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トレパク

23

とれぱく

「トレース」と「パクリ(盗作)」を組み合わせ、略した造語。トレースを利用した悪質な盗作行為のこと。

概要

トレストレース)によるパクリ行為の略。

主に、作品の制作工程および、制作者の振る舞いに悪質な問題が含まれている場合に用いられる。

詳しくは後述するものの、トレスという技法自体は適切に行われていれば問題はない。問題視されているのは「パク」の部分であり、他者の作品を無断で盗用し、自作のオリジナルと主張することが悪質であると言える。

例えば著作権者(写真ならば撮影者、絵画なら画家)が利用を許可していないような作品を無断でトレスし、さらにトレスしたことを隠して「自身のオリジナルである」と公開した場合は「トレパク」である。


なお、疑惑のある作品の検証については「トレパク検証」というタグが付けられている。


定義

まず、混同されがちな「トレス」と「模写」という二つの言葉の創作者たちの間における認識について説明する。

  • トレス→資料をなぞって写し取ること
  • 模写→資料を横に並べて見ながら忠実に再現すること

この二つは技法としては全く別物とする考え方が主流であるが、一方で著作権法的には特に大きな違いはない。「模写のやり方の一つとしてトレスがある」というとらえ方もできる。


大前提として、トレスそのものは違法ではない。

制作者が自分で撮影した写真や自分で制作した3Dモデルなどをトレスする行為は全く問題ない。著作権フリーであると制作側が明言しているフリー素材や、著作権が最初からない、または消滅しているパブリックドメインなども同様である。他にも、制作側が「一般に向けた発表の前に許諾を得れば可能」・「元素材が載っている書籍や素材配布サイトのURLを明記していれば可能」と規約を設けている場合、この規約に従っていれば特に問題はないと言える。


しかし、著作権が他者に帰属する写真やイラスト等を、無断でトレス素材に使用する行為は著作権侵害であり、創作においてもマナー違反とされる。

また、トレスであることを明言し、トレス元を明示していたり、多くの人間が「これはトレスである」と一目でわかるようなパロディ系の改変トレスであれば問題視されることは少ない(※ただし、このような場合も営利目的であれば話は別である)


トレパクとして糾弾されるのはトレス作品をオリジナル作品と偽ったり、トレス絵であることを隠したまま利益を得たりしている場合である。


ただし、明らかに著作権法違反な盗作とは違い、トレス(を含む模写)を著作権侵害とする明確な法的根拠はない。元ネタのあからさまなコピーならば同一性保持権の侵害となろうが、元絵と並べても類似点がわからない程度の一部トレスなら法的には問題ないとする見解もあり、裁判では被告人がトレスを認めたケースでも「著作権侵害には当たらない」とされ無罪になったこともある。

とはいえ裁判で問題なしと判断されても、社会的には『お構いなし』という訳にはいかない。裁判を起こされるというだけでも、社会的には大きなマイナスなのである。社会人としては行うべきではないだろう。


参考判例

外注先が『トレパク』で作成したイラストを納品し訴訟に発展した、通称パンダイラスト事件。

「商品の製造を第三者に委託していたとしても、イラストの作成経過を確認するなどして他人のイラストに依拠していないかを確認すべき注意義務を負っていた」としてクライアント側に損害賠償義務が発生するなど、多方面に「飛び火」している。


https://tyosaku.hanrei.jp/hanrei/cr/12562.html


余談

むしろトレス行為そのものよりも「制作者の振る舞い」がバッシングの要因になることがよくあり、トレス行為の発覚でバッシング対象となるのは「日頃から他の制作者やファンに対し無礼な振る舞いをしている」「問題が明らかになっても自身の非を認めず、トレス元に攻撃的な態度をとっている」などといった制作者側に非がある場合や「振る舞いが痛々しい」「急に出てきてチヤホヤされているのが気に入らない」などの理由でアンチがいた制作者である場合が多い。

また、過去にトレパクが問題となり、投稿サイトやSNS等のアカウント削除に至った人が、別名で復活転生)し、再びトレパクを繰り返しているような場合は特に問題視される。


中にはメイン画像のように検証画像を編集したり、部分的な類似を過剰にクローズアップしてトレパクをでっちあげる悪質なユーザーもいる。この場合は当然でっちあげた側が問題となり、一緒になって糾弾に参加した側も加害者となりうるため、トレパク疑惑の検証については慎重に取り扱うべきである。


その他

他人の絵柄(画風)を真似ることを「絵柄パク」と呼んだり、同様に塗り方や配色を似せることを「塗パク」「色トレス」(※色トレスは本来技法の名称の一つであるが、たまに配色や塗り方を模倣することを指して使う人もいる)などと呼んだりすることがある。これらをトレパクに含める人がいるが、あくまで絵柄や色彩の模倣についての問題であり、トレパクとは関係ない。

ただし、絵柄パクについては大抵の場合「意図的にパロディした」「偶然似てしまっただけ」のどちらかであるが、時折「見た人に作者を誤認させるために画風を真似ている」「絵柄パクと画像の盗用を織り混ぜている」ような悪質なケースも存在し、中には絵柄パクだけでなくトレパクも行なっている人物もいる。


また、トレパクで問題視される「制作者の振る舞いに悪質な要素が含まれている」ことを拡大解釈し「トレパク疑惑は晴れたが態度に問題がある」人を「トレパク作者」とレッテル貼りで呼び続ける人がいる。もちろんこれもトレパクとは一切関係ない。


関連リンク


関連タグ

トレス トレパク検証 パクリ

pixivマナー 規約違反 謝罪文

色トレス 絵柄パク

古塔つみ:トレパク界の大物

概要

トレストレース)によるパクリ行為の略。

主に、作品の制作工程および、制作者の振る舞いに悪質な問題が含まれている場合に用いられる。

詳しくは後述するものの、トレスという技法自体は適切に行われていれば問題はない。問題視されているのは「パク」の部分であり、他者の作品を無断で盗用し、自作のオリジナルと主張することが悪質であると言える。

例えば著作権者(写真ならば撮影者、絵画なら画家)が利用を許可していないような作品を無断でトレスし、さらにトレスしたことを隠して「自身のオリジナルである」と公開した場合は「トレパク」である。


なお、疑惑のある作品の検証については「トレパク検証」というタグが付けられている。


定義

まず、混同されがちな「トレス」と「模写」という二つの言葉の創作者たちの間における認識について説明する。

  • トレス→資料をなぞって写し取ること
  • 模写→資料を横に並べて見ながら忠実に再現すること

この二つは技法としては全く別物とする考え方が主流であるが、一方で著作権法的には特に大きな違いはない。「模写のやり方の一つとしてトレスがある」というとらえ方もできる。


大前提として、トレスそのものは違法ではない。

制作者が自分で撮影した写真や自分で制作した3Dモデルなどをトレスする行為は全く問題ない。著作権フリーであると制作側が明言しているフリー素材や、著作権が最初からない、または消滅しているパブリックドメインなども同様である。他にも、制作側が「一般に向けた発表の前に許諾を得れば可能」・「元素材が載っている書籍や素材配布サイトのURLを明記していれば可能」と規約を設けている場合、この規約に従っていれば特に問題はないと言える。


しかし、著作権が他者に帰属する写真やイラスト等を、無断でトレス素材に使用する行為は著作権侵害であり、創作においてもマナー違反とされる。

また、トレスであることを明言し、トレス元を明示していたり、多くの人間が「これはトレスである」と一目でわかるようなパロディ系の改変トレスであれば問題視されることは少ない(※ただし、このような場合も営利目的であれば話は別である)


トレパクとして糾弾されるのはトレス作品をオリジナル作品と偽ったり、トレス絵であることを隠したまま利益を得たりしている場合である。


ただし、明らかに著作権法違反な盗作とは違い、トレス(を含む模写)を著作権侵害とする明確な法的根拠はない。元ネタのあからさまなコピーならば同一性保持権の侵害となろうが、元絵と並べても類似点がわからない程度の一部トレスなら法的には問題ないとする見解もあり、裁判では被告人がトレスを認めたケースでも「著作権侵害には当たらない」とされ無罪になったこともある。

とはいえ裁判で問題なしと判断されても、社会的には『お構いなし』という訳にはいかない。裁判を起こされるというだけでも、社会的には大きなマイナスなのである。社会人としては行うべきではないだろう。


参考判例

外注先が『トレパク』で作成したイラストを納品し訴訟に発展した、通称パンダイラスト事件。

「商品の製造を第三者に委託していたとしても、イラストの作成経過を確認するなどして他人のイラストに依拠していないかを確認すべき注意義務を負っていた」としてクライアント側に損害賠償義務が発生するなど、多方面に「飛び火」している。


https://tyosaku.hanrei.jp/hanrei/cr/12562.html


余談

むしろトレス行為そのものよりも「制作者の振る舞い」がバッシングの要因になることがよくあり、トレス行為の発覚でバッシング対象となるのは「日頃から他の制作者やファンに対し無礼な振る舞いをしている」「問題が明らかになっても自身の非を認めず、トレス元に攻撃的な態度をとっている」などといった制作者側に非がある場合や「振る舞いが痛々しい」「急に出てきてチヤホヤされているのが気に入らない」などの理由でアンチがいた制作者である場合が多い。

また、過去にトレパクが問題となり、投稿サイトやSNS等のアカウント削除に至った人が、別名で復活転生)し、再びトレパクを繰り返しているような場合は特に問題視される。


中にはメイン画像のように検証画像を編集したり、部分的な類似を過剰にクローズアップしてトレパクをでっちあげる悪質なユーザーもいる。この場合は当然でっちあげた側が問題となり、一緒になって糾弾に参加した側も加害者となりうるため、トレパク疑惑の検証については慎重に取り扱うべきである。


その他

他人の絵柄(画風)を真似ることを「絵柄パク」と呼んだり、同様に塗り方や配色を似せることを「塗パク」「色トレス」(※色トレスは本来技法の名称の一つであるが、たまに配色や塗り方を模倣することを指して使う人もいる)などと呼んだりすることがある。これらをトレパクに含める人がいるが、あくまで絵柄や色彩の模倣についての問題であり、トレパクとは関係ない。

ただし、絵柄パクについては大抵の場合「意図的にパロディした」「偶然似てしまっただけ」のどちらかであるが、時折「見た人に作者を誤認させるために画風を真似ている」「絵柄パクと画像の盗用を織り混ぜている」ような悪質なケースも存在し、中には絵柄パクだけでなくトレパクも行なっている人物もいる。


また、トレパクで問題視される「制作者の振る舞いに悪質な要素が含まれている」ことを拡大解釈し「トレパク疑惑は晴れたが態度に問題がある」人を「トレパク作者」とレッテル貼りで呼び続ける人がいる。もちろんこれもトレパクとは一切関係ない。


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pixivに投稿された小説

  • 【重要】春爛漫LustfulThrone回収のお願い

    この度、私が2017年7月2日に発行した「春爛漫LustfulThrone」について、表紙のイグニスはThe CNK(The Cosa Nostra Klub)というフランスのバンドの公式アートワーク(公式アーティスト写真)のトレス、または模写ではないかとのご指摘を受けました。 本件について、イラストをご提供くださった鳩豆様にも確認をとったところ、ご指摘の通り公式アートワークの写真を用いて描かれたイラストであると判明し、回収することにいたしました。 本件、鳩豆様からはトレス、模写は一切しておらず、構図として参考にしたのみ、ポーズを使用したのみのため著作権侵害にあたるとは考えていないとの報告を受けており、悪意あっての行為ではないと思われます。 ですが、私はこれが公式のアートワークのために撮られた写真であることから、ポーズや構図そのものに被写体およびカメラマンの個性が現れている作品(著作権がある創作物)であると捉え、そのポーズがそのまま使用された表紙を放置するには問題があると思い、勝手ながら自己判断にて回収を決定した次第です。 本を手に取ってくださった皆様、ご迷惑をおかけする形となり本当に申し訳ありません。 発行から発見に至るまでに時間がかかった原因は、私がイラスト受領時に参考資料の確認を怠ったためです。元になった写真が存在することを想像しておらず、イラストを受領するのみで「何かを見て描いたのか」「参考資料は問題のないものか」等、最低限必要な確認すら行っておりませんでした。 また、鳩豆様への依頼時は大まかな小説の内容と希望のイメージのみお伝えし、自由に描いて頂いていたので非常にお手を煩わせていたと思います。 鳩豆様はトレス・模写をしていないとご説明くださった際にオマージュという言葉も使われましたが、そもそも私は外部の方からご指摘を受けるまでこのバンドを存じませんでしたし、ラフを描いて頂いている際に様々な参考画像と合わせてやりとりしたものの、このバンドのことが話題に上がることはありませんでした。現在も写真を確認したのみで、メンバーの名前は疎か楽曲も知りません。このような状態でオマージュという言葉を使うには大きな抵抗感があります。 また、ご本人が「トレス、模写はしていない」とおっしゃっている状況で回収する必要があるのか?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私が事前に元となった公式のアーティスト写真を知っていたら全く違うイラストへの修正を依頼していました。該当の写真はThe CNKの個性を表現するための物ですし、たとえ彼らの楽曲が春爛漫の世界観にマッチしていたとしても、公式写真そのままのポーズを使うというのは嫌です。現状のように一目見て不正行為を疑われる形で出したくありません。 こうした経緯があっての回収対応であること、ご理解頂けますと幸いです。 この度の回収は返金のみではなく、新たに印刷し直したものとの交換対応も準備しております。再印刷する本は私が購入したイラスト素材を用いて表紙を作り直しますが、本文の小説については一文字も変更いたしません。 返金・交換のいずれかにするかは、ご希望の対応をご選択ください。 ※返金の場合、イベント頒価(500円/冊)での対応となります。 ご面倒をおかけすることになり、大変申し訳ありませんがどうか回収へのご理解、ご協力をお願い申し上げます。 この本は完売品のため皆様のお手元に残っている物と、私の手元にある1冊が全数となります。これらを回収し、廃棄致します。もしすでに処分(廃棄・中古書店への売却)してしまったという方がいらっしゃれば、その旨ご連絡頂けますと非常に助かります。 回収は今後参加を予定している即売会(直近では1月東京/3月大阪、以降参加予定が立つ度に告知)での対応ならびに、即売会へのご参加が難しい方とは個別でのやり取りを考えております。 返金対応分および購入者様の手で処分された分のために交換用に印刷した本が余った場合、それを新たに頒布することは致しません。 つきましては、発注した交換用の本が仕上がり次第あらためてお願いにあがりますので、お手元にまだお持ちの方は引き続き保管頂き、回収へのご協力をお願い申し上げます。 お手数おかけしますがご協力のほど、何卒よろしくお願い致します。 この度は私の確認不足によりご心配、ご迷惑をおかけし本当に申し訳ありません。 今後は表紙を依頼する際に参考画像、資料を使うかヒアリングし、必要であればこちらで使用しても問題のない素材を探して用意すること、またご自分で用意するとおっしゃる場合も使用に問題のない資料かの確認を徹底することで再発防止に努めてまいります。 なお、鳩豆様には他の表紙、口絵も多数ご協力いただいておりますが、これ以外のイラストについてはフリーのポーズ集を参考にしただけであるとの報告を受け、該当のポーズ集としてご連絡頂いた媒体についてもトレースフリーであることを確認いたしました。そのため、問題があるのは「春爛漫LustfulThrone」のみと判断しております。 最後に、この度のご連絡をくださった方、本当にありがとうございました。 問題を持ち込んでしまった、とおっしゃっていましたがそのようには感じておりません。 私一人では知り得ぬ事実でしたので、ご連絡頂いたことで必要な対応をとることができます。 本当に感謝しております。 たますけ 回収に関するお問い合わせはTwitter(DM解放しております)、Pixivメッセージ、メールのいずれからでも応答いたします。 Twitter:https://twitter.com/mocofuwa_chan Pixiv:メッセージ機能をご利用ください E-Mail:tamasukekaisyu☆Gmail。com(☆→@、。→. に置き換えてください) ■以下参考までに、該当アーティスト様の公式アートワークに関する記事です。 記事の最初に掲載されている軍服姿の男性4人が並んだ写真、表紙イラストと右端の男性のポージングが細部まで一致いたします。 http://thegrimtower.com/the-cnk-talks-about-their-momentous-album-revisionnisme/ ■問題の表紙(作品としてPixivに公開するには問題があると判断したため以下に確認用の画像を置いています) https://privatter.net/i/3145100
  • こんなハズでは…

     人はどんな気持ちでトレパクするのかを考えてみた。

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