「新たな血は拒絶された・・・」
「おまえにこの世で最高の痛みをやろう!」
概要
CV:江川央生
コブラ部隊において「至高の痛み」ザ・ペインのコードネームで登場する。身の丈2mの巨漢で、覆面を外した素顔には蜂によるものと思われる無数の瘤ができている。
武器はトミーガンことトンプソン・サブマシンガンを愛用し、バックパックに入れた女王蜂の羽音を用いて蜂を自在に操り相手を襲わせることができる。
蜂を利用した技として、大群の蜂を相手に纏わり付かせて相手を拘束する・ピンを抜いた手榴弾を相手の元まで運搬させる・大群の蜂を身に纏い鎧とする・自身と全く同じ体型を形取らせて分身とするなど多彩な技を持ち、前述の鎧はショットガンか手榴弾を用いなければ容易には剥がせないほどの強度を持つ。
バルトスズメバチの巣を地面に投げると蜂が勝手に巣へと入ってしまう。蜂が居るからなのか、ザ・ペインの蜂入りの巣は腐らなくなる。
切り札として体内にバレットビーと名付けた肉食の蜂を住まわせており、口から放って相手を死ぬまで食い荒らさせるという技を持つ。(ノベライズでは体長約8センチにもなる巨大な固有種であるとされる。実在する世界最大の蜂は体長6センチのオオベッコウバチだが、こちらはタランチュラを主食としている。
スネークが最初に戦うコブラ部隊であり、チョルナヤ・ピシェラ内部の池で待ち構えるも敗れ、口封じと技術漏洩防止のため身につけていた爆弾により大量の蜂と共に自爆した。
スタミナキルによりホーネットストライプ迷彩の入手が可能。
蜂や蜘蛛、ヒルに襲われなくなるだけでなく、蜂をまとうことも出来る。蜂をまとった状態では敵兵に近づくことでその蜂が襲い掛かっていく。
MGSVにて、彼の女王蜂を操るメカニズムはジ・エンド同様、寄生虫を用いたものである可能性が示唆された。
なお同作にて、硬化した寄生虫を全身に纏う、何もない所から銃器を出現させる、消えるように瞬間移動するなど、蜂ではなく寄生虫そのものを用いて彼に似た能力を使う『スカルズ兵』が登場している。
ノベライズでは
蜂を使った暗殺を生業とする養蜂家の家系出身であり、ザ・ペインはもともとユダヤ系であったことが明かされている。
主家であったオスマン帝国崩壊後は父とオーストリアで暮らしていたが、ナチスドイツのオーストリア併合の際のユダヤ人狩りで父を殺され、喪失の痛みを抱える中でコブラ部隊へと誘われた。
ノルマンディ上陸後、ザ・ジョイや他のコブラ部隊の隊員と共にドイツ西部の都市の潜入中、連合国軍の戦略爆撃を受けてしまう。
自身も爆撃の混乱で暴走した蜂に襲われ、敵も味方も際限なく痛みに苛まれた世界を生き抜いたことで、「ザ・ペイン」を名乗るようになったという。
なおトミーガンを愛用しているのはコブラ部隊で最も射撃が苦手だったからとのこと(連射力に全振りした携行銃であり、射撃精度をあまり求められないため)。
蜂を操るメカニズムについて、ノベライズではフェロモンを利用したものであると設定されている。ゲーム本編で利用したバレットビーの他にも暗殺用の毒蜂や夜光塗料を塗った誘導用の蜂など様々な蜂を育成している。
また、なぜわざわざ水辺という不利な地形でスネークを待ち構えていたのかゲーム中では説明がなかったが、その辺りの設定が掘り下げられている。
余談
現実では人間が蜂の習性を利用するのはもっぱら蜂蜜採取のミツバチが主だが、日本では一部地域でスズメバチを害虫駆除目的で養蜂する事がある。こちらはさすがにザ・ペインのように自在に操るというわけではなく、スズメバチの巣が入った巣箱を設置するもの。