ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

MLRS

たれんそうろけっとしすてむ

アメリカ陸軍が開発した自走式ロケットランチャー。制式名はM270。

概要

冷戦下において、榴弾砲よりも広範囲を面制圧できることを目的として開発された。

車両部分はM2ブラッドレー歩兵戦闘車をベースとし、車長・砲手・操縦手の3名で運用される。


背面のグラスファイバー製のコンテナは強固なアルミフレームで支えられており、ロケットとミサイルを含むMFOM(MLRS Family Of Munition rockets and artillery missiles)と呼ばれる兵器群を発射できるようになっている。

発射間隔は約4.5秒で、全段発射後はコンテナを入れ替えて再び使用可能。


運用の結果色々と問題があることもわかってきており…

  • 高い。
  • デカくて重い。C-130に載せられない。
  • 至近距離の目標への砲撃は不発弾が出やすくなる。
  • コンテナ載せ替えに時間がかかる。
  • 派手な音と煙を出すので位置がバレる。
  • ロケット弾が風の影響を受けやすい。

後者3つはロケット弾を大量に発射して攻撃する以上どうしてもつきまとう問題なので仕方がないのだが、高い上にデカくて重いという問題は迅速な展開が必要な海兵隊空挺部隊にとっては看過できない問題のため、M2ブラッドレーから軍用トラックをベース車に変えて安く軽くしたHIMARSが新たに開発され、配備されている。


1992年から陸上自衛隊にも配備されており、2012年時点で99両が保有する。

島国である日本がこの兵器を配備した理由について防衛省「敵侵攻部隊による日本本土への上陸を阻止するため」と言っており、万が一上陸された場合にその上陸地点を山間部などから迎撃することを目的に配備している。

情報処理装置部は東芝が、車両部分はIHIエアロスペースでライセンス製造されており、価格は1両につき約19億円。


余談

  • 多連装ロケットシステムとなっているが、一つのコンテナに大型の地対地ミサイルが一発だけ収められたMGM-140 ATACMSというものもある。なお、HIMARSでも使用可能。
  • ガンダム試作2号機の派生機にはこの兵装を背面に装備し、中距離からの面制圧を行うと言うMLRS仕様が存在する。

関連記事

親記事

ロケットランチャー ろけっとらんちゃー

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 92664

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました