CV:堀内賢雄
概要
メタルギアソリッド3に登場する雷電のそっくりさん。
フルネームはイワン・ライデノヴィッチ・ライコフ。
人物
GRUに所属する軍人で、階級は少佐。透き通るような金髪の美男。バイセクシャルであるヴォルギン大佐の「男」の愛人。
ヴォルギンからの寵愛は相当なもので、大要塞グロズニィグラード内では、特別に総司令官である彼と同等の権限を与えられるという破格の待遇を受けている。
ストーリー上ではその立場を利用し、彼から服を奪って変装することで兵器廠内のクリアランスをパスし、ソコロフが監禁されている西棟へ侵入することになる。
普段から奇行の目立つ変人として要塞内では有名で、更には訓練などと称して兵士や科学者たちを度々イビっており、ヴォルギンの威光もあってかなり恐れられている。
筋金入りの変人なようで、グロズニィグラード兵器廠内ではライコフに変装した状態だと、段ボールから出てきても疑われず(ただし被ったまま移動するとアラートになる)、気絶させた敵を引きずっても不審がられないうえ、殴りつけたりホフク状態で敵の下に潜り込んでも敬礼される。
寝相も悪いというレベルではないらしく、眠らせて放置すると見つけた兵士に「少佐。また寝てるんですか?起きてください」「少佐、もうここで寝るのはやめてください」「またかよ・・・(小声)少佐、起きてください」と言われる始末。
また食い意地も異常に張っており、トイレの床に落ちているものでも平気で拾い食いするため、度々腹を壊しては1つしかない個室トイレに駆け込んでいる。なお、トイレのドアをしつこくノックすると「入っている」「うるさいぞ」「一緒に入りたいのか?」「いいだろう。入れ」と言ってなぜか入れてくれる(が、そのままだと普通に発見されるので変装などが必要)。
兵士や科学者をイジめている割に自身は脅しに弱く、尋問するとヴォルギンの弱点をあっさり教えてくれる。
ゲイで大の女嫌いなため、ヴォルギンの「女」の愛人タチアナを演じているEVAの誘惑は効かず(むしろヴォルギンの寵愛を巡るライバルとして敵視されている始末)、ほぼ全ての敵兵士が夢中になるエロ本に対しても「フンッ」と忌々しそうなリアクションをして立ち去る。
必殺技は相手の股間を握り潰す「股間つぶし」。
上記の通り、1回目の潜入時はライコフに変装していればグロズニィグラード中どこで何をしても基本的に咎められることはない。
しかし軍用犬には臭いでバレるのか見破られてしまう。また2回目の潜入時にはスネークがライコフに変装していた情報が知れ渡ってしまった上、帽子も紛失、さらに右目に眼帯をしている状態なので変装は通じなくなっている。
なお変装の際に使用するライコフの変装マスクは、本編以前に計画された極秘書類を入手する作戦のためにシギントが作成したもの。変装マスク界で初めて「まばたき」を実現した画期的な代物らしい(が、口は開かない)。
結局その作戦は中止となりマスクも処分されるはずだったが、シギントの猛抗議により廃棄は免れ、さらにスネークの装備にこっそり忍ばせたことで改めて日の目を見ることとなった。
ゲーム開始前の設定で『MGS2が好きだ!』を選ぶと、最初から装備した状態でゲームが開始する。「ガンシップのクルーに素顔を見られないため」着用させたことがゼロ少佐から語られる。また開始直後に少佐へ無線すると「どうした?何か予想と違うことでもあったのか?」というメタ発言が聞ける。
一方このマスクを着けてソコロフに会おうとすると、ゼロ少佐から「その顔はウケない」と言われマスクを外すよう命じられる(ソコロフからすればライコフは敵も同然なため実際ウケない)。
また、このマスクをヴォルギン戦で着けると一度だけヴォルギンの隙を突く事も可能(その直後に怒りのドロップキックが飛んで来るが)。
雷電とは瓜二つだが特に関係はないらしく、殺害してもタイムパラドックスにはならない。だがゲーム中のアクションは雷電と同じ(回し蹴りなど)。尋問を繰り返すとなぜか雷電の台詞をしゃべる。あっちのサイズも雷電と全く同じ模様。
殺した場合はザ・ソロー戦にてパンツ一丁で歩いてくる。
ゼロ少佐は何故か彼をやたらと嫌っており、彼の話になるとスネークに「何か奴に恨みでもあるのか?」と困惑されるほど取り乱すことがある(前作の主人公が不評だったことに対する自虐ネタ)。
ちなみに「ライデノヴィッチ」とはスラブ系言語で「ライデンの子」といった意味である(ロシアでは『父親の名前+ヴィッチ(~の子)』を自分のミドルネームとする風習がある)。
その後
グロズニィグラードの破壊に巻き込まれなかったのかMPOにも登場。
ヴォルギン大佐死後の権力争いに敗北し、サンヒエロニモ半島に左遷されたが、その変人ぶりから反乱軍に拘束されてしまう。
接触することで仲間になり、プレイヤーキャラとして使用可能。優秀なショットガンの使い手として活躍する。
逃げ足が速い・女性に興味が無いという特徴からか、所有キャリアはアスリート(走りが速くなる)と芸術家(雑誌が通用しないが、オフラインでは全く意味がない)。
MPO+では雷電が追加キャラクターとして登場しているため、夢の共演が可能。
さらにMGSV:TPPでも名前だけだが登場している。
現地を視察した際にあるソ連兵へ「1984年」を贈ったようだが、名前を「イワン・イワノビッチ・イワノフ」と覚え間違えられた。(日本で言うところの「山田太郎」的な名前であるためそもそも印象に残らなかったのかもしれない)
余談
シークレットシアターに出てくる雷電は、ライコフのポリゴンモデルにスカルスーツを着せたものとなっている。そのため顔立ちが微妙に違う。