概要
初出は2005年に公開された映画『ミュウと波導の勇者ルカリオ』から。
同作品にてルカリオの主人であるアーロンが「波導の勇者」と呼ばれたことや、「波導は我にあり!」等の台詞、その他ルカリオが持つ様々な能力から、「ルカリオ=波導の持ち主」という考え方が定着した。
これらがゲーム本編にも持ち込まれ、現在では主に図鑑説明から「相手の姿や心情をキャッチする能力」として描かれる。またそれを弾にして撃ち出す(「はどうだん」)ことができる。
……のだが、
第5世代以降の図鑑説明では「波動」の表記になっており、混乱が生じている。
それまでの「はどう」も「波動」だったというのだろうか?
とはいえ「ルカリオ=波導」のイメージは現在でも変わらず、この言葉はスマブラでも用いられている。
スマブラ開発者桜井政博氏曰く「『ポケモン』本編では”波動”という表記になっていますが、『スマブラ』と映画では”波導”という表記で合意が取れています」 とのこと(2014年2月3日、Miiverse上スマブラシリーズコミュニティ「ディレクターズルーム」にて)。
要は「映画では波導、ゲーム本編では波動」ということらしい。
…と思いきや、ポケモン剣盾では”波導”表記になっていた。
表記自体は波導と波動のどちらでもよいということ…なのだろうか?
LEGENDSアルセウスでは、「発したる 気の 波を 思いのままに 導き 離れた者を 感じとる 力を 波導と 命名す」とされており、気の波が「波動」、それを感じる力が「波導」と考えれば矛盾が生じない。
余談だが、英語では「波導」は「aura」(オーラ)という語で統一されている。上記「はどうだん」も「Aura Sphere」である。
その他通常の「はどう」(「りゅうのはどう」など)は「Pulse」(波動)であり、完全に区別されている。
どうしてこうしなかった。
スマブラでのシステムとして
スマブラでは、波導は「自分の蓄積ダメージが高いほど相手に与えるダメージや技の性能が上昇する性質」として組み込まれている。
0%では平均以下の火力しかないが、作品にもよるが大体100%を超えたあたりから重量級クラスの火力に変貌する。他にも通常必殺技「はどうだん」や横必殺技「はっけい」は技そのものが巨大化し、上必殺技「しんそく」は移動距離が大幅に伸びる。
ただし「波導の力が強くなっている=当然自分も吹っ飛ばされやすい」ということでもあるので立ち回りには細心の注意を払うこと。
また、『X』『SP』では波導の力を一気に放出する最後の切りふだ「はどうのあらし」を、『for』では波導を最大化させるメガシンカを駆使する。
また同ゲームのうち『X』における「亜空の使者」では、ルカリオが波導を使い段ボールの中に隠れていたスネークの存在を見抜きプレイヤーの笑いを誘った。