Welcomeback Commander.
概要
主な略称は「C&C」
メインプラットフォームはPCで一部コンシューマー機にも進出している
ここでは本シリーズの正史に相当する「ティベリウム」シリーズのみ解説する。
タイムライン的には初代RedAlertのソビエトエンドから繋がってるらしい
主な組織とシリーズ恒例兵器
シリーズを通して登場する2陣営であるGDIとNod
本作ではこの何れかに所属し、ミッションをクリアしていく事になる。
GDI(Global Defense Initiative)
Nodを鎮圧する為に動く、いわゆる国連軍
シリーズによってマークが大きく変わっている(現在は3のデザインに落ち着いている)が、一貫して鷹をモチーフにした物になっている。
レールガンを始めとする最新鋭の兵器が多く、あらゆる場所を射程内に収めている衛星兵器「イオンキャノン」を保有。
ティベリウムに全く汚染されていない「ブルーゾーン」はこのGDIの保護下に置かれている
- マンモスタンク
150mm砲を2門、対空・対人ミサイルポッドを2基搭載した重戦車でNodの車両を容易く粉砕できる他、初代に限り「自身の最大耐久力の半分まで自己修復」可能と、まさに動く要塞となっている。
ある意味シリーズの顔ともいえる兵器で、他スピンオフ作品にも当車両に類似する重戦車が登場する。(RedAlert:ソビエトのアポカリプスタンク、Generals:中国軍のオーバーロードタンク)
なお、2に相当するTSだとAT-ATの様な四足歩行戦車「マンモスMk.2」が代わり登場する。
こちらもマンモスタンク同様に重装甲+高火力+自己修復を併せ持っているが、何故かコマンドーと同じ扱いになっており1両しか生産できない。
3ではマンモスタンクが復帰した為未登場になったが、最終作の4で後続機のマストドンが登場する。こちらはコスト上限が間に合っていれば複数生産可能となっている。
- オルカ
双発ターボファンのVTOL攻撃機
シリーズを通して改良型が幾つか登場していくが、いずれも「対地攻撃機」
TSでは指揮車両型(マクニールが座乗する飛行巡洋艦コディアックもこの扱い)や爆撃機型など多数のバリエーションが登場する。
また、3に登場するNodの戦闘機「ヴェノム」は鹵獲したオルカの技術を応用して製造されたらしいが、こちらは対空攻撃が可能となっている。
- イオンキャノン
イオンビームを放つ衛星兵器で着弾位置周辺は塵すらも残らない
使用するには強力な通信設備が必要で、さらに装填完了するまで一定時間持ちこたえる必要がある
Nod(Brotherhood of Nod)
シリーズを通して「ケイン」が率いる秘密結社で、サソリの尾をシンボルマークとしている。
未知の鉱石ティベリウムで発展途上国を救済する為に、それを拡散させようと目論む
「ヒットエンドラン」戦法を得意としておりステルス兵器やレーザー兵器、極めつけに核ミサイルまで所有している。
3だとマンモスタンクに対抗できる巨大ロボット「アバター」(メイン画像のロボ)とそれを上回る超巨大ロボット「リディーマー」まで開発する
- 武装バイク・バギー
ミサイルランチャーを搭載したバイクと機関銃を搭載したバギー
バイクは対車両・対空、バギーは対歩兵に有効
偵察は勿論、攪乱戦法も得意とする。
シリーズによって名称が変わるが、基本的な能力は同じ
- ステルスタンク
光学迷彩を搭載した高速ミサイル戦車。
装甲が通常の戦車に比べて若干脆いが、此方から近づくか攻撃しない限りステルスが解かれない為、奇襲や偵察に最適。
しかし、流石のGDIも対策をせずに居た訳でもなく、3以降ではミサイルバギー「ピットブル」を始めとするステルス探知ユニットが複数登場している。
- フレイムタンク
大型火炎放射器を搭載した火炎放射戦車。
歩兵と建造物に非常に有効だが、撃破されると周囲に爆風ダメージを与える
- テンプル・オブ・ノッド
Nodの神殿を装った核ミサイルサイロ
シリーズを通してサソリをモチーフにした建造物である
GDIのイオンキャノンに相当するが、初代では再装填されない。
- オベリスク・オブ・ライト
巨大な爪の形状をした一点集中型の高出力レーザー砲塔
歩兵は勿論、装甲車両も(マンモスタンクやMCV以外は)1発で破壊する
4ではRedAlert2のプリズムタワーの様に密集させて建造する事により拡散ダメージを与えられるように改良されている。
MCV
Mobile Construction Vehicle(移動式建築車両)
全陣営共通で保有しており、「コンストラクションヤード」と言う基地展開に必須な建造物に変形する(3のみ再変形してMCVに戻す事も可能)
つまり、これ1両あるか無いかで戦局が大きく変わる
キャンペーンではMCV無しのミッションもある
その場合は如何にユニットを運用するかが成否のカギになる
特定作品のみに登場する組織
Forgotten
C&C TSのみに登場
「ミュータント」と言うティベリウムに侵食された者達で構成される部族
ケインが提唱している事に不信感を持ち、それを阻止する為にGDIの支援を行う
3だと完全に中立な傭兵集団で、彼らの住処であるあばら家をエンジニアで占領した側に付く
CABAL
C&C TS Firestormのみに登場
正式名称はComputer Assisted Biologically Augmented Lifeform
元々はNodの戦術AIだったが、自我を持ち反乱を起こす
歩兵はサイボーグのみで、あのオベリスクを対空対応した「オベリスク・オブ・ダークネス」まで開発してしまう
後に鎮圧されLEGIONと統合される。
Scrin
3のみに登場
いわゆるエイリアンで、人体に有害であるティベリウムを「主な構成物質」としている
サラエボでのテンプルプライム大爆発でティベリウムに覆われつつある地球を認識し、侵略を開始する
スクリンのMCVは「ドローンシップ」と呼ばれ、シリーズで唯一浮遊できるMCVとなっている(その分飛行中は非常に脆くなる)
ティベリウム
※EA翻訳版だと「タイベリウム」表記
シリーズの鍵を握る緑色の水晶の様な鉱石(青や赤と言った色違いもある)
名称の由来はイタリア:テヴェレ川付近に落下した隕石に付着していた事によるが、ケインはローマ皇帝の一人「ティベリウス・ユリウス・カエサル」が由来と主張している。
周囲から養分や無機質を吸収し水晶を形成する為、その水晶には膨大なエネルギーと希少資源を秘めている反面、有機生命体には有害な毒素あるいは放射能を放っており生命体への死に至る浸食性もある為、性質的にアークナイツの源石と非常に似た物になっている。
さらに、浸食された有機生命体の死体から蠢く肉塊状の感染生物ヴィスケロイドも発生する事もある。
これを巡りGDIとNodによる激戦が繰り広げられる。
ゲーム中ではこれを収集して集積所へ輸送し資金化するが、上記の設定通り歩兵がこの上に侵入するとダメージを受ける
主なシリーズ作品
Command&Conquer
初代C&C 1995年発売
PCの他にPS版もある
本場米国では「Tiberian Dawn」と言うサブタイトルが付いている為、C&C TDと言う略称がよく使われる。
シリーズで唯一日本語版が存在し、こちらのローカライズ版はPCとプレイステーションとセガサターンで発売された。
更に2020年にHDリマスター版が発売され、こちらは難易度変更ができる上、初代RedAlertも同梱されている。
日本からでも購入可能だが、ローカライズ非対応となっている。
なお、本作とレネゲードに限り実在兵器がいくつか登場する。
GDIが使用。リマスター版では商標問題で「ライトスカウト(軽偵察車)」に改名されている。
GDIのミディアムタンクという名で登場。
GDIが使用。
GDIのロケットランチャー及びNodのSSMランチャーで登場。
GDIの空爆要請で飛来する。
Nodのライトタンクという名で登場する…が、何故かアイコンがM2ブラッドレーになっている。(リマスター版で修正済み)
Nodが車両輸送機で使用。撃墜不可
Nodのオルカ相当のユニットだが、機銃しか装備していない。リマスター版では商標問題で「攻撃ヘリ」に改名されている。
レネゲードだと代わりにRAH-66が登場する。
Command&Conquer Renegade
外伝 2002年発売
これだけFPS
タイムラインは初代と同時刻で、プレイヤーはGDIのコマンドーハボックとなり、Nodを殲滅していく
タイムライン上でRedAlert2と重なったレネゲード2が計画されていたらしいが開発中止。
有志の手により「レネゲードX」という二次創作ゲームが発表されているらしい。
Command&Conquer Tiberian Sun
2作目 1999年発売
「2」が付いてないので非常に分かりにくい。
この作品ではプレイヤーキャラが存在し、GDIはマイケル・マクニールという司令官、Nodはアントン・スラヴィクというケインの正統後継者となる。
翌年に本作のその後に起きたCABALの反乱を描いた拡張版「Firestorm」がある。
初代C&CのGDI指揮官が「ジェームズ・ソロモン」と言う名で登場する
Command&Conquer3 Tiberium Wars
3作目 2007年発売
XBox360版も存在する
従来まではGDIルートが正史だったが、今作からGDI・Nod共に同じ世界線のストーリーになる
また、プレイヤーキャラは初代同様に存在しなくなった
条件を満たすとScrinキャンペーンが解禁される
拡張版で「Kane's Wrath」が翌年に発売される(こちらもXBox360版あり)
こちらはNodキャンペーンしか存在しない
プレイヤーは3の前後のタイムラインで暗躍したNodの戦術AI「LEGION」となる
少ないキャンペーンを補ったのか各陣営の特殊部隊が2部隊づつ追加され計9陣営操作できるのと、Xbox版では「Kane's Challenge」(ケインの挑戦状)と言う詰将棋めいたモードが、PC版ではターン制SLGと化した「グローバルコンクエスト」と言う物も実装されている
更に、全陣営に超巨大ユニットが追加された
- スティールタロン
GDIの機甲部隊 マークは前作のGDIの物を左右反転した物
プレデタータンクとAPCの代わりに前作に登場した重歩行戦車「タイタン」と軽歩行戦車「ウルヴァリン」を用いる
歩兵は最低限のみでコマンドーも生産できない。
- ZOCOM
Zone Operations Command
GDIの特殊部隊
レールガンの代わりに衝撃波兵器を多用し、航空機も重装甲化される。
オルカもZOCOM専用機でミサイルの代わりに衝撃波榴弾を投下する様になっている。
- ブラックハンド
Nodの特殊部隊
旧作でも度々出ていたが、今作では火炎兵器に長けた部隊と言う設定になっている。
航空機とステルスは使用不可だが、代わりにSAMドローン「マンティス」と火炎放射器が初期搭載されたアバターのプロトタイプ「ピュリーファイアー」が使え、ブラックハンド(火炎放射兵)とフレイムタンクは最初から1ランクアップした状態で生産できる。
- マーク・オブ・ケイン
ケイン直属のサイボーグ部隊で、ロケラン民兵以外の歩兵が全てサイボーグとなっている。
キャンペーンの最終ミッションで率いる事になる
- リーパー17
スクリンの中で凶暴な派閥
ティベリウムを用いて火力を向上しており収集能力も高い
- トラベラー59
スクリンの諜報派閥
進軍速度と洗脳に長けている
Command&Conquer4 Tiberian Twilight
4作目にして完結作 2010年発売
地球のティベリウム汚染が深刻になりケイン自らGDIと取引を持ち掛け、何と今まで対立していたGDIとNodが手を組む。しかし、それを良しとしない各陣営の過激派が反乱を引き起こす。
MCVはクロウラーという名に変え(設定上ではMCV Mk.VIIという名であるが)従来の兵舎と兵器工場と空港の機能も兼ね備えている上、各陣営に3種類存在する。
システムが大幅に変わっており、リアクター(発電所)とリファイナリー(精製所)が無くなった代わりにユニットと建造物はそれぞれコスト制に変更されている為、全体的にスピーディーな印象になった。
プレイヤーはGDIの男性指揮官「パーカー」となるが、彼に施されたインプラントがNodにも必要だった為、ケインがNodに寝返る様に説得してくる。これに応じるか応じないかはプレイヤー次第である。
外部サイト
C&Cの世界観や兵器・人物のデータベースサイト
スピンオフであるRedAlertシリーズやGeneralsの記事もある
※英語
関連タグ
本シリーズのスピンオフ作品
初代RedAlertの連合軍エンド後の話
ストーリー的には全く無関係だが、初代のゲームエンジンを基に同じ開発元であるウェストウッドが製作したゲーム化作品「Dune 2000」が存在する。