概要
漫画「聖闘士星矢」に登場する、黄金聖闘士・蠍座のミロの必殺技。
人差し指の爪から蠍座を形成する星の位置に倣い、相手の体に計15本の赤い針のような描写の鋭い突きを目にも止まらぬ速さで打ち込む(発射の際には爪が伸び赤く染まる)。
外傷は小さく針に刺されたような傷跡だが、中枢神経を刺激するため一発食らうごとに全身に激痛が走り麻痺してしまう。当たる数が増すごとに屈強な戦士でも耐えきれないほどの地獄の苦しみとなる。命を奪う前にその激痛を以って相手を降伏させようという、意外と慈悲深い技なのだ。(やってるところは拷問にしか見えないが)
大体の相手は10発もしない内に死ぬか発狂してしまうらしい。
また、14発撃ち込まれた氷河とカノンに至ってはスカーレットニードルの傷口から血が噴き出し、悶絶する本人以外に見ている側にも残酷な側面もある。
遠距離から発射するというのが定番の撃ち方だが、敵に肉迫し、すれ違いざまに突き刺すというパターンも見られる。ゲーム「ソルジャーズ・ソウル」にて神聖衣を装着した状態のミロが使うスカーレットニードルは最初に数発撃ち込んだ後にすれ違い様に連続で貫き、最後にアンタレスを撃ち込むというこれまでのスカーレットニードルの型全てを折衷したモーションになっている。なお、「降伏か死か選べ」と言ったそばからアンタレスするのはご愛嬌。
だが、それでも降伏しない者には必殺の15発目が撃ちこまれる。
余りの激痛に耐え切れず(せいぜい5、6発らしい)今まで、とどめとなるアンタレスを受けた者は誰一人いなかったが、12宮戦においてキグナス氷河が唯一初めて受け切った。
天蠍宮戦でミロと戦った氷河は降伏も死も拒み続けたため、ミロからのスカーレットニードル15発すべて、つまりアンタレスまでを受けることとなった。
出血多量の氷河は残り数分の命だったが、その時間さえもあくまで前進のために使い、彼のその信念と闘志に心を動かされたミロは、そのときに初めて沙織が真のアテナだと知る。
元々聖域に不審だったミロは、すぐさま血止めの急所・真央点を突いて氷河の命を救い、次の宮へ向かう彼の姿を見送った。
(ハーデス戦で、カノンも償いのためにスカーレットニードルを14発まで受けたが、カノンを聖闘士と認めたミロの慈悲により、15発目は血止めの急所・真央点であった)
ちなみに、カミュはこの時から宝瓶宮戦まで約4時間ずっと自宮の外で氷河を待っていた様子。一体どんだけ……いや、もはや何も言うまい。戦いを監視されていたミロもさぞウザかっただろう。
※画像はあくまでイメージです。
一応、15発同時に撃ちこむことが可能である(NDのエカルラートは「スカーレットニードル・クワトロ」という威力の高いスカーレットニードルを4発放つ技を披露)。
技を放つ指の爪が真紅に染まり尖るためマニキュアを塗っているようだとネタにされた。
なお、エピソードGにおいては蘇った不死身の英雄を倒し、竜の魔法を無効化した上に、属性自体を打ち破る性質を持っているなど、そういう視点で見た場合、黄金聖闘士の技として相応しいと言える。
さらに強化版として深紅刺貫(クリムゾンスティンガー)が登場。こちらはスカーレットニードルを一点に集中して放つ技である。
セインティア翔においては「スカーレットニードルブレイズ」という炎を纏わせる応用技を披露している。
歴代の方は、更に威力を増した「スカーレッドニードルカタケオ」という独自の技を持っている。ただし、小宇宙を燃やすと超高熱を発する心臓を持つ彼だからこそ放てるわけで、更にアンタレスともなれば命を落とすほどの大技となる。
また聖闘士星矢Ωに登場した蠍座のソニアはクリムゾン・ニードルという派生技を扱う。