ゴーストバベル
ごーすとばべる
ゲームボーイカラーで発売されたメタルギアシリーズの外伝作品。
正式タイトルはメタルギアゴーストバベル(METAL GEAR Ghost Babel)
略称はMGGB。Ghost Babelの頭文字を取るとGB=ゲームボーイの略称になる。
発売はMGSの後であるが、プラットフォーム上の制約からシステムはメタルギア2 ソリッドスネークを踏襲した2D画面となっている。
メタルギアシリーズでは初の携帯ゲーム機ソフトである。
MGSシリーズとはストーリー上のつながりはなく、ソリッド・スネークがビッグ・ボスの調整クローンではなく実子であるなど設定に差異がある。
なおこの本編とはパラレルの時系列はスピンオフシリーズであるメタルギアアシッドにつながることになる。
これまでのものと異なりステージ制になっており、全13ステージ。ステージ制であるものの、感覚的にはさほどこれまでとは変わらない。
メタルギアシリーズでは初の対戦プレイが可能となっている。メタルギアオンラインやMGSPWの対戦プレイの源流のひとつだろうか。
現在に至るまで3DSのバーチャルコンソール化やリメイクもされていない。CEROレーティングも不明であるが、おそらくはCERO:Cに相当すると思われる。
MGS2より前に発売されている為か、一部にMGS2以降の設定の元ネタのようなものが複数ある。
今作に登場する『メタルギアガンダー』はREXとRAYの中間のようなデザインとなっており、二門のレールガンとミサイルポッドがREX、本体のフォルムがRAYに近い。
シリーズでは唯一、スネークがタバコを装備していないが代わりに「発煙筒」が初期装備に存在する。詳しい事情は不明であるが喫煙描写が厳しい海外の基準を考慮したと推測される。ただし、オープニングデモでは紫煙をくゆらせるスネークのギリギリの喫煙描写がある(タバコ自体は描写されていない)。発炎筒のアイコンも見方によってはタバコに見える他に使用するとスネークの顔付近から煙が出る為、実質的にはタバコである可能性が高い。
パラシュート降下であるHALO降下はMGS3に先じてシリーズで登場していたりする。FC版メタルギアで本当は最初に登場したが、オリジナル版メタルギアと違う為あまり正しくない。
終盤で登場する『メタルギアの格納庫』のエリアには『メタルギア』で登場した『TX-55』の格納庫とそっくりな部屋があり、謎の残骸が放置されている。
舞台がアウターヘブン跡地である為、『TX-55』そのものではないかと思われるのだが、実は残骸の中にある武装らしきものにMG2で登場した『メタルギア改D』のミサイルポッドが混じっている為、もしかしたら『TX-55』ではなく『メタルギア改D』である可能性がある。
ゴーストバベルのストーリーからするとザンジバーランド争乱は無かったはずだが・・・なぜそれがそこにあるのかは謎に包まれている(スタッフの勘違いによる設定ミスの可能性もありうる)。
物語に登場する隠密部隊「ブラック・チェンバー」ならびにそのリーダー「ブラックアーツ・ヴァイパー」が彼やあの組織の存在意義に非常に似通っている。
元々ゴーストバベルは海外の販社からの要望から誕生したとのこと。また、海外では『METAL GEAR SOLID』のタイトル表記や日本国内同様の『METAL GEAR Ghost Bavel』のタイトル表記と複数あるらしい。
かつてコジプロのネットラジオにあったラジオドラマ『アイデアスパイ ツー・ハン』が二周目以降の無線でとある周波数に繋げると始まる。と、いうかゴーストバベル収録のこれが原作である。
話はステージが進むにつれ展開していくが、内容は本編と全く関係はない。