最初の任務は、最愛の人を殺すこと
概要
ジャンルは従来のメタルギアソリッドシリーズと同じく「タクティカル・エスピオナージ・アクション」。
今回のテーマは時代や状況、場面を意味する「SCENE」。
時間軸的にはメタルギアシリーズでもっとも古い時代を扱った作品となる。
本作では自分が風景にどれだけ同化しているかを表す指標として「カムフラージュ率」が導入された。
重傷を負うことで体力の上限が一時的に低下するようになり、時間経過か治療により回復を行う要素も存在している。
他にもスタミナの概念が登場し、食事によりスタミナを回復しながらゲームを進める必要性が生まれ、サバイバルゲーム的な要素も出た。
逆に、従来のシリーズで存在した「ソリトン・レーダー」は廃止。主観モードや動体探知機・生体探知機など多種多様な機器を駆使しなければならない。
また、主人公も変更、人気キャラクター「ソリッド・スネーク」に代わりその座に着いたのは、なんと『メタルギア』・『メタルギア2』にて登場した伝説の英雄「ビッグ・ボス」であり、古参ファンの間で話題になった。
「時代」に翻弄される兵士達の苦悩を描ききった重厚なストーリーや、様々なプレイスタイルで遊べるシステム、シリアスからギャグまで多様な無線内容からシリーズ最高傑作とする声もある。
また、メタルギアシリーズでは唯一Nintendo 3DSでも販売した作品である。(後述)
長谷敏司著の小説が2014年1月に発売。
2011年に発売されたHD版および後述する3DS版は比較的入手しやすいのでそれを選ぶのが手っ取り早いが、オリジナル版にあった隠し要素やオマケ要素が収録されていないので、それらを楽しみたい場合はオリジナル版をオススメする。
しかし、オリジナル版は無線にバグがあるのでサブシスタンス版が比較的快適なプレイができるものと思われる。
当初メタルギアシリーズでは初のCERO-18にレーティングされていたが、CEROレーティングの改定後はサブシスタンスからCERO-D(17歳以上対象)に改められている。
ストーリー
第二次大戦終結後、世界は東西に二分された。冷戦と呼ばれる時代の幕開けである。
1964年、キューバ危機の際にソ連がキューバに設置した核弾頭発射基地を撤去する見返りとしてトルコからIRBMが撤去されたその裏で米国とソ連が結んだ秘密協定、それは米国に亡命した技術者・ソコロフの返還だった。
CIAに新設された特殊部隊FOXに与えられた初の任務(バーチャスミッション)は秘密裏にソ連へ潜入し、ソコロフを奪還すること。
ソ連へ潜入するため、FOXの特殊工作員「スネーク」は人類初のHALO降下を行う。
登場キャラクター
- ネイキッド・スネーク( ビッグ・ボス )(CV:大塚明夫)
大戦の英雄、ザ・ボス最後の弟子で、CIAの特殊部隊FOXにおいても卓越した戦闘技術・精神力・忍耐力を併せ持つ戦いのエリート。
合衆国にFOXの有用性を認めさせるべく、バーチャスミッション(貞淑な任務)に挑む。
作中「スネーク」の名を与えられた最初の人物で、正真正銘の真人間。
その為か、他のスネークと比べ人間臭い。
やや天然なところがあり、食べ物を手に入れるたびに味について尋ねたり、ワニを模したマスクを被ってはしゃいだりするおっさん。
時間軸上初めてダンボールに魅せられたスネークでもあり、彼によると「確信に満ちた、安らぎの様なものを感じる」らしい。
元NSA所属の、美貌と戦闘技術を併せ持った女スパイ。
スネークとは別の、ある目的の遂行の為に彼に協力する。十七型拳銃を所持しており、反動を利用し横に流し撃ちを行う「馬賊撃ち」の使い手。
特殊部隊FOXの発案者でスネークの上官。
FOXの有用性を知らしめるべくスネークを「貞淑なる任務(ヴァーチャスミッション)」に向かわせる。
イギリス人のため英国文化に誇りを持っており、アフタヌーンティーが日々の日課。
また典型的な紅茶信者で、コーヒーを「下品な泥水」などと罵った。
スネークの作戦サポート要員の一人。
医師免許を持っており、スネークの作戦中の体調管理とセーブを担当する。
作戦地域に生息している動植物の毒性の有無、生態などについて資料に載っている範囲で解説してくれる。
大の映画好きでもあり、セーブ完了後に映画について紹介してくれるが、いわゆるB級映画が殆ど。
日本好きを自称しているが、「日本人は蛙を刺身やすき焼きにして食べる」「芸者は皆カロリーメイトを食べているからスマート」などの間違った認識を信じ込んでいるあたり、少々怪しい。
スネークの作戦サポート要員の一人。
武器や兵器の知識と軍事技術に長けており、「特別にスゴい専門家」と自称する。
双眼鏡やEZ-GUN等スネークの使用する武器、装備品を開発した人物でもある。
装備品についてはかなり変わった拘りを持っていて周りの人物からは変人呼ばわりされているが、自覚はないらしい。
フルネームは「ニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフ」。
ソ連から合衆国に亡命してきた国内有数の兵器開発者。
ソ連の要求が彼の返還であり、彼の奪還がヴァーチャスミッションの目的である。
フルネームは「アレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニン」。
秘密設計局OKB-812の局長。
自らの思想に基づいた、移動型の核搭載二足歩行戦車の研究に打ち込むようになる。
スマートな身体に知性的な眼鏡、意志の強さを感じさせる瞳を持つ美女。
周囲から愛人関係を疑われているソコロフからは「ターニャ」の愛称で呼ばれる。
フルネームは「エヴゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン」。
「サンダーボルト」のコードネームが示す通り、常に体が帯電している特異体質の持ち主。
この電気を放っての攻撃や手に持った銃弾の火薬に直接点火しての銃撃などを駆使し、特殊な磁場を展開することで正面からの銃弾を無効化することも可能。
拷問大好きなサディストで、さらには男も食えるなど向かう所敵無しの変態。
若き日のリボルバー・オセロット。
当時から射撃技能に関しては抜きん出た才能を持つようだが、若さゆえの油断や傲慢さにより失敗する場面が目立つ。
フルネームは「イワン・ライデノヴィッチ・ライコフ」。
GRUに所属する軍人で、階級は少佐。透き通るような金髪の美男。
バイセクシャルのヴォルギン大佐の「男」の愛人で、本人も女嫌いのゲイである。
見た目と声が前作に登場した雷電と瓜二つだが、両者との関係は不明。
コブラ部隊創設者にして大戦の英雄。
女性ではあるがスネークの師であり、彼をも圧倒する戦闘技術の持ち主。
「至高の痛み」のコードネームを持つコブラ部隊の一人。
無数のハチを用いた戦法を得意としており、バレットビーと呼ばれる肉食のハチを体内で飼っている。
「至純の恐怖」のコードネームを持つコブラ部隊の一人。
ステルス迷彩で身を隠し、樹の間を飛び交いながら毒矢を装填したボウガンで攻撃する。
「真実の終焉」のコードネームを持つコブラ部隊の一人で、コブラ部隊の中では最年長。
狙撃と偽装のエキスパートで、スナイパーライフル「モシン・ナガン」で遠くから敵を狙撃する。
「無限の憤怒」のコードネームを持つコブラ部隊の一人。
真っ黒な宇宙服に似た特殊強化服を纏っており、手にした火炎放射器で全てを焼き尽くす。
「深淵なる悲哀」のコードネームを持つコブラ部隊の一人。
霊媒能力に長け、死者との会話による情報収集のほか、降霊によって死者の能力を獲得できる。
ジョニー佐々木の祖父である。
グロズニィグラードにある独房の看守を務めるGRUの兵士だがスネークには友好的で、タバコ型麻酔ガス銃を入手していれば「大佐に内緒でくすねた」と言ってスネークに返してくれる(本人はただの紙巻タバコだと思っているが)。特徴としては目出し帽と袖の部分にJの文字が刺繍されている。
トイレに駆け込む状態も健在であり、トイレ中にしつこくノックするとドア越しから怒ってくる。
グロズニィグラード崩壊後は消息不明。例え彼を殺してもタイムパラドックスにはならないのだが、公式のシークレットシアターでは、スネークにぶん殴られたらしく気絶しての登場だった。
今作における敵兵。
バーチャスミッションではKGB兵、スネークイーター作戦ではGRU兵が登場する。
前作に比べて視界が広くなっており、場所に関係なく足音を感知するようになった。
司令塔であるHQ(CV:川津泰彦)も続投。
GRU管轄下の特殊部隊スペツナズから選抜された超エリート部隊。
オセロットが指揮を執っている。
超エリート部隊だけあって普通の兵士より行動が倍程速く、銃火器の命中精度も高い。おまけにホールドアップや雑誌も通用しない強敵。
なお、担当声優の稲田徹は、科学者やメンテナンスクルーの声も兼任している。
シークレットシアター「METAL GEAR RAIDEN」で登場。
『メタルギアソリッド4』の主役を奪取すべく、ソリッドのオリジナルであるネイキッドの抹殺の為にタイムワープする。
メタルギアソリッド3 サブシスタンス
2005年に発売された完全版。「サブシスタンス」は一般的には「生存の維持や生存のための活動」を意味する。
前2作の完全版とは異なって音声は日本語のままであり純粋に前作をアップグレードしたものとなっている。また、今回は本編収録ディスクと追加モード収録ディスクの2枚組という構成になっており追加要素も前2作以上に凝ったものとなっている。初回版はゲームが苦手なプレイヤーのために作成されストーリーをオタコン役でおなじみの田中秀幸によるナレーションを加えて再構成した『メタルギアソリッド3』鑑賞用映像と『メタルギアソリッド4』のTGSトレーラーを収録した特典ディスクが同封された3枚組となっている。
追加・変更された要素としては
・プレイ画面が俯瞰カメラではなくスネークを画面の中心に自由にアングルを動かせられる「3D Person View」モードに切り替えられるように。(以降のシリーズの画面操作はこれで固定になった)
・猿蛇合戦がステージを追加した「猿蛇合戦 完全版」(ディスク2に収録されている)
・発生させたイベントシーンをスネークの服装やフェイスペイントをカスタムも可能なうえで自由に閲覧できる「デモシアター」
・オンライン対戦モード「メタルギアオンライン」が追加(これも以降のシリーズには定番となった)
・パロディ映像集「シークレットシアター」が収録。(選択はデモシアターと同形式だが映像は録画されたものなのでスネークのカスタムはできない。)
・初代『メタルギア』と『メタルギア2』の復刻版(この要素の追加によって多くのプレイヤーが初代2作に触れることがかなり容易となった。)
・ボス戦のみをタイムアタックでプレイできる「ボスデュエル」
・『メタルギア アシッド2』のセーブデータを収録したPlayStation PortableとUSB接続することで本編で使えるスペシャルアイテムを入手できる「メタルギア アシッド2」リンク(オリジナル版にあった「MGA1」とのリンクも引き続き収録されている)
・取扱説明書がディスクケースとほぼ同サイズのものに。
メタルギアソリッド3 スネークイーター 20周年記念廉価版
2007年に20周年を記念して『メタルギアソリッド』、『メタルギアソリッド2』と共に仕様変更をした廉価版。
「サブシスタンス」同様、ディスク1とディスク2に分かれているがディスク1は「サブシスタンス」のディスク1と同一内容なのに対し、ディスク2は復刻版『メタルギア』&『メタルギア2』のみを収録したものとなっている。
取扱説明書のサイズは「サブシスタンス」と同じ物である(これは同レーベルの『メタルギアソリッド2』も同じである)。
同年に発売されたシリーズセット「メタルギアソリッドコレクション」にもこの2枚(ディスクピクチャーは異なる)と説明書が封入されている。
コナミ殿堂セレクションのレーベルでも発売されている。
メタルギアソリッド3 スネークイーター HDエディション
2011年にPlayStation 3とXBox360、2012年にPlayStation Vitaで発売されたHDリマスター版。パッケージ版は「メタルギアソリッド2 HDエディション」とのカップリングである「メタルギアソリッド HDエディション」としての形のみであり、単品販売はダウンロードのみ。
「サブシスタンス」をベースにしているが猿蛇合戦や開発時点で既に終了していたオンライン対戦、『メタルギアアシッド1』及び『メタルギアアシッド2』との連動、シークレットシアター、ガイサベージは未収録。(そのため「サブシスタンス」というよりは「20周年記念廉価版」の仕様に近い。)隠しアイテムであったピポサルのお面やバナナ迷彩も削除されている。(これは恐らくXBoxを展開しているマイクロソフトの存在が影響しているためではないかと思われる。)
PlayStation Vita版は画面のタッチで武器やアイテムを選択したりイベントシーン中に映像をズームにしたりできる。
2013年発売の「メタルギアソリッド レガシーコレクション」(「MGS HDエディション」が丸ごとディスク1に「PW HDエディション」「バンドデシネ」と共に収録されている)や「メタルギアソリッド マスターコレクションvol.1」(『メタルギアソリッド』や『メタルギアソリッド2』等収録されている)にも収録。
メタルギアソリッド スネークイーター3D
2012年に発売、メタルギアゴーストバベル以来の任天堂の携帯ゲーム機でリリースされたメタルギア作品。GCの「ザ・ツインスネークズ」から久しぶりの任天堂ハードでのリメイク版である。
Nintendo 3DSにおいて3D立体視を取り入れたリメイク版。PlayStation 2版と比べ、フレームレートは低下しているものの、画質は向上している。
削除された要素はHD版と同様だが、迷彩の一つ『バナナ』だけは何故か3Dには残されている。
操作は『メタルギアソリッド4』や『メタルギアソリッド ピースウォーカー』に近く、その為か『メタルギアソリッド3』までの操作に慣れている人は最初はとっつきにくいかもしれない。拡張スライドパッドを使用することでPlayStation 2版に近い感覚で遊ぶことができる。
下画面のタッチパネルにはフードやキュアー、無線画面などの各メニューを集約している為、アイコンタッチで一発呼び出しができる。
また、下画面にはスネークを中心としたマップがリアルタイムで表示され、アクティブソナーや動体探知機の情報もここに表示される。オリジナルに比べると現在位置がわかりやすく、ソリトンレーダーに近い感覚で見ることができる。ただし、敵に見つかると使えないのは『メタルギアソリッド3』以前のと同様。
各種アクションについても、登れる木があった時やエルードが可能な時、CQCが使用可能な時などにアクションアイコンが表示されるようになり、わかりやすくなっている(これは『メタルギアソリッド ピースウォーカー』にもあった)。
3DSのジャイロセンサーも使用している為、不安定な足場(木の枝や吊り橋)ではバランスを保ったアクションが要求される事もある。
攻撃時の視点は主観視点のFPSモード、三人称視点のTPSモード、ある程度自動でターゲッティング可能なAUTO AIMモードの3つを切り替えることが可能。
TPSモードは大まかなターゲッティングができるが、命中の精度はFPSモードに劣る。
AUTO AIMモードは半自動で敵を狙うことができ、一部のボス戦で効果を発揮する。
本体カメラで撮影した画像を取り込んで迷彩服にする事が可能。ニンテンドー3DSカメラのアルバムから呼び出す為、他のゲームで出力された画像も使用可能。勿論、同じコナミの『NEWラブプラス』もしくは『NEWラブプラス+』やあの『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』で出力された画像も使える。
使用するには若干の作成時間もしくはロードが発生する。また、セーブデータを再開すると標準のオリーブドラブ迷彩を装備している状態になる。
基本的にはほぼオリジナル版の内容そのままであり、デモや音声も忠実に収録されている(一部操作説明に関しては新規のものに差し替えられているがそれのみ音質があまりよくない)。
セーブデータは一つしかないが、周回プレイの際はその都度難易度が変更できるようになった。
とある場所での拡張スライドパッド設定にまつわるとされる重大なバグがある為、更新データのDLは必須。
また、ニンテンドーeショップでもDL販売がされている。約4ギガもある為、SDメモリーカードの空き容量には余裕のある8ギガ以上のものが推奨される。特に初期の3DSに付いていた2ギガSDカードではまず足りない。
特殊迷彩「ガーコ」が「フルーツ」に、あちこちに隠されて配置されている「ケロタン」が「ヨッシー」に変更されている。
蛇柄の特別なニンテンドー3DSも数量限定販売された。
ちなみに初期のPVでは『メタルギアソリッド ピースウォーカー』のスネークのバトルドレスグラフィックを使用していたり、『ピースウォーカー』に存在したCO-OPの輪といった要素があったため、本来は『ピースウォーカー』のエンジンベースで『メタルギアソリッド3』をNintendo 3DS向けにリメイクする予定だった可能性がある。
なお、内部にはPS2当時は使われた中で3Dでは使われなかった没データがいくつか残っているとされる。特に操作説明の無線に多いらしい。
メタルギアソリッドΔ:スネークイーター
2023年5月25日に発表された、MGS3をリメイクした作品。PlayStation 5、XboxSeriesX/s、Steamも発売が予定されている。
クロスジェンタイトルがでは無く、最新機種専用ということもあり、グラフィックの質がかなり向上している。
タイトルの「Δ」は、”Δ”はギリシャ語のアルファベットに由来する数学・変数の「変化」「差」を表す記号で、構造を変えずに量を変化させる意味(公式原文ママ)とのこと。
ストーリーやキャラクターボイスは当時のままとなっている(CVについては、内海賢二や青野武といった鬼籍に入られている声優が数名いるため、恐らく3の流用と思われる)。
その他
実はPlayStation 2のゲームではチートツールに対する特殊なプロテクトが施されていたりする。これは後に発表するメタルギアオンラインの為の先行実装とも。
その為発売当時のチートツールは軒並み使えなかったが、後にこの手の宿命かいたちごっこになってしまった・・・。
このプロテクトの影響によるものとされる不具合としては無線が繋がるのが遅くなる現象があり、サブシスタンス版で改善されている。
『メタルギアソリッド3』の開発初期であるEarlyBeta版ではジャングルが舞台、迷彩を変えることができる、という要素は変わっていないが、主役がネイキッド・スネークではなく『メタルギアソリッド2』に登場したイロコィ・プリスキンだった他、ゲームシステムは丸々『メタルギアソリッド2』と同じものが使われており、サーマルビジョンやM4といった現代兵器も登場していたため、もともとはプリスキン(ソリッド・スネーク)が主役の現代のジャングル潜入を描く予定だった可能性がある。もしくはあくまでも試作段階であったと思われる。
第一弾PVにあった本編にはない会話にもネタが仕込まれており、
スネーク「動くな!(バイク兵に銃をかまえる)」
敵兵「また車泥棒か…」
スネーク「違う!潜入任務だ!!」
敵兵「ここはジャングルだ…都会じゃねえんだからよ。…蛇でも食ってな!」
スネーク「…」
そう言ってバイク兵は走り去ってしまったのだった。
実はこれ、某クライムアクションゲームを揶揄したものであり、当時大ヒットを飛ばした作品だった。
ゲームオーバーはこれまでとメッセージが異なり「SNAKE IS DEAD(スネークは死んでしまった)」となり、コンティニューしないかしばらく放置するとメッセージが変化し「TIME PARADOX」に変化する(仮死薬を使って死んだフリでも蘇生薬を使わずにゲームをやめるか放置すれば本当に死亡してゲームオーバーになる)。
つまり、今作のスネークは何がなんでも生還しないと歴史が変わってしまう事を表している。また、後世で重要な人物をうっかり殺害しようものならその時点でタイムパラドックスである(この場合「ダメだスネーク!未来が変わってしまった!タイムパラドックスだ!」と言ってくる。これを言うのは何故か息子の上司であるロイ・キャンベルである)。
隠しゲーム「ガイサベージ」はHD・3Dには実装されていない。オリジナル・サブシスタンス版のみ、ある場所でセーブして終了した場合に再開すると、いきなり『メタルギアソリッド3』とは関係がない全編モノクロのホラーアクションが始まる。
これは元々は小島プロダクション(当時)の別の開発チームが作っていたものを再利用したもの。その作品はゴア要素がもの凄いオンパレードなものだったゆえ、結局はボツになってしまった。『メタルギアソリッド3』ではモノクロだが本来は全編カラーであるという。モノクロになっているとはいえ登場する謎のモンスターに大ダメージを与えるか倒すと内臓らしきものが剥き出しになったり飛び散る。
一応内容は無関係だが、これはスネークが見た悪夢という設定になっている。モノクロになっているのは恐らく生々しい事とCERO規定に合わせる為と思われる。
本作に日本で発明されたばかりの設定である「即席ラーメン」が登場しているが、当初は時代設定上日清食品の「チキンラーメン」が発売された時期であり、本作にも登場する予定だったらしい。最終的にボツになって架空のインスタントラーメンになっている(実際にコラボがされるのはリアルタイムで20年近くも待たないといけない)。なお、作中に即席ラーメンを「宇宙食」等と言われているシーンがあるが、制作当時日清が「スペースヌードル」と呼ばれる宇宙食用のラーメンを開発の研究されていた為、その名残と思われる。
ちなみに何故「即席ラーメン」があるのかというとスタッフ達が開発するにあたって実際にサバイバル体験をやった時に、インスタントラーメンを隠し持ってきた者がいた事でありがたみがわかったからだとか。
ちなみにカロリーメイトも登場しているが、あちらは1983年4月発売の為に時代設定上はまだ存在していない。
???「タイムパラドックスだ!」
また、『サルゲッチュ』とのコラボ番外編「猿蛇合戦」はHD・3Dでは収録されておらず、特にHDではコラボ迷彩「バナナ」は削除されている・・・のだが、何故か3Dでは残っている。これに関しては公式からも言及されていないが、おそらく任天堂の名物猿にかけているのではないかとの説がある。
また、ケロタンと差し替えられたヨッシーについても無線で差し替えられているが、何故かネイキッド・スネークは「既視感を感じる」「ヨッシーと戦った事がある気がする」と述べており、これは『大乱闘スマッシュブラザーズX』のネタなのだが実際に戦ったのは息子の方である。
ちなみに冒頭の無線で言及される「サムやゲイブ」とはスプリンターセルシリーズのサム・フィッシャーと、サイフォンフィルターのガブリエル・ローガン(愛称ゲイブ)を指す
どちらもメタルギアの後に続いて登場したステルスアクションであり、サムは後のゴーストリコンとのコラボにおいて「相変わらず単独潜入?」と言われ「ああ、他に誰もやらないからな…いや、もう一人いたな、単独潜入好きが…バンダナを巻いている…」と語り始めそれを受け相手が「引退したらしいわ(言語では「やっと引退できたみたい」)」と言及するなどメタルギアの影響が色濃い作品である。
実際この直後「大体コレは潜入任務(タクティカルエスピオナージアクション、メタルギアのジャンル)というよりサルつかまえアクション(サルゲッチュのジャンル)なんじゃないのか?」「そういうな、私と君で切り開いたジャンルだろう」という会話がある
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』において主題歌「Snake Eater」のアレンジが追加される事となった。インストゥルメンタルバージョンは『大乱闘スマッシュブラザーズX』で既に収録されていたが、新規アレンジとして登場となる。