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カウプラン

かうぷらん

「カウプランは人間だ。我々と同じただの人間だ。そして我々と違い本当の天才だった」
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概要編集

カウプランとはパンプキン・シザーズに登場する人物・用語である。

意味としては以下の4つがある。

1.カウプランという人物

2.帝立科学研究所(カウプラン機関)

3.カウプランの名を受け継いだ弟子たち

4.1が作り出したとされる文明

ここでは1を中心にしながらそのすべてを記述する。




以下、原作のネタバレを含みます










カウプラン教授編集

帝国伝説的な科学者。幼い頃からありとあらゆる学問に精通し、異例の若さで大学教授の地位を得た。医学から兵器まで数々の革新的な発明を行う。その人並み外れた才能から平民であるのにもかかわらず、帝国は彼の考えを実現するために帝立科学研究所を設立し、その能力を最大限に発揮させるべく全面的なバックアップを行った。

彼の技術開発はその過程からして異常だった、普通、技術開発とは、手の届く範囲のモノを組み合わせ、試行錯誤を重ねながら一段ずつ着実に上へ昇っていく。しかしカウプランは、その逆だった。

自身が持つ知識と理論を組み合わせ、時代を一歩どころか百歩くらいは先の技術案が彼の頭の中にあった。そのため彼の技術開発は上からその時代の水準に降りてくるものとなっていた。例えばまだという言葉すら存在しなかった時に、ボルトアクションの銃を考案し、それを作る事が不可能ならば次にグレードを下げ、先込め式の銃を「これなら今の君達にでも作れるだろう?」と設計図を渡す。

そのような技術開発だったためその時代の水準に届かなかった物は保留となりカウプランの宿題と称されいくつかはカウプラン機関に秘匿され、いくつかは西方諸国特許庁に送られた。これらの特許はその数が膨大であり把握しきれず、結果その多くがサブマリン特許となり技術者を苦しめている。


これがどんだけ異常かは、マスケット銃が生まれてドライゼ銃のようなボルトアクションが生まれ、ようやく村田銃のような真鍮薬莢のライフル銃まで至る、ここまでで地球では500年近く要しているのを僅か数年で突破していることで察して欲しい。

その真鍮薬莢ですら無煙火薬から薬莢の各種設計(ボトルネック構造からリム構造全て)、雷管から弾頭形状全てが特許取得済みという、もはや転生者チートが霞むレベルの頭脳である。


彼にとって「世界」とは「解き明かす対象」であり、自身が世界の全てを解き明かせる特別な人間であると考えていたが、「世界の全てを解き終え天寿を全うしつつあるところ、周りを取り囲む助手の話した言葉が聞こえず、新たな謎が生まれていくところを見ながら死んでいく」奇妙な夢を見たことで、世界にとってみれば自身は別段特別でもない「ただの人間」であるということを思い知らされる。自分が取り組む問題を解決できないまま、そして自分が思考することさえをもできなくしてしまう、「死」への恐怖から「カウプラン」という存在の永続化を望みそして後に「不可視の9番」の基盤となる技術の開発へと突き進んでいき、さらに自分と完全同一の思考をするモノが存在するなら、自分が死んでも「カウプランが世界を永遠に追従し、思考しつづける」という事象が成り立つ!という考えに至り、二つのプランを立てた。


【プランA】

集団にカウプランの複製を求める。

自分と近似値を示す人間を集め、徹底的に教育を施した高弟達を内核に、カウプランの宿題によって技術の系統図を意図的に歪めることによって世界中の技術者を自分流に系統化し、思考体系の写し身にしようとした。

しかし、その体系を操作する人材が育たなかったため放置された。

【プランB】

個にカウプランの複製を求める。

脳を弄って、カウプランと同じ思考をする脳を作りだそうとした。

そのために死刑囚や帝国法に当てはまらない人間を軍部から提供してもらい、彼等の脳を開いた。

この実験でカウプラン本人が外科的に脳を弄り、901を冠する部隊が誕生。(ただしこの901に行った実験はカウプランと同じ思考をする脳を作るものではなく、意図的に思考が作り出すことができるかどうかの試し書きのようなものだった)

しかしは901を私物化して好きなように使いまわした上、データ還元をしなかったため、プランBが本当に成功したのかは立証できないままである。


カウプランにとって誤算だったのは軍はあくまでも不可視の9番やプランBは戦時下の科学者の使命感によるもの思っておりその目的が平民の延命のためだと軍が知ったとき軍との関係が破綻し事実上失脚する。その後失脚と老いにより望みがかなわないと知ると最後にプランCを実行し表舞台からその姿を消す。


【プランC】

「老いた木を若い木に接いだら、どうなるだろう?」

「若い木の力に負けるのか…」

「それとも、老木の花を咲かせられるのか…」



具体的なセリフはないが作中のシーンを見る限り弟子の1人にカウプラン本人の何かを移植した模様。

ただしそれによってカウプランの思考が宿ったのかは不明。


帝立科学研究所編集

通称カウプラン機関、帝国の技術開発研究機関。同様の機関である帝国工房とは異なり、カウプラン個人のために作られたという向きが強い。数多くの核心技術とそれに伴う特許を出し、現在の帝国の地位の一端を築いた。「不可視の9番」を主導するなど帝国陸軍の軍事技術面でも多大な影響を持つ。


カウプランの弟子編集

カウプランの師事を受けた弟子たちその中で特に秀でたものはカウプランの名を継ぎ○○のカウプランと名乗っている。しかしその中の数人は共和国に亡命している。


カウプラン文明編集

コルトゥ博士が提唱したカウプランが作り出したとする文明

カウプランの登場によって帝国および西方諸国は劇的な技術発展を遂げたがしかしその技術の発展の間隔はあまりに早すぎその結果、試行錯誤は足りなくなり、その過程で蓄積されるはずの知識もなくなり、短いスパンで登場する新技術は、吟味する暇さえ奪ってしまった。つまり技術を使う側の精神的な進化がそれに追いつかず、戦場で戦車を走らせるようになっても一昔前の騎士がやる名乗りをスピーカー使って流したりというおかしな世界ができてしまった。


関連タグ編集

パンプキン・シザーズ ランデル・オーランド

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