「ここで一句。」
概要
アニメ『ポケットモンスター』におけるポケモンを題材とした川柳。
『ポケモン川柳全百科』(コロタン文庫/2004年)のオーキド博士のコメントによれば、その定義は「ポケモンへの思いや楽しさをこめて作る、世界でいちばん短い文学なんじゃ。」(P3より、原文ママ)との事。
ルールは基本的には通常の川柳よろしく5・7・5で構成され、これは『ポケモン川柳全百科』(P60)でもはっきりと記載されている…はずなのだが…。
題材はポケモンからポケモンに関する事(道具やバトル、システム、登場人物など)までなんでも良く、ダジャレ系の文や情景を連想させるもの、ポケモンの生態に由来するもの、日常生活の体験談まで幅広い。
作るのに風流や侘び寂びを強く意識しすぎる必要はない。
アニポケ世界でも実際に人気のある文学であり、オーキド博士が事あるごとに一句披露している為、本業よりも注目されがちな所があるのか、ヒカリからは「ポケモン川柳の人」と呼ばれ、ナナカマド博士からは苦言を呈されている。
ルーツ
アニポケ無印編におけるED後のミニコーナー『オーキド博士のポケモン講座』で紹介したポケモンの川柳を詠んで締めたのが始まり。
DP編の『オーキド博士のポケモン大百科』(後半のオーキド博士のポケモン大検定には無い)、BW編の『オーキド博士のポケモンライブキャスター』、XY編の『オーキド博士のポケモンホロキャスター』とミニコーナーではほぼ毎回のように川柳が披露されている。
中には視聴者投稿のものも存在するなど人気の高い川柳であったが、シリーズを追うごとに字余りが多くなっていき(バケッチャのようにもはや意味不明なものもあった)、サン&ムーン編では廃止された…が、第138話など作中で披露するエピソードも見られた。
第6世代ではポケモン名が6文字に増えていたり、ポケモン関連のワードは第1世代時点から6文字を超えるものが多く、字余りに関しては割と初期の頃からちょくちょく見られた為(漢字で5・7・5に調整している例も)、割とノリや雰囲気重視な所がある。いわゆる自由律と割り切って楽しむといいだろう。
ここでは記載しきれないほどに数多くの川柳が披露されたが、先述の『ポケモン川柳全百科』ではジョウト編までに登場したポケモン(フシギソウやユンゲラー、キャタピーなどの一部ポケモンやポケモンを対象にしていないものは未掲載)の川柳を集めており、『ポケモン講座』の内容を基にした解説や川柳を作る上でのポイントも紹介されている。
最初はアニポケオリジナル要素だったが、アニメ版の要素を取り入れた『LPLE』では「いしふたつ こころひとつで メガシンカ』という新川柳を披露している。
川柳の一例
- 「コイキング ピチピチはねる げんきな子」(無印編第61話より。世界最初のポケモン川柳)
- 「そのカラダ メレシーまぶしー うつくしー」(XY&Z編第49話より。レギュラーのミニコーナー最後の川柳)
- 「サンダース 三十六匹 三ダース」(無印編第131話より)
- 「サンドパン 朝昼晩に 三度パン」(無印編第165話より)
- 「ニドランが にどしんかして ニドキング」(無印編第152話より)
- 「ミジュマルの わざがきまって にじゅうまる」(BW編第6話より)