曖昧さ回避
- "alone"。「一人の、単独で」などの意味を持つ英単語(形容詞・副詞)。
- 『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』及び『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』の登場人物。本稿で解説。
- 『ビビッドレッド・オペレーション』に登場する正体不明の存在。⇒アローン(ビビッドレッド・オペレーション)
- アローン・シモンズは『機動戦士ガンダムAGE』の登場人物。 ⇒アローン・シモンズ
- 重戦機エルガイムに登場するB級ヘビーメタル。のっぺりした鈍重そうなボディと、2つ目が外観の特徴。アローン・クランプにより設計されたためこの名がある。劇中では正規軍・反乱軍・民間を問わず幅広く利用されており、複数のバリエーションが登場する。
概要
アローンとはペガサス星矢たち青銅聖闘士たちが活躍する聖闘士星矢の本編から見て先の聖戦が勃発した18世紀が舞台である原作者車田正美による続編聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話及び手代木史織によるスピンオフである聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話、二つの冥王神話に共通して登場するキャラクターである。
共通する設定は以下の通りである。
- 天涯孤独の身の上ながら絵描きを志す少年。
- 天馬星座の青銅聖闘士と親友。
- 冥王ハーデスの依代と選ばれた「地上でもっとも清らかな心の持ち主」
※絵描きを志す、兄の有無以外、聖闘士星矢における瞬と境遇が似通っている。
ネクストディメンションでは序盤に登場して以降2021年夏連載回での再登場まで長期に亘ってアローンは現れていない為にpixivではロストキャンバスのアローンを指し示すケースが大多数を占めている。
ネクストディメンションのアローン
生きるために幼くして野盗に身を窶していた天馬がある猛吹雪の夜に出会った少年。
フィランツオという町で絵の勉強をするための旅の途中であったアローンは寒さに凍える天馬のために大切な画材を焚火にし、更には自分の荷物を盗んだ天馬を捕らえた水鏡が彼を殺そうとした際は、荷物は天馬へとあげた物として彼の助命を訴えるなど『神の子』と言わんばかりの良心の塊である(レ・ミゼラブルのミリエル司祭状態である)。
その後、杯座の水鏡によって天馬共々助けられ、吹雪の夜を乗り越え生き抜く。
数年後、聖戦の兆しが見え、この時代における最も心清らかな人物としてハーデスの肉体に選ばれた。エリシオンと呼ばれる場所で草花を摘んでいる折に天秤座の童虎と牡羊座のシオンに殺されかけたが天馬の機転で救われた。だが直後、天馬が離れている隙にパンドラが現れ、冥王の剣を抜かせられ、ハーデス城へと向かうこととなる。
冥王ハーデスの魂に自我を徐々に侵蝕されており、元々の一人称は「ぼく」だが時々「余」(ハーデスの一人称)になる、幼馴染である天馬やサーシャの顔を思い出せなくなるといった症状が現れている。(ND版サーシャとの兄妹設定は無い)
パンドラの見立てによれば、243年後から城戸沙織がタイムスリップした影響でサーシャのアテナ覚醒のみならずアローンのハーデス化をも阻害しているとされる。沙織と一緒にタイムスリップした人物もハーデスの依代であり、アテナ覚醒者のみならずハーデスの依代が同じ時代に2人現れる事態となっている事までは気付いていない模様。
ロストキャンバスのアローン
CV:下野紘
イタリア出身。幼い頃は孤児院で実妹のサーシャ(この時代におけるアテナの化身)と親友のテンマ(後のペガサスの聖闘士)らと共に過ごしていた。しかし、幼少期に妹は射手座のシジフォスに見出され聖域に引き取られて別離していた。町の教会で絵画の勉強をしており、罪人さえも涙するといわれる森の大聖堂の絵を見たいと常々思っていた(フランダースの犬のネロにとってのルーベンスの絵状態)。
この時代において最も心清らかな人物としてハーデスの器に選ばれてしまう。森の大聖堂から来たという神父に扮するヒュプノスに勧められ、村の北にある山の花園へ向かうが、そこでパンドラと出会い「YOURS EVER」と刻まれたペンダントを与えられる。直後、小宇宙に目覚めていたテンマが天秤座の童虎に素質を見出され聖闘士の修行に出てしまい、その際に互いに立派な聖闘士、画家になる約束を交わすもテンマの留守中に冥王としての力が強くなる。
それ以降、描く絵から生気が消え、描いた生物はことごとく死滅するようになる。そのことを嘆き悲しんでいるときに再び現れたパンドラに連れられ、以前より見たいと願っていた森の大聖堂の絵を見ることとなる。しかし、その絵はハーデスとなった自分が描かれた地獄絵図であり、絵の中の自分に導かれてハーデスとして覚醒する。
冥王として目覚めた後は地上を死の世界と化すことを目論み、描かれたものは全て死に絶える絵、ロストキャンバスの完成を目指している。だがケルベロス(普段は自分が助けた子犬の姿をとる)と共に冥闘士をつけず聖域へ出向くなど、依代として不安定に見える彼を双子神は不安視されていたが、冥王として「神」の力をふるうことに喜ぶ邪悪な心が芽生えたことをヒュプノスに看破され、アローンの精神は崩壊、冥王ハーデスに肉体を完全に乗っ取られてしまう。尚、アローンの意識があったときは死を救いだと述べていたが、ハーデスとなってからは、死を断罪と述べている。
※ハーデスとして登場している際、一人称が「僕」のときには台詞のフキダシが曲線で、「余」のときには直線で書かれている。
※動画リンク先は公式アカウントのもの