ワープロソフト
文書を作成するワードプロセッサの機能をパソコンなどの汎用コンピューター上で実現したアプリケーションソフトウェア。表計算ソフト、データベースソフトとともにオフィススイートとして同梱販売されている。
ワープロ専用機が姿を消して久しい現在では「ワープロ」と言えばまずワープロソフトのことを指す。
同じく文書を扱うソフトとして、テキストエディタおよびDTPソフトがあり、用途的には被る面が多いが、根本的に異なるアプリケーションである。
テキストエディタとの違い
テキストエディタはプレーンテキストの編集に特化し、文章の装飾・レイアウト機能を基本的に持たない。
元々は設定ファイルやソースコードの編集といった、プログラマに愛用されるツールとして発達してきたものである。現在では著述家向きの禁則処理や校正機能を有したりマルチスタイルテキストまたはリッチテキストという書式付きファイルを生成するテキストエディタもあるが、ワープロのような段組や画像や図表の貼り付けなどはできない。
DTPソフトとの違い
DTPソフトは組版(版下作成)のためのアプリケーションであり、入稿されたテキストを流し込んで紙の書籍・雑誌や電子書籍向けにレイアウトする用途に特化している。
DTPソフトはデザイナー・オペレーターが使うものであって、ライターが考えながら文書を作成するには向いていない...はずだが、InDesignをワープロ代わりに使う作家もいる。完成レイアウトをイメージしながら執筆ができ、校正・入稿工程を簡略化できるメリットがあるらしいが、彼はデザイナー出身であるので普通の作家には真似できるものではない。
主な日本語ワープロソフト
Word、Googleドキュメント、Pagesなどは英文ワープロを後付けで日本語に対応させているが、一太郎とワープロソフト版OASYSは上述のワープロ専用機から移行する利用客を取り込む事を考え、日本語ワープロ専用機の操作性を元に設計されたと言われている。メイン画像のegword Universalの前身であるEGWORDもそのようなソフトであったが、現行のegword UniversalはDTPを強く意識した機能を実装している。
OpenOffice.org:OpenOffice.orgWriter
LibreOffice:LibreOfficeWriter
物書堂:egword Universal