概要
ゼノモーフの一種でヒトの指のような8本の足がついた、尾の生えた蜘蛛かカニのような姿をしており、主に種の繁殖を担っている。
名前は『顔に貼り付くもの』を意味する。
生態
クイーンエイリアンが産んだ卵(エッグチャンバー)から孵化する生物。
サソリのような姿をしているが、寄生に失敗した時を除いてこの姿で地面を這い回ることは無く、孵化した後も卵の中にじっと潜んでいる。
寄生対象がエッグチャンバーに近づくと、蓋が開いてフェイスハガーが飛び出し、8本の足で宿主の顔面に貼りつく。宿主の口に管のような器官を挿入してエイリアンの胎児(チェストバスター)を流し込み、寄生させる。
- 宿主はいかなる生物でも可能であり、人間、犬、牛、そしてプレデターとさまざまな生き物が寄生対象になりうる。ただし現時点では、プレデターを除いて酸素で肺呼吸を行う陸棲生物以外は確認されていない(プレデターの呼吸の形態は不明)。
- 厳密にはエイリアンの卵を産み付けて苗床にするわけではなく、ミクロサイズの幼体を流し込んでいる。幼体は宿主のDNAを書き換え、エイリアンを生成するための臓器を体内に作らされる。それゆえ、人間から生まれるエイリアンは二足歩行と高い知性を、犬から生まれるエイリアンは四足歩行能力と高い嗅覚を持つ。
- 一部の作品において、劇中で分析した結果「(フェイスハガーは)分類するなら『移動性生殖器』と呼称すべきだろうか」と言われている。いわば「フェイスハガーは生殖器であり、宿主にされる生物は子宮」「強引に挿入して子種を流し込み、宿主が望まぬとも子供(チェストバスター)を妊娠させる」という事であり、「強姦」および「(宿主が)望まない生殖の強制」を行う存在だととらえられている。
長い尻尾は空中にジャンプする他、標的の首に巻きついた上に締めあげて気絶させるのにも使われる。この力は非常に強く、抑え込むには並の人間ならば2~3人は必要で、一度顔に貼り付かれるとクローン・リプリー並のパワーが無ければ引き剥がす事は不可能。
寄生している間は尾部の袋状の器官が膨張と収縮を繰り返して宿主が死なないよう口内に挿入した器官から酸素を送り込むため、寄生対象が窒息死するような事はない。
外骨格はナイフで切り裂くことができる程度の硬度だが、強酸性の血液を持っている為、外科手術で無理矢理取ろうとすると、寄生されている人間や手術を行なっている人間にも危険が及ぶ。
映画1作目ではケインの顔に貼り付いたフェイスハガーを手術で取り除こうとした際に流れ出た酸性の血液が床に垂れ、ノストロモ号の床を何層にもわたって溶解するという描写もあった。
事実上、無傷で一度貼り付かれた人間を救うためには、フェイスハガーが剥がれたのちに早い段階で外科手術によりチェストバスターを除去する以外に手段が無い(4のクローン・リプリーは造られた段階で体内にチェストバスターを宿していたが、この手法により除去され助かっている)。
なお、フェイスハガーはエイリアンの幼体を産むだけの中間的役割に過ぎないため、チェストバスターを宿主の体内に寄生させた後は、死亡して自然に剥がれる上、強酸性の血液は中性化し無害なものとなる。
余談
フェイスハガーは、宿主になる生物に向かっていくが、エイリアン劇中に登場したアンドロイドに対してはどのように反応するかは、現時点では不明である。
「エイリアン2」のノベライズ劇中では、アンドロイドのビショップがこの点を自ら考察していた(アンドロイドは当然ながら人間と異なり、生物でもないため、フェイスハガーは反応しないか、あるいは反応し貼り付かれても体内に送り込んだ幼体は育たないのではと仮説を立てていた)。
またフェイスハガーは当初肌色ではなく緑色に塗る予定だった
pixivにおいて
pixivでもその猛威をふるい、原作劇中で宇宙船のクルーの顔に張り付くのに飽き足らず、様々なアニメキャラ・漫画キャラ・オリキャラを毒牙にかけている。
そういったイラストにはR-18またはR-18Gのタグがつくことも。
また、ちっちゃいキャラが愛情表現の一環で顔に抱きつく様子を描いたイラストにも、このタグが使われる場合もある。
関連イラスト
↑こうなったら死ぬ。
関連タグ
プレデリアン:プレデターに張り付いた結果生まれた個体。