曖昧さ回避
- ギリシャ神話における伝説上のクレタ島の王。エーゲ海を制して善政を行い、死後にその治績を認められて冥府の審判者の一人に起用された。ミノス、ミーノースとも表記する。
- 聖闘士星矢及びロストキャンバス、冥王異伝に登場する登場人物。天貴星(てんきせい)グリフォンのミーノス。本項ではこの項目について記述する
プロフィール
概要
冥界の裁判官。本来は第一獄・裁きの館で亡者たちを裁く役目を負うが、普段はその任を副官のルネに一任している。
冷静沈着な性格で、強大な念動力で手を触れずして敵を倒す闘技の使い手。
普段は前髪で顔の上半分を隠している。
アイアコスとともにカノンの前に現れ彼を追い詰めるが、一輝の乱入によって戦いは中断される。
その後黄金聖闘士たちが冥界最奥の第八獄・コキュートスで嘆きの壁を破壊しようとする場に乗り込もうと扉を開けたことで、内部に留まった黄金聖闘士全員が消滅するほどの衝撃の余波を浴びたが、それでもなお生き残り氷河と交戦。
黄金聖闘士の力をもってしても砕けないとされるフリージングコフィンの氷壁を拳で破壊し、オーロラエクスキューションを受けてもなお立ち上がるといった強さを見せるものの、エリシオンへ向かおうとする氷河を追跡しようと「嘆きの壁」を越えたため、超次元に飲み込まれて消滅する。
技
- コズミックマリオネーション
念動力が作り出した見えない糸で相手を操る技で、そのまま相手の指の関節を逆に曲げたりする事も可能。
強力な技である事に違いはないが、グリフォン要素はあまりない。
ロストキャンバス
技:コズミックマリオネーション、ギガンティックフェザースフラップ
ハーデス軍の先陣として配下の冥闘士を率いて聖域付近に現れ、防衛線を張っていた聖闘士達を瞬く間に一蹴し、自身の配下やニオベすら全く寄せ付けることのなかった魚座のアルバフィカをも、圧倒的な実力で粉砕する。
口調は紳士的であるが、対峙した相手を「傀儡」と称し薄笑いを浮かべながら弄ぶ酷薄な性格で、見せしめのためにアルバフィカが気にかけていたロドリオ村の破壊と村人の皆殺しを企んだ。しかし、村にたどり着いたところで駆けつけたシオンに妨害され、重傷を負いながらも決死の覚悟で立ち上がったアルバフィカに再戦を挑まれる。
単行本未収録の番外編「傀儡と王」にも登場しており、本編ではあまり見られなかったアローンとの関わりも描かれている。なお彼にはアンナという名前の侍女がいるが、かつてテンマが暮らしていた孤児院にいたアンナかどうかは不明。
冥王異伝ダークウィング
技:コズミックマリオネーション
ルーカス・ハーゲンを器に覚醒。
地上、冥界、天上界を狙うデミウルゴス陣営に歪な手段で目覚めさせらた。
性格は相手を傀儡にすると度々宣言し、街の人間の皆殺しを提案したり相手を肉体精神双方で痛めつけることを好むなど攻撃的で残酷。一方、自分が覚醒した状況から判断するなど分析もこなしている。
彼自身はデミウルゴス側の策で蘇る手助けをされたことには気付いていなかったが、何者かによって目覚めさせられたという自覚はあった。それに加えて、ルーカスの記憶や対峙した天霊星ネクロマンサーのシャルロットが自分の知る者ではなかったことから、歪められた聖戦であることに気付いている。
そのため、ハーデスへの忠誠はあるもののパンドラである夜姫には従う必要はないと彼女たちの制止を受けずに行動を開始。
手始めに器のルーカスの願い(ミーノスの影響で恋心が歪んだもの)として蠍座の黄金聖闘士であるエウラリアを傀儡にするため彼女を襲撃。
スカーレットニードルを受けながらも、搦め手を交え捕らえることに成功する。しかし、精神面での強さも見せた彼女に、とどめを刺さずに全身の骨を砕くと言う拷問に移行してしまい、エウラリアに最後のアンタレスを叩き込まれ冥衣に戻り敗走。
パンドラたちの小宇宙を手に復活しようとするが、形振り構わない姿は闘士としての信念や忠誠心を失った怨霊としてシャルロットに返り討ちにされ、最後はパンドラに鎮められ、彼女に膝をつくように眠りについた。
作中では、デミウルゴス側に冥衣を通じて、先代あるいは別時空から最も荒々しく冷酷なグリフォンの記憶から呼び寄せられたとしている。
他者の手が加わった歪んだ形とはいえ、本作では初めて本来の冥闘士として覚醒している。そのため、イレギュラーな形で人格の残る主人公たちが、本来の冥闘士──冥衣に宿る魂の存在を知る一件となった。