概要
CV:福山潤
冥界三巨頭でないものの黄金聖闘士に伍する実力の持ち主で、全冥闘士中最高のスピードを誇る。口癖は「惰弱な」。
ハーデスがアテナ抹殺を命じた集会には本来、全冥闘士の参加が義務だが、自分の性に合わないという理由で姿を現さず、ハーデスもそれを咎めようとしない。
彼にとって聖戦は興味の対象ではなく、ハーデスこそ全てであると熱烈な忠誠心を向けている。
ハーデス覚醒直後の戦いで、童虎の技の余波によりハーデスが腕に傷を受けていたことを知り、童虎を倒すべくミーノスたちを追い聖域へ。そこで聖域周辺を警護していたアルデバランと対決。
ハスガードからは「周囲の者全てを否定し、焼き尽くす黒い炎の持ち主」「凶暴であるが邪悪でない」と評されている。
ハスガードに駆け寄る弟子達を見て弟を思い出す描写がある。
かつて翠(すい)という名の弟がいたが、彼は病身のため太陽の下を歩けない身であり自身が兄の負担になると思い悩むあまり自ら命を絶っていた。心の支えであった弟を喪った絶望を世界への怒りやハーデスへの過剰な忠誠に転化していた節がある。また回想シーンではかつて弟を養うためにストリートファイトをしていたかのような描写がある。
かつて師を喪った童虎が自らの経験から彼の心中を慮った行動や発言をしたことに何か思うところがあったのか、童虎との戦いで相討ちになりかけたものの童虎のみを地上に還し消滅する。
外伝ではアスミタ編で登場。
冥界に訪れたアスミタに挑み、冥闘士となり、不死となったために傷付くことも省みない戦い方に、アスミタから「弟を救えなかった罪悪感から逃れるために自分を傷付けようとしている」本心を見抜かれて返り討ちに遭ったが、戦後にアローンと出会い、彼に弟の面影を見て、アローン一個人に忠誠を誓う。
技
- コロナブラスト
- クラシファイアンク
- ライジングダークネス
余談
以下の要素からLCを前聖戦とする『聖闘士星矢』世界におけるフェニックス一輝の前世ではないかという説がある。
- 兜を脱いだ際の容姿
- 名前に「輝」が含まれている
- 元ネタになったエジプト神話のベヌウがフェニックスの原典となった鳥
- 弟思い/ハーデスに過剰な忠誠心を向けている(「聖闘士星矢」本編では瞬がハーデスの依り代とされている)
- 弟の名前が翠(翠には緑という意味があり、アニメ版のアンドロメダ瞬の私服と髪色は緑色である。ちなみに瞬にそっくりな少女エスメラルダはスペイン語でエメラルドの意味である(エメラルドは漢字で「翠」玉)。
- 「惰弱な」という口癖
- 鳳凰座の聖衣を纏ったのは歴史上一輝ただ一人という設定(これならばLC時代の聖戦に鳳凰座の聖闘士がおらず、輝火が冥闘士の座に収まったのも納得である)
なお、この場合、後代のベヌウの冥闘士はどうなったのかという疑問が湧いてくるが、恐らく同じ名前の別人がベヌウの冥闘士になったと考えるのが自然だろう。
病弱な弟の死をきっかけに冥闘士となり、最終的に童虎に倒された点ではND版水鏡と共通している。