「ナノマシンによる体内通信か・・・」
「大丈夫だ。その男は敵じゃない。誰彼かまわず銃口を向けるもんじゃない若いの・・・」
「人には語り継がなければならない事がある。それを間違えない事だ。」
「俺は死なんさ。まだやる事が沢山ある。」
CV:大塚明夫
概要
アメリカ海軍特殊部隊のSEALsチーム10の隊員、階級は中尉で、『ビッグ・シェル』占拠事件(MGS2プラント編)では主人公(コードネーム:雷電)をサポートした人物の一人である。
ピーター・スティルマンからは、海兵隊のモットーであるセンパーファイ(常に忠誠を)や、「危険を冒すものが勝利する」というSAS(イギリス空挺軍)の標語などを口にしたことから海軍の人間ではないと疑われているが…?
「イロコィ」はアメリカ合衆国が手本とした連邦制を敷くインディアンの部族「イロコィ族」から、「プリスキン」は映画『ニューヨーク1997』および『エスケープ・フロム・L.A.』の主人公で、ソリッド・スネークやネイキッド・スネークのモデルとなった「スネーク・プリスキン」から取られている。
本編での活躍
プリスキンという名は偽名でその正体は本物のソリッド・スネーク。
2007年8月8日のタンカー沈没事件(タンカー編)の後に、『愛国者達』の存在を知り、その思惑によって建造された海洋除染プラント『ビッグ・シェル』に新型メタルギアが存在するという情報を入手し、さらに相棒のオタコン(ハル・エメリッヒ)の義妹のエマ・エメリッヒ・ダンジガーが技術者として新型メタルギアに関わっているという情報も得た事で、2009年4月29日にオタコンと共に『ビッグ・シェル』に潜入することになる。(この情報は実は自身を覚醒させる為にリボルバー・オセロットの中のリキッドが流したものだった)
公には、スネークはタンカー沈没事件の首謀者と認識され、死亡が確認されていたためNavy SEALsのチーム10、αチーム隊員に変装し、この偽名を使っていた。(実際に発見されていた遺体は、リキッド・スネークのものであった)
雷電より先じて海中から潜入しており、本人はヘリから降りたと説明していた。(オイルフェンスの切断跡など雷電が入る前に誰かが潜入した形跡があったのはこの為。内部に侵入した後、水圧扉を開ける時通路にいた兵士がぶっ飛ばされて気絶するのも聞けるこの犯人もスネークで、よく聞くとスネークの格闘コンボ使用時のボイスが聞こえる)
無線で連携しながら雷電と別行動を取り、爆弾処理やビッグ・シェルの実態調査を進めていた。
ソリダスがソリッド・スネークの名を使用しており、正体を知らずに名を聞いて困惑する雷電には、当初はスネークは死んでいると説明していた。
ちなみにオタコンの方は『ビッグ・シェル』に関連した政府の技術者という偽装でSEALsに随行するかたちで潜入しており、彼とは『ビッグ・シェル』内で合流した。
中盤にソリダスと遭遇した際に、雷電にソリッド・スネークであることを明かし、本当の目的はビッグ・シェルの実態調査であると説明した。
さらに過去の記憶を取り戻したことにより、かつての自身と同じ葛藤を抱える雷電をかつての友にかけられた言葉で激励し、信じるものを自分で見い出してそれを伝えていくように諭した。
ビッグ・シェルのそのものの正体が新型巨大メタルギア『アーセナルギア』であることを突き止め、起動する前に雷電を囮に使い、和解したオルガ・ゴルルコビッチの協力を得てアーセナルギアに潜入。
この時には偽装を解いて、いつものスニーキングスーツに切り替えている。(さらに無限バンダナも巻いている)
リボルバー・オセロットの意思を乗っ取ったリキッドがメタルギアRAYで逃走した際には自らも海にダイブして追跡し、発信機を取り付けた。
全てが終結した後、ソリダス・スネークとの戦いに勝利した雷電に『愛国者達』に攫われたというオルガの子供を救出するとメッセージを残し、さらに彼に本物の恋人ローズの元に帰るよう後押しして姿を消した。
さらにその後、再び雷電と合流して愛国者達の正体を探りながらオルガの子供である「サニー」を救出しようと計画するも、老化現象の進行により救出を断念。
雷電にサニー救出を任せ、自身はオタコンと共にオセロットの行方を追う。
またバンドデシネでは、本来雷電がやることを代わりにしている。
例 ヴァンプとのろ過室の戦闘
エマの救出
ソリダスとのフェデラルホールの決着
ジョークのセンスもなかなかのものであり、ヴァンプとの戦闘中にはヴァンプがアーセナルが起動すれば愛国者達はひれ伏し、その支配から解放されると言った後「寝言は寝て言え!、最低野郎!」と返している。
またソリダスとの決着の時には、愛国者達の過ちだと言われ「構わんさ、過ちでいる方がまだましだ! 過ちを犯す側よりもな!」と言い返している。
またゲーム本編にて「刃物は趣味じゃないしな。」と言っておきながら刀でソリダスに止めを刺している
余談
衣装はMSX版MGのパッケージイラストのスネークを元にしていると思われる。
サブスタンスで追加されたスネークテイルズのDやVRミッションでは、この姿でプレイすることが出来る。
先に述べた「イロコィ」という言葉には、かつてマンハッタン先住民族が使っていたアルゴンクイン語という言語で「毒蛇」という意味を持つのだが、
偶然にもかつてアウターヘブン蜂起の際にソリッド自身が倒した「BIGBOSS」のもうひとつのコードネームと一致している。