終わった(というかオーフェンに同じ暗殺技能者として叱られた)。

解説編集

ミース・シルバー・バランシェ。一般には「バランシェ伯」と呼ばれている。

星団暦3030年代より頭角を現してきたファティマ・マイト(AFガーランド)。

かつての四大ファティマ・マイトの中でも不世出の天才マイトであったクローム・バランシェの養女でフェイツ公爵家の後継者であり、後に新たな四大ファティマ・マイトの一人に数えられる。


カーマントー星の労働者の家に生まれ、父親の死後、惑星ボォスのカステポーとシーブル(のちのバッハトマ)の境にあるツァイハイ自治区のメトロ・テカ・クロム鉱山に移る。そこで母も失い、反ウースー国ゲリラ首領の女性騎士「A.T.」(アトロポス)に育てられた。

メイユ・スカ率いるゲリラ狩り部隊が攻めてきた際に攻撃を受けて負傷したところを、たまたまゲリラの下に身を寄せていた剣聖ダグラス・カイエンに助けられたことから彼に恋心を抱く。A.T.の失踪後はカイエンによってバランシェの許に預けられ、そこでマイトとしての才を見出されて、バランシェの死後にモラード・カーバイトに師事し、若くしてバランシェの名を継ぐファティマ・マイトとなる。


本作の女性キャラクターとしては珍しく表面的には穏健で優しく献身的な女性だが、カイエンに救われてからは周囲に変人ばかりの環境で育ったため、意外と図太い神経をしており肝も座っている。

恩人であるカイエンに対しては、カイエン当人の気持ちを無視して尋常ではない狂おしいほどの恋慕を抱き、「自分の命を助けたカイエンは自分の気持ちを受け止める義務がある」と内心で固く決めつけるようになった。

その感情の行き着いた果てとして「カイエンの子を産みたい」と願うようになるが、『純血の騎士』であるカイエンの精子は相手の卵子を破壊してしまうほど強力なため、通常の方法で受精着床することは不可能であった。

そこでミースは、代理母としてカイエンの出産を行ったファティマ・クーンのデータと、例外的にカイエンと子供を設けることに成功した女騎士ヤーボ・ビートの妊娠記録からヒントを得て、バランシェから引き継いだ『MAXIMUM』のプログラムを完成させてアウクソーに移植した自分の卵巣に組み込んだ後にカイエンの精子を受精させ、さらにその受精卵をファティマの物と置換した自らの子宮に移植するという常軌を逸した実験をカイエンに黙って勝手に行い、星団暦で初めての「純血の騎士」にして星団史上最強の超常の騎士、のちの剣聖マキシマム・ハルトフォラス(マキシ)を自分の子として産むことになる。


幼い頃からカイエンやヤーボ・ビート、アトロポスを始めとする様々な、そして錚々たる騎士やファティマ達と触れ合う数奇な運命を辿る女性である。


能力編集

マイト(ガーランド)としては素晴らしい才能の持ち主であり、本来は作成者のバランシェしか解くことが出来ない筈の46番目のファティマ『MAXIMUM』の生体コードを手計算で解答してしまうほど。

流石に生体コンピュータであるファティマのように莫大な量の演算を同時並列処理するようなことはできないが、暗号やプログラムの作出・解読といった『直感』や『創造力』も求められる計算能力について言えばファティマのそれをも凌ぐ。


一人前になってからも師匠であるモラードからは小学生扱いされているが、モラード自身が作ったにもかかわらず気づくことが出来なかったファティマ・ビルドがなかなか次のマスターを決めない理由を見抜いていた他、魔導大戦のベイジ制圧戦の折には、愛するカイエンの仇であるバッハトマ軍の騎士やファティマに対しても中立的なマイトの立場から私情を挟まずに治療やメンテナンスを行ったことから、マイトとしての能力と自覚は若い時点ですでに超一流。バッハトマ騎士団長のデコース・ワイズメルに「プロである」と敬意を評され信頼されている。


一方、女性としての感情は小娘のままの部分を残す。MHマイト(GTMガーランド)のマギー・コーターからは「あんなにいい女いない」とも評価されたが、これは超真人間であるマギーの甘い見方。ドヤンデレの本質はそのままであり、ミースの一方的な感情に拒否的な態度をとった場合、何をするかわからない。


作中の動向編集

星団暦2989年、A.T率いる反ウースー国ゲリラの下で育てられる。ウースーの騎士メイユ・スカ率いるゲリラ狩り部隊が攻めてきた際に銃撃されて負傷したところを、たまたまゲリラの下に身を寄せていた剣聖ダグラス・カイエンに助けられ、A.T.の失踪後にカイエンによってクローム・バランシェの許に預けられる。

王立学校に通い正規の教育を受けるようになるが、数学のテストを計算機も途中式も使わず一発で解答していたことからカンニング疑惑をかけられてしまう。しかし、これは『マイト(ガーランド)』の才能が開花したことによるもの(本人曰く「どうして計算に方程式など使うのかわからない」とのことで、『マイト』はただ単に「非常に高い知性を持つ」のではなく、「思考の構造そのものが常人と異なる」ようである)で、それを見ぬいたバランシェに『MAXIMUM』の基礎理論と未完成の遺伝子書き換えプログラムを託される。


2997年、モラード・カーバイトに師事、その助手として働いていた時にワンダン・ハレー脱走事件に巻き込まれ、ハスハ・スクリティ隊が起こした山火事に遭遇する。モラード・ファティマのビルトに救われるが、ビルドがその身を炎で焼かれながらも自分を守ろうとした行動に何らかの影響を受け、立派なファティママイトになることを決意する。

この時の年齢は地球人に換算して13~14歳程度だが、既に大学院の修士課程を修了しているだけでなく、医学博士等の関連博士号の殆どを取得済みであり、医師免許も取得している。


3010年、ハスハ連合王国に入り、自らの卵巣をアウクソーに移植、そして自身の子宮をファティマのそれに置換するなどマキシ誕生の準備を行う。

3030年、魔導大戦開戦時にカイエンにマキシのことを告白する。自分の死を予期していたカイエンから懐園剣(光剣)を託されハスハ王宮からの脱出を促されるが、カイエンのパートナーを解除されたアウクソーの精神崩壊もあってすぐには動かず、王宮で負傷者の治療やファティマのケアに当たり、その後昏倒したデプレ皇子のいるスバース市に向かう。

3031年、イーストハスハにある自分の屋敷にてモラードやナトリウム・シング・桜子サリタ・アス・ジンクプリズム・コークスら名GTMガーランド達を迎えてアウクソーの扱いについて会合を開く。その際、途中参加したエルディアイ・ツバンツヒから助言をもらう。

メンテナンスに訪れたエストの護衛役としてついてきたバッハトマの騎士アララギ・ハイトに一目惚れされる。


3032年、不審人物としてAP騎士団ツラック隊に拘束されたワンダン・ハレーの面通しのためにツバンツヒに呼ばれ、ビルドと共にベラ国に駆けつける。レディオス・ソープ(アマテラス)からアウクソーとカイエンの馴れ初めを聞かされる。

ベラ国攻防戦において医療大隊を率いてAP騎士団をサポート。クロス・ジャマー(情報妨害戦)ではAFガーランドの能力と持ち前の演算能力を活かし、枢軸軍の妨害コードを打ち消す対抗キーコードのためのマザーシート作成に当たり、ファティマ達に引けを取らぬ活躍を見せた。


3075年のハスハント解放戦の時点ではアウクソーともども王宮に監禁されている模様。


関連イラスト編集

アウクソーとミース、色塗った。ミース×カイエン(BOTH3030)


関連タグ編集

ファイブスター物語 FSS

ダグラス・カイエン

クローム・バランシェ

モラード・カーバイト

四大ファティマ・マイト

アララギ・ハイト

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