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「そうだ ”どう生まれたか”じゃない 大事なのは”どう生きるか”だ」


「バカか…俺は… こんなデカイ図体で… あんな小さな背中にもたれかかってばかりいたのか

殺すしか能がないならそれでいい 悪夢を見続けたって構わない

俺の全部で少尉を守る… きっとそれが… この図体の使い途だ」


「俺…人を…たくさん殺したよ この前は言えなかったけど今も殺してる

だからホントはこんなこと思うのはダメなんだろうけど…

それでも許されたい いつか…幸せに生きたい!」


概要編集

CV:三宅健太

帝国陸軍情報部第3課所属の伍長。男性。元901ATT所属。

顔を初めとした全身に生々しい傷跡を残す重厚な巨漢(アニメ版設定では身長230cm)。

腰に提げたランタンに蒼い炎を燈すことで、苦痛や恐怖を感じてなお(鈍化してはいない)それらを凌駕する殺人思考に突き動かされ、敵を最大効率で殺傷するために不要な保身行為を一切省略し肉迫する殺戮兵器と化す(詳しくは後述の901ATTを参照)。

現在も901ATT時代の武器を用いており、主に13ミリ口径の対戦車拳銃「ドア・ノッカー」を使用する。

その戦闘法から、よく怪我をしては入院し、看護士達に問題人物として扱われるやり取りが定番ネタとなっている。

なお、上官のアリスがあまりに漢前なので、むしろ彼がこの作品のヒロインだという声もある


性格編集

いかつい見た目や戦場での狂戦士ぶりに反して、素の性格は温厚で臆病。殺人への強い忌避感があるため、戦争で多くの人間を殺してきた罪悪感に苦しんでいる。一度燈せば敵が死ぬまで殺戮行為に歯止めがかからなくなる901ATTのランタンも、同じく使用に強い抵抗を感じているものの、自分が一兵士として機能するためには手放すことが出来ないというジレンマを抱えている。


来歴編集

詳しい時系列は不明だが、帝国内の地図に無い無法地帯0番地区(オーランド)で、とある娼婦の(父親のわからない)子として生まれ、娼婦達の健康管理をしていた医師の養子として育つ。

荒廃した社会の中軽々しく殺される人々を見続けた幼少期、『何故人殺しは禁忌なのか』という疑問を尋ねた養父が説いた、『金をドブに捨てる奴に金の有難味を説く筋合いが無いように、他人の命を粗末に扱う奴は人らしい人生を送る資格を失う。だから人殺しはダメなんだ』という持論は、今もランデルの根幹に深く根付いている。

程なくして、実母は暴力団同士の派閥抗争に巻き込まれ死亡、さらに養父も抗争の主犯と思しき人物と刺し違える形で亡くなっている。現場に居合わせたランデルに彼が遺した「お前は、殺すなよ」という嗚咽交じりの最期の言葉は、ランデルにとってある種のトラウマになっている。

その後は0番地区のストリートチルドレンのグループ「回転草の兄弟団(タンブル・ウィード)」の一員になり、数人の子どもたちと義兄弟として暮らしていた。義妹・ウルスラの薬代を得るため人買いに自らを売り、カウプラン機関の実験体となり、最終的に901ATTの隊員となった模様。

オーランドという名字は軍に入る際、便宜的に故郷にちなんで付けたもの。

停戦後は、901ATTが非公式部隊であったため、軍に復帰できず各地を放浪していた。その際立ち寄ったある村でアリスたちの作戦に協力し、彼女の仲介で軍に復帰。情報部第3課に配属された。


901ATT(Anti Tank Trooper(対戦車猟兵))編集

パンプキン・シザーズランデル・オーランド伍長

「焼硬鋼(ブルースチール)のランタンを持った歩兵と会ったら、味方と思うな。

だが決して敵に回すな。そのランタンは持ち主の魂をくべる炉。

奴らは…蒼い鬼火と共にやって来る!

例えその瞳を灼かれても、例えその腕をもがれても、奴等は決して歩みを止めない。

”死沼へ誘う鬼火(ウィル・オー・ウィスプ)”に導かれるまま、『保身無き零距離射撃』を敢行する。

生を棄てた足音…死を生み散らす引鉄…

”命を無視された兵隊(ゲシュペンスト・イェーガー)”!!

…戦場の御伽噺ですよ」


カウプラン教授本人が施術を行った兵で構成される部隊。

その施術目的が『脳回路を弄り思考を操る人体実験』であったため、901ATTの隊員は帝国法が適用されない立場の人間や死刑囚で構成される。『殺人行為』への思考に集中力を特化させられており、常人であれば明瞭な思考力を保てないであろう生身での対戦車戦においても、恐怖や痛みを明確に感じたままで、それらを無視してまで殺人思考の実証を果たそうとする。


装備編集

青鉄鋼(ブルースチール)のランタン編集

901隊員の標準装備にして最大の奥の手。腰から提げた珍しい『蒼い光』を点すランタン。

正確にはランタンではなく頭脳を殺人思考へ切り替える信号を発する装置で、蒼い光は装置の作動を確認しやすくするためのものである。

日中であろうとも戦闘時には必ず点灯され、それを合図として901は死も恐れぬ部隊へと変貌を遂げる。



13mm対戦車拳銃『Door Knocker』編集

901の存在同様、“表向き製造されていないことになっている”銃。

もはや拳銃と思えないような轟音と共に放たれる弾は、人に当たれば命中部位を周辺ごと消し飛ばす威力を持つ。

ただし ライフリング(銃身内部に刻まれる、弾に回転を与えて弾道を安定させる溝)が無い ので遠距離での性能は低く、また1発ごとに排莢・装填を要する難点も抱えている。

さらに一発の撃った後銃身にさわると皮が剥がれるくらいの熱量を帯びている。

なお、『Door Knocker』の名は戦車装甲に押し当てられる様が由来となっている。


三式装甲剥離鋏編集

折り畳み式の巨大ハサミ。戦車の搭乗口をこじ開けるために用いられる。

時に対人凶器にもなる、敵をブチンブチンと解体し、振り回せば鈍器にもなる。

ランデルが持つ物には『断末魔』を意味する『マルマン・チェーダ』の文字が刻まれているが、それは彼が個人的に彫ったものである。


“センティピード(大百足)”(大百足は渾名であり正式名称は不明)編集

手首に装着する一見鎌のような装備。

扇型の本体からドアノッカーの空砲を用いて、ワイヤーに繋がった7本の大きな針を射出する。

威力は数本が戦車の装甲に刺さる程度しかないが、ワイヤーの距離以上は戦車と離されず戦うことが可能になる。

これによって901の弱点である「距離と時間」のディスアドバンテージ(高速化した戦車に振り切られる)を補おうとした。

効果は薄いと見られ試用期間は短かったが、戦車の搭乗員が引き摺る使用者をいたぶろうと振り回す際、履帯がワイヤーを巻き込み零距離まで引き付ける想定外もあった。

「たとえその腕をもがれても」を体現する装備。

なお、渾名の由来は履帯と駆動系に使用者の血肉と装備品を数多巻き込み停まった戦車の姿から取られている。


口径漸減試験銃(開発時の呼称)編集

対戦車ライフル

銃口に向けて口径を漸減していく銃身と、その銃身に変形しながら密着していく特殊弾頭から成る銃。

これにより火薬の威力を最大限に活用することができ、射出された弾丸は絶大な初速と貫通力を得る。

絞られてなお50口径を超えることから「50OVER」の渾名を持ち、また1発の試射により射手の肩を壊したという逸話から

「アインシュス・ゲヴェーア(1度しか撃てない銃)」の異名も取る。

が、代償として銃身の損耗が激しく、カウプラン及び平民技術者排斥後の軍では弾頭も銃身も劣化再現程度しか出来なかった。

そのため暴発率が50%を越える(50OVER)射手殺し、無事に1発撃てても次弾で暴発して死ぬ「1度しか撃てない銃」に成り下がる。

小銃では傷つきもしなかった距離を飛んでいた飛行船の艦橋にいる操舵手を、1発で操舵輪ごと粉砕する程の威力を誇る。


ちなみに口径漸減砲はゲルリッヒ砲として実在する機構となっている。

弾頭の大型化ができない、榴弾が撃てない、銃身への負荷が大きいといった理由等から現状では発展性が無く、現在ではAPDS等の更に効率の良い構造が主流となっていることから今の所、注目されることはない。

また、一度ではないものの「ツヴァイシュス・ゲヴェーア(2度しか撃てない銃)」と呼ばれる銃も実在しており、WW1時に製造されたマウザー M1918 タンクゲヴェールがそうである。Gew98を大型化した13mm徹甲弾を使用する対戦車ライフルで、WW1当時の戦車の装甲を遠距離からぶち抜くことが出来るものの、しっかりと設置して正しい姿勢で撃っても数発で肩が死ぬという代物。



女運編集

少尉(無自覚)に始まり、外伝「パワースニップス」で登場した

主計課特務係所属のペリオや集配課所属のマーベルなどに何故かモテる

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