概要
正式名称は山西17式、17式拳銃・17型拳銃とも。
製造秘話
二十世紀初頭の中国では各地の有力者が軍閥を作り、鎬を削りあう群雄割拠の状態にあり、山西省は都督(軍事担当官)である閻錫山率いる軍閥により実効支配されていた。
そのなかで閻錫山は自らの軍閥で運用するべく軍閥で運営している兵器工場でモーゼルC96のコピー生産を開始、こうして十七型拳銃は生産された。
全くの模造品というわけではなく…
コピー品ではあるが、本家モーゼル社製C96と全く同じではなく、いくつか独自の改造が施されているのが特徴である。
本家C96では弾薬に7.63mm口径弾を使用しているが、十七型拳銃では.45ACP弾を使用するように改造が施されている。
これは生産している工場で.45ACP弾を使用するトンプソン・サブマシンガンも同時進行でコピー生産されており、兵士には二挺合わせて支給されるため配給される弾薬の違いに混乱し支障をきたしていた。そのため使用する弾薬を統一し、供給の単純化を目指すためにC96の発射機構を改造し、.45ACP弾を発射出来るように改造を施されているのが特徴である。
また同じ中国で生産されたコピーC96に漢陽で生産された漢陽製C96があるが、こちらは本家と全く同じ機構をしている。
創作作品において
ゲーム等ではモーゼルC96と同一で見られることが多いが、有名なのはMGS3のEVAが使用したものが有名である。