CV:甲斐田裕子
概要
千葉県銚子市の君ヶ浜にある海の家「大黒屋」の臨時店長を務めており、勤め先の改装工事とアパートの補修工事により一時的に職と住居を失った真奥たちの短期アルバイトとしての雇い主となってくれた人物でもある。
性格は大らかで気さくといえば聞こえは良いが、父親の天智(志波の弟)に任された海の家もオンボロな状態のままで営業しようとしたり、営業に必要な備品を母屋に置きっぱなしにしたり、料理ができなかったり(キャベツの千切りもできないと自己申告)、普段の仕事は「肉弾戦?」と意味深に言ってみたりなどと、いろいろ大雑把な一面がある。
容姿は長い黒髪を無造作にポニーテールでまとめ、小麦色の肌をした、少しだけ戦士然とした野生的な長身美人(しかもすっぴんで)。スタイルも含め、作中女性陣の中でもトップクラスの美人とされる、真奥の勤め先「マグロナルド幡ヶ谷駅前店」店長の木崎真弓にも伍するルックスと真奥に評価されている。
この美貌で当人は自分の容姿を「若いころのミキティ伯母さんそっくり」などと述べており、その発言を聞いた真奥らは、時の流れの残酷さを感じたとか…。
海の家の営業については、稼ぎに飢えていた真奥の奮起により店内設備の突貫整備と営業体制の改善が図られたため、真奥に営業の指揮を任せ、レジ及び店長としての金銭出納監理に専念することとなり、3日間で前年比200%増の売り上げを出した真奥たちに大入り袋を出すに至った。
関連イラスト
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はたらく魔王さま! セフィラの化身 完成した黒 大黒天智 志波美輝
以下、ネタバレ注意
その正体は、地球のセフィラ・ビナーの化身マムリド(=大黒天智)が人間との間に儲けた子で、日本の死者の聖地を司る管理者であった。
魔力にも聖法気にも属さない謎の超越的な力(セフィラの力と思われる)を備えており、その力は解放した際に、霧でできた巨竜とも呼ぶべき不可思議で大規模な形をとって顕れる。
ハーフとはいえその地球の超越存在の血族たる素性は伊達ではなく、エンテ・イスラから地球の君ヶ浜にやってきた魔王軍の、アルシエルやルシフェルらと肩を並べた実力者・魔鳥将軍カミーオを苦もなく叩きのめしたり、カミーオに随行してきた悪魔たちを軍勢単位で封殺し、上述の『霧の竜』でエンテ・イスラに強制送還したり、さらに悪魔たち(真の姿を開放した真奥や芦屋も含む)が撒き散らす魔力が君ヶ浜周辺一帯に広がらないように押さえ込んだり、果ては殺意むき出しで勇者の力を開放した恵美の拳(当たれば常人なら肉体が粉々になる威力)を野球ボールでもつかむように平然と片手で受け止めたりと、魔王クラスの大悪魔や大天使すら凌駕する、もはや人外と呼ぶことすら生ぬるい実力を持っている。
君ヶ浜への魔王軍残党襲来とその撃退の影響で、死者の聖地として存在していた君ヶ浜の霊的バランスが崩れ、『魂の癒し』として海水浴客という形で遊びに来ていた魂たちがその姿を保てなくなった為に、真奥たちに4日目で『営業終了』を言い渡すと、それまでの分の給料袋および大入り袋を残して大黒屋ごと姿を消した。
その後は、地球を管理するセフィラとして正体を明かした志波の手伝いとして、その力で地球のバランスを乱す現象(現状、主に勇者や魔王軍や天界も含めたエンテ・イスラの諸々)に対する抑止力として立ち回っている。
ただ、その種族柄、あくまで使命は「地球の秩序を守る」ことが第一義であるため、エンテ・イスラに恵美の父ノルドと芦屋が、異世界事情を何も知らなかった地球の恵美の同僚・鈴木梨香の目の前でガブリエルらに拉致された際も、「地球人である」梨香に手を出そうとした兵士をぶちのめしてガブリエルを引き下がらせるだけにとどめ、「異世界の存在である」芦屋とノルドの身柄には手を出さず、異世界へ拉致されるのをそのまま見送るなど、使命のためならドライな対応に徹する一面もある。
上述の、普段の仕事についての質問に対する彼女の「…結構、肉弾戦?」発言は、ただの冗談ではなかったのである。