CV:龍田直樹
「科学者はいつも利用される…!」
「私は純粋に宇宙ロケットを作っていたかった… だがそれも不可能だ」
概要
フルネームはニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフ。
MGS3に登場したロシア人の科学者。元々はロケット技術の科学者であったが、ソ連の兵器開発を行う秘密設計局OKB-754の局長を務めている。臆病な性格で、作中では敵に怯えているシーンが何度も見られた。タチアナという愛人がいる。スネークに対しては信頼しているためか、冷静にやりとりしており、シャゴホッドの弱点を教えるなど助言している。
1961年に行われた人類初の有人宇宙飛行に用いられた宇宙船『ボストーク1号』のマルチ・エンジン・クラスターの開発に大きく貢献した後に新設された設計局の局長に就任。KGBの指揮のもとである兵器を作っていたのだが、「自分が作った兵器が恐ろしくなった」という理由で翌年に亡命するも、直後に発生したキューバ危機によって身柄を引き渡された過去(史実と同様、アメリカはトルコに配備されたジュピター型IRBMの撤去を行っているのだが、今作ではその撤去自体が他国の工作員を欺くための囮であり、裏の取引条件として彼の身柄が要求されていた)を持つ。
FOXが行ったヴァーチャスミッションでネイキッド・スネークに保護されるが、突如現れたザ・ボスとヴォルギンに遭遇。ボス率いるコブラ部隊に拉致されてしまい、スネークの負傷と共に任務は失敗に終わる。
その後はヴォルギンによって強制的にシャゴホッドのフェイズ2(中距離弾道弾射程合成延伸システム)の最終調整を命じられる。
スネークイーター作戦でグロズニィグラードに潜入してきたスネークと再会。約束を果たすべく脱出しようとするも最早諦めの境地にあり拒否。その理由はたとえアメリカへ亡命したとしても再び殺戮兵器開発へ利用されることを懸念したためであり、アメリカにいる家族との再会も断念。タチアナも実際はヴォルギンの愛人であることも明かし、残した家族をスネーク達に託した。
彼によるシャゴホッドのフェイズ2の解説及び、政治に利用される科学者としての苦悩を吐露するシーンはMGS3の中でも屈指の名シーンである。
スネークとの接触後はヴォルギンに見つかり身柄を拘束され、凄惨な拷問に掛けられた末に殺された。ヴォルギンにとってはシャゴホッドが完成してしまえば用済みだったのである。しかし、彼は最後まで口を割ることはなかった。
…が、実は生きていた事が発覚する。ポータブルオプスではジーンによって救出され、グラーニンが考案したメタルギアの設計をさせられている事が判明。
メタルギアを使って暗躍するジーンの真意を知った後は、ゴーストと名乗って無線でスネークにサポートするようになった。
その後の消息は不明。
余談
ヴァーチャスミッションの際、ソコロフのいる廃工場の部屋は窓が割れているため、部屋の中にグレネード等を投げ入れることができる。なお、スモークなどの非殺傷物なら怖がるだけだが、通常のグレネードを直撃させるとタイムパラドックスが発生してゲームオーバーとなる。