DOS
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どす
ディスク・オペレーティング・システムの略称。パソコンのデファクトスタンダードとなったMS-DOSおよびその本家であったPC DOSを指すことが多い。
DOSはDisk Operating System(ディスクオペレーティングシステム)の略称で、「磁気ディスク装置が使えるOS」を意味する。
8ビットパソコンの事実上の標準(デファクトスタンダード)であったCP/Mもフロッピーディスクなどの磁気ディスクが使えたのでDOSなのだが(実際、CP/MのOS本体はBDOS=Basic Disk Operating Systemといった)、今日DOSといえば一般的には16ビットのIBM PCが搭載したPC DOS、およびそのOEM版(後にPC DOSから独立)であるMS-DOSを指す。
IBMも自社のパソコン(初代IBM PC)にCP/Mを搭載するつもりだったが、開発元のデジタルリサーチとの交渉がうまくいかず、結局マイクロソフトが外部(シアトル・コンピュータ・プロダクツ)から買い取ったCP/M類似品の86-DOSをPC DOSとして採用した。1982年からマイクロソフトのOEM版がMS-DOSとして他社に販売されるようになったが、これがIBM PC互換機の礎である。
その後のMS-DOSおよびPC DOSに関してはMS-DOSの記事を参照。
なお、86-DOS開発者のティム・パターソンは後にマイクロソフトの依頼でMSXにMS-DOSを移植し、MSX-DOSとして完成させている。
Appleがかつて開発していたAppleⅡにもAppleDOS(後にProDOS、そしてGS/OSに発展)と称するOSが提供されていたが、BASICとの併用を強く意識したものでCP/Mやその類似品のPC DOSなどとは異なり独自性が強かった。
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