概要
1982年にシャープから発売された8bitパソコン。
基本ソフトウェアの類は入っておらず、最低限のシステムだけが入っていて、添付されている2種類のBASIC(シャープ純正のS-BASICとハドソン製のHu-BASICのカセットテープが付属している)のどちらかをテープレコーダーから読み込んで動かす仕組み。
前身のMZ-80Kよりも高速化やカラー化で進化しながら低コスト化も図られ、互換性も高いレベルで維持されている。
モニターは無いが、家庭用のテレビにアナログ出力できるためテレビをモニター代わりに使うことができる(テレビが無くてもカラープロッタプリンタを出力として使うことが出来る)。また、テープレコーダーがないMZ-711でも、市販のテープレコーダーを接続することで代用とすることができるようになっている。
販売されたパッケージは3種類で、本体スペックそのものは同等。本体のみのMZ-711、テープレコーダー内蔵のMZ-721、プリンターとテープレコーダー内蔵のMZ-731が用意され、別売りの内蔵プリンターやテープレコーダーを装備すれば、上位のパッケージと同等になるようになっていた。他にフロッピーディスクやクイックディスクなどの拡張オプションが用意された。後継機はMZ-1500。
MZ-700に不可能はない
発売から実に40年近く経つ昭和のパソコンだけに性能的には現代のパソコンに遠く及ばない…のだが、様々な工夫で令和の時代になった今でも新たなテクニックが編み出されていたりする。
その元祖は1986年にゼビウスが移植されたことで、以後スペースハリアーの移植、21世紀にはアイドルマスターのOP再現といった進化が見られる。