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解説編集

アドラー星ダスニカ神聖連合出身のAFガーランド(ファティママイト)で、物語のヒロインの一人であるファティマ・エストの生みの親。

星団暦2880年代~3100年代にかけての星団四大AFガーランドの一人であり、同じく四大AFガーランドの一人であった天才科学者クローム・バランシェとは、親友であると同時にライバルでもあった。バランシェの死後は星団最高のAFガーランドとなる。

コーラス22世やその子23世(コーラスⅢ世)、二代目黒騎士ロードス・ドラグーンとも親交を持っており、ミース・シルバーの師匠でもある。


豪放磊落で飄々とした呑気な性格のおっちゃんで、繊細で神経質だったバランシェとは正反対の人物。

一方、細かいことを気にしなさすぎる性格ゆえか、専門である筈のファティマに関する星団法の改正やプラスチック・スタイルの導入を知るのが一足遅れていたり、自作品であるファティマ・ビルドのスタックコード(恋する乙女状態)に気づかなかったりと、やや抜けたところもある。


アドラー星のシュリーズ共和国にあるガーランド養成学校「バルチック・アカデミー」で「開校以来の天才」と謳われ、星団暦2876年にGTMガーランド(MHマイト)のルミラン・クロスビンと組んで、シンクロナイズ・フラッター・システムを完成させ、GTMダッカス(MHバッシュ・ザ・ブラックナイト)とその専用ファティマであるエスト、そして同時期にビルドを製作した。

その後は両者が預けられたバキンラカン帝国に移るが、ブラックナイトとエストとの組み合わせがあまりにも強力な戦闘力を誇ったため、この二つを狙う騎士達の争いに巻き込まれたことから、カラミティ・ゴーダーズ星のマルサラ共和国の片田舎に引きこもり、半ば世間と隔絶した生活を送っていた。

その間、コーラスⅢ世のパートナーとなるファティマ・ウリクルを始めとする数々の傑作ファティマを生み出した。

バランシェの容体悪化を知るとアドラーに帰郷、バランシェの居城のあるバストーニュに近いペトルカに居を構え、彼を見守るように暮らし始める。


星団暦2989年、コーラス軍を支援するため訪れたジュノー星のコーラス城でファティマ・ラキシスと出会い衝撃を受け、後年にはバランシェと同様に延命用のボディに脳を移殖し、A.K.D.に招かれてミラージュ騎士団のファティマのメンテナンスを担当する。


後に、詩女ムグミカ・アトールに生前依頼されていた星団史上最強のファティマ・ザ・タワーを完成させ、彼女に自分の死後も自分に代わってラキシスを追い、バランシェの意図と目的を確認し、あわせて全てのファティマ達を見守って欲しいという願いを託すことになる。


モラード・ファティマ編集

モラードの手がけた『モラード・ファティマ』は特に突出した能力を持たない(それでも星団最高峰の基礎能力を誇る最高ブランドであるが)代わり、性能面・精神面の両方が非常に安定しているという特徴があり、これは性能がずば抜けている反面、精神的に不安定だったり、一点特化し過ぎて汎用性を著しく欠いていた『バランシェ・ファティマ』とは真逆のスタイルである。


そのため、実戦経験豊富なベテラン騎士やファティマの兵器としての信頼性を重視する騎士達に特に重宝され、バランシェ・ファティマより高く評価する騎士も多かったという。

また、Sタイプ(少女型)のファティマは高い成長性と引き換えに精神面に不安定さが残るのが通常だが、知られるモラード・ファティマはその殆どがSタイプでありながら高い安定性を有しているのも特筆点である。


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