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遊佐恵美

ゆさえみ

遊佐恵美とは、ライトノベル『はたらく魔王さま!』に登場するキャラクターで、本作のヒロインの一人。
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CV日笠陽子アニメ)、浅川悠(『電撃文庫MAGAZINE』Vol.18付録ドラマCD

概要編集

大法神教会の勇者で、人間と天使のハーフ。本名はエミリア・ユスティーナ

あと一歩のところで逃がした魔王サタンと腹心のアルシエルを追い、日本へと渡ってきた。

ストーリー開始時点の年齢は17歳だが、仕事に就くため20歳と誤魔化している。

日本ではドコデモグループお客様相談センターの契約社員として働きながら、東京都杉並区の永福町で暮らしている。

はたらく魔王さま!

経歴編集

エンテ・イスラの西大陸スローン村で、人間の父『ノルド・ユスティーナ』と天使の母『ライラ』との間に生まれる。以前は父とともに農家の娘として暮らしていたが、12歳のころ魔王軍の侵攻によって父を失う。その後、父を殺した魔王に復讐するため剣や法術を学び、聖剣を手に入れる。


日本に来てからは友人や職場関係にも恵まれ、充実したOL生活を送っている。一方で、真奥を監視するためこっそり後をつけることもある。

性格編集

性格は勇者らしく、真面目で優しく思いやりがある性格。

しかし、作中では真奥天使など敵対しているキャラといることが多いため、短気かつ意地っ張りな面が目立つ。しかも、敵に対して度々脅迫まがいの言葉を発するため、真奥から「勇者の言うことじゃねぇなぁ」と言われている。ヒロインでありながら真奥のライバル的なポジションかつ本人のツンの比重の高さゆえに、巷ではベジータ系女子との呼び名も・・・。ちなみに原作者本人にもその通称は耳に入っているようで、おおいにツボにはいったらしい。


一方、階段から転げ落ちたり、財布を落としてしまうなどのドジな面や、ゆるキャラ『リラックス熊』のグッズを集めているなど、かわいいもの好きな面もある。

大好物はカレーで、話のネタになったりもする。


勇者として旅をしていた時は政治・交渉面を仲間であるエメラダやオルバに任せっきりだったため、政治的駆け引きや搦め手に弱く、流されやすい性格である。

幼い頃から世界を背負ってきたため普段は毅然とした態度でとても頼もしく見えるが、仲間の裏切りに大きく動揺するなど精神的には打たれ弱い面もあるため、真奥からは豆腐メンタル指定を受けている。


真奥には最初、復讐心と殺意しか抱いていなかったが、実際に抱いていた魔王のイメージとの違いや周りの環境などから、徐々にそれも揺らぎつつある。


原作3巻終了以降アラス・ラムスの世話を担うようになったが、すっかり母親役が板についてきている。そのため他人から見たら真奥とは完全に夫婦にしか見えない。


ハードモードな青春時代を送った弊害で老成しており、礼儀正しく、年上に対しても面倒見が良いため千穂梨香には実際よりも年上に見られていた(ちなみに主な登場人物の中で年下なのは、人外を除くと千穂だけ)。さらに、ライラには「恋したことがないの?」、エメラダには「エンテ・イスラがエミリアから奪った青春の代償は大きい」など心配する声もある。


10巻終了時点でエンテ・イスラにはエメラダアルバートの二人を除いてまともな味方が一人もいなくなったが、12巻では大学生の友人、清水真季(しみず・まき)に農業関係が強い大学や受験についてわりと本気で話を聞いたりするなど、夢である故郷の復興は現実的な目標として残っているよう。


胸が小さいことを非常に気にしており、アニメの最終回では真奥とケンカになった際、真奥にそのことを指摘され逆ギレしていた。


アニメでは顔芸が一番多い。

武器編集

進化聖剣・片翼(ベター・ハーフ)編集

悪魔に対して有効と言われた剣。聖法気を込めれば込めるほど、切れ味や大きさが増し、形が変化する性質を持つ。

正体は天界に存在する生命の樹に成る10個のセフィラの一つ『イェソド』の欠片。それが原因で、天界から聖剣を狙われることになった。

一度だけ「バター・ハーフ」と誤記され、ネタにされたのはご愛嬌。

進化の天銀編集

天界の金属。聖剣の元で、恵美の体と融合している。聖法気を込めることで、聖剣へと変化する。

破邪の衣編集

聖剣と一緒に顕現した銀とも虹色ともつかぬ不思議な光沢を放つ全身鎧。聖剣と同じく聖法気を込めれば込めるほど進化する。聖剣の付属物だと思われている。

能力編集

天使の血を引くため、人間より聖法気許容量がケタ違いに大きい。普段は赤い髪緑の瞳だが、身体を天使化させると蒼銀の髪緋色の瞳と見た目も変化する。

戦闘力では最強の悪魔である真奥を上回り、主に剣を用いた接近戦を得意とする。また、原作3巻終盤以降ある理由により、大天使に勝てるほどまで戦闘力が成長している。

一方、聖法気を使う関係上、聖法気を無力化できる大天使サリエルとは相性が悪い。


また、TOEICで700点をとれるなど、英語力も高い。外国語対応ができる(実際には概念による精神感応能力)ため、職場では重宝されている。頭はいい方だが周りに切れ者が多いため、頭脳面では目立たない。


関連イラスト編集

エミリア9.3%という結果にカッとなって描いた。反省はしてない。0.5秒後

スピンオフ『はたらく魔王さま!ハイスクール!』では編集

第1話で真奥を追って真奥と同じ高校(真奥千穂と同じ2年A組)に転校生としてやってくる。カレーが好きで、カレー味尽くしの弁当を持ってきたこともある。


関連タグ編集

はたらく魔王さま!

真奥貞夫 佐々木千穂 芦屋四郎 漆原半蔵 鎌月鈴乃

鈴木梨香(恵美の同僚で、親友)

アラス・ラムス


まおえみ


勇者 OL ツンデレ 貧乳


シエル先輩月姫のキャラ。同じくカレー好きの設定がある。)

知恵留美子ひぐらしのなく頃にのキャラ。シエル先輩のオマージュキャラなためこちらにもカレー好きの設定がある。)


電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION(2015年 夏に稼動開始、プレイヤーキャラとして参戦することが公式サイトや公式ツイッターなどで発表された。対戦相手を選び、そのキャラとトークを展開するのだが、御坂美琴との会話はそれぞれが好きなゆるキャラ(恵美がリラックス熊、美琴がゲコ太)について、可愛いところを言い合うトークをする。


アスナとは『十代後半の凄腕の女剣士』『現代日本と異世界を股にかけて活躍』『人外幼女の「ママ」』『その幼女の「パパ」は作品主人公』など非常に共通点が多く、会話も『娘との暮らし』という共通話題で半ばママ友同士の会話だったりする)。

※以降、ネタバレ注意編集


























実は父ノルドは生きており、地球に来ているらしいことを大天使ガブリエルに聞かされる(原作5巻)。そのため、真奥への復讐心が大きく揺らぐことになる。

また、大法神教会の上層部は権力を維持するため、「勇者エミリアは魔王と相打ちになり死亡した」と嘘の情報を流し、恵美を殺そうと刺客を送ってくる始末。自分が救った世界から裏切られたことで、勇者としての存在意義を見失いつつある。


恵美の持つ『進化聖剣・片翼(ベター・ハーフ)』は教会から渡されたものではなく、母ライラが産まれてすぐの恵美の身体に融合させておいたもの。教会に保存されていた天銀(イェソドの欠片)が顕現させたのは『破邪の衣』(同時に顕現したので、聖剣の付属物だと思われていた)である。

さらに、「聖剣の勇者」の伝説を創ったのもライラなので、恵美は産まれる前から「聖剣の勇者」として生きることが決まっていた。


天使と人間のハーフという出生はいかにも勇者な設定だが天界からして見れば

"天使と人間から子供が産まれた→天使と人間の間には種族としての壁がない"

と解釈が可能であり、その存在自体が天界の危機(天使の絶対的な神聖性の崩壊)を招く存在として天界から問題視されている。

エンテ・イスラの天使たちは堕天しなければ基本的に不老不死で、寿命や病気で死ぬことはない(※)。恵美が堕天できないのはサリエルの件で証明済みなので、恵美も不老不死になっている可能性がある。


※不死身ではないが身体中に満ちる聖法気のおかげで人間よりはるかに頑丈で、簡単に傷付くことはない。おまけに例え骨が折れたとしても数分で元通りになったりするので、怪我を心配する必要もない。

作中での出来事(※ネタバレ注意)編集























8巻では、全てのトラブルの原因と思われる母親の手掛かりを探るため、エンテ・イスラへ帰郷。そこで幼少の頃の真奥の命を救い知識を与えた天使が母ライラであることを知る。その後、故郷と実家の麦畑を教会と天界サイドに人質にとられ、魔王軍討伐の旗印として虜囚される。


10巻で真奥達の活躍もあり無事に救出されたが、会社には自身の真実を言えるわけもなく、休暇届で申請されている日付より長く欠勤したため、会社をクビになった。


11巻では流石に失職したままではいられないということで真奥の勤務するマグロナルド幡ヶ谷駅前店を再就職先とした(本当は真奥が遠回しに気を遣うため、エンテ・イスラ親征の費用請求の名目で自ら再就職先として店を紹介するハズだったが、恵美に先読みされて大ハズレ。ドヤ顔は出来なくなった)。店でのホーリーネーム(あだ名)は「さえみー」。


12巻では入院した漆原の病室でライラと(実質初の)対面を果たすが、母が原因の悲劇や混乱とたった一人で闘わなければならなかった自分の過去と、目の前にいる『母』であるらしい女の悪意の無い能天気さの齟齬を受け入れられず拒絶(真奥たちも恵美からライラを庇いながらもライラの味方になることはなく、暗に全面的に非があるのはライラだと認めた)。ライラに向けて拳を突き立てるが天祢に止められる(※)。天祢によると恵美があと数%本気だったら死人が出ていたらしい。


※エンテ・イスラ最強の悪魔である真奥と、最強の法術士であるエメラダの二人でも目で追えないスピードの出来事だったため、恵美と天祢の二人とその他大勢との間に絶望的な力の差があることが分かるシーンでもある。


病院でのトラブルの後、状態異常となったセフィラ・ゲブラーの化身イルオーンによる襲撃からライラに庇われるが、そのトラブルもライラの思惑に端を発しているとわかりさらに態度を硬化させる。

真奥の機転で一時的にライラと対話する気になるが、恵美自身の意地や芽生えてしまった逃避癖もあって、すぐにヘタレて有耶無耶な態度に戻ってしまう。


余談編集

14巻で「遊佐恵美(ゆさ・えみ)」の名前の由来が、恵美が暮らす「アーバンハイツ永福町」を管理運営する、不動産会社「大村アーバンコミュニティ不動産」の元女性社員「湯佐恵子(ゆさ・けいこ)」であることが判明する。

さらに501号室が高級マンションでありながら、格安物件なのは自身が原因で事故物件になったためと明らかになった。

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はたらく魔王さま!の登場人物 はたらくまおうさまのとうじょうじんぶつ

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