概要
本編『魔術士オーフェンはぐれ旅』が始まる前の、主にトトカンタが舞台の物語。
基本は、裏町の宿屋バグアップズ・インに居候同然で住みつく極貧金貸し魔術士オーフェンと、地人のボルカン・ドーチン兄弟や、無能派遣警察官コンスタンス・マギー、謎の銀髪執事キース・ロイヤルなど、彼を取り巻くトトカンタの奇人変人たちによって織り成される「無謀」なギャグ・ファンタジー。『はぐれ旅』以上にチンピラ丸出しのオーフェンのテンポの良すぎるどつき漫才は図書館や電車の中で読めないほどのギャグ密度を有する。
各エピソードは原則的に1話ないし2話(前・後編)で完結される。
サブタイトルはそのエピソードを傍からツッコんだようなものが多く、「てめえら、とっとと金返せ!」「それはいろいろまずいだろ!?」「そーいや何かを忘れてる?」「ガキの使いじゃねえんだぜ!」など、ろくでもない物ばかりである。
書き下ろし短編には、牙の塔時代のオーフェン(キリランシェロ)とチャイルドマン教室の面々が巻き起こす波乱の日常を描いたエピソードが収録されている。(プレオーフェン)