概要
星団暦3000年代初頭を代表する若きAFガーランド(ファティマ・マイト)にして、後にミース・シルバー、プリズム・コークス、モラード・カーバイトらと共に四大AFガーランドに数えられる一人。
知り合いに騎士が多い(成人騎士の平均身長は190~200cm前後)ことも手伝って、低身長なのが若干コンプレックスで、赤いメッシュの入った緑髪を盛り上げた髪型にしている。
ちなみに胸はぺったんこ。
ガーランド(マイト)であると同時に母譲りの強力なグリント・ツヴィンゲン(ダイバー・フォース)も持つという稀有な存在である。その影響かアレルギー体質らしく、ファティマと同じ天然素材の衣服しか身に着けられない。
人物
ボォス星アトール聖導王朝の女皇帝(詩女)フンフト・アトールとジュノー星コーラス王朝メロディ公爵家当主ピアノ・メロディ3世との間に出来た不義の子であり、メロディ家最強騎士アルル・フォルテシモ・メロディ4世の腹違いの妹にあたる。
しかしその結果、母はダイバー・フォースを失って強制的に隠居、父のメロディ家はお取り潰しとなり、両親は地位も名誉も力も失い没落してしまった。その出自によって幼少の頃から貴族社会の中で精神的に過酷な環境を味わっており、彼女のトラウマとなっている。
育ってきた境遇からか短気で口が悪く、気に入らなければ相手が年上だろうが構わず噛みつこうとするが、本質的には面倒見の良い性格であり、惑星ボォスのノーキィ・シティに住んでた頃にひょんなことから知り合って好意を抱いたヨーン・バインツェルと、ルミナス学園在学中の後輩であるちゃあ(ワスチャ)の二人について何かと世話を焼くなど、いわゆるツンデレ的な面を持つ。
生意気だが、わかりやすく単細胞なところもあり、そこをモラードから面白がられて初対面で気に入られた。
スティール・クープに師事してAFガーランドとなり、初期作品の霧姫とコロナが、フィルモア帝国のビオレート・トライトン王子とハスハ連合王国のマイケル・ジョーイ・ギラという大物騎士のパートナーとなったことで、3020年代後半より師クープに代わって60代後半(地球人間換算で約17~18歳前後)という若さで四大AFガーランドに名を連ねる。
しかし、最年少かつ若さゆえに精神面でも能力面でもまだまだ未熟。
星団暦3030年に勃発した魔導大戦では、女子高生騎士団ルミナス・ナイツ専属ガーランドとして、武勲を上げてお家再興を目指すちゃあと共に戦場に立つが、ログナーに指摘されるまでちゃあや彼女のパートナー・ヒュートランの素性に気付いていなかった他、メカ音痴であるためにちゃあの搭乗騎ルミナスミラージュの中身が究極最強のMHナイト・オブ・ゴールド(GTM帝騎マグナパレス)であることを見抜けず「しょぼいMH」と暴言を吐いたりしている。
しかし、ワスチャ達の素性を知ってからはおいそれと強く出られなくなってしまい(「友人をペットと思っていたら、実は自分がペットだった」)、「アマテラス」という言葉を聞くと恐怖で震え上がってしまうようになってしまった。
魔導大戦以降はログナーの専任医師としてミラージュ騎士団に招かれることになるという。
作中の動向
星団暦2961年、不義の子として生まれてしまったことから、王家の混乱を招いた不祥事ということで父のメロディ家がお取り潰しを受けコーラス王朝を追放される。
星団暦2995年、惑星ボォスのノーキィ・シティに住んでいたころ、ファティマ・バーシャをアレルギー性皮膚炎から救うために天然素材の下着を求めて自室に忍び込んだヨーン・バインツェル少年と出会う。
その後、デコース・ワイズメルとの私闘に敗北して重傷を負ったヨーンの治療にあたる。
星団暦3001年頃、正規の高等教育を望むヨーンとフェイツ公国の名門校ルミナス学園に在籍する。
学園では「キルティン・スター」というアダ名で、プリンス・ジョーディ(ヨーン)と共に学園中の生徒の憧れの的になるが、対等に付き合える同性の友人はちゃあくらいしかいなかったらしい。
内心はヨーンにベタ惚れだったがフラレてしまい、しかも授業をサボり続けたことによる単位不足で1年留年するハメになった。
春休みになった直後、卒業して再びボォスへと出奔したヨーンを追いかける為に、ちゃあを無理矢理連れ出して旅立つ。
星団暦3030年、魔導大戦に揺れるハスハに入り、女子高生騎士団ルミナス・ナイツ専属(?)ガーランドとしてちゃあと行動を共にしている。
星団暦3031年、故障したアウクソーの今後の扱いを決めるべく、ハスハにあるミース・シルバーの屋敷にモラードら他のAFガーランド達と集まる。そこでエスト(バーシャ)が既にヨーンのことを覚えていないことを知ってしまう。