~本家・管理人の解説~
個人サイト管理人の心の叫びをネットマナーの名のもとに紹介しています。
特に同人系ファンサイト管理人の、笑顔の下の本音を知ることができます。
メディアリテラシーの実践に最適です。
人に教えて反応を見る、ダウトを数えるなどといった消閑の具にも有効です。
当サイトにおける情報の信憑性は、宗教勧誘のパンフ程度です。
信じる信じないは完璧に貴方にお任せします。
概要
かつて存在したWebサイト。
そのサイト名が示す通り、個人サイト(主に同人サイトやそれらに付随するネット掲示板)管理人・閲覧者向けのマナーやネチケット、メディアリテラシーを紹介・啓蒙するサイトという体裁をとっているが、実態としては「ストレスを溜めたサイト管理人の心の叫びを紹介するサイト」であり、一般的なマナーサイトとは設立の経緯やコンテンツの傾向が異なる。
主に同人サイトに特化した内容となっているが、あくまで「正しいマナー」ではなく「個人の見解」を紹介するということから、インターネット全般におけるマナーの指南としたときに少なくない問題点が存在し、サイト管理人のモラル欠如を助長してきたという経緯から、ネットユーザーの多くに批判されてきた。
一方、本サイトの管理者は『はじめに』にて「このサイトの注意事項は、あからさまに管理人側に偏ったものばかりです。訪問者の皆様の立場や言い分は、意図的に対象外としております。」「一理ありますが、全体として間違っています。」と明言しており、サイト内の記述が全て正しい・普遍的・中立的な内容ではないという立場である。このため、サイトそのものというよりはサイトの内容を盲信する閲覧者側の問題が大きいと言える。
2001年頃に更新が停止、2006年にサイトは閉鎖されたが、管理人が「文章に限り複製OK。コピペOK。改変OK。著作権放棄。」と示しており第三者の手により作成された後継的サイトやパロディサイトなども多い。
特に有名なものとして、本家サイトの問題点を補足したミラーサイト「毒吐きネットマナーPlus」(後述)があり、2024年現在まで公開されている。
なお、サイトの制作には複数人が関与しており、代表管理人は「緋羽 観円」という人物であった。
問題点
本サイトでは個人サイト管理人の立場から、荒らしや困ったさん(無自覚な荒らし)にどう対処するかその方法が書かれているのだが、実際には管理人(が独自に集めた感想や体験談)の、個人的な感性・感覚に偏った形で書かれており、当時の個人サイト特有の砕けた文体もあって、本来の趣旨である「(多くの個人サイトに共通するような)ネットマナーの紹介・啓蒙」が十分に果たされていない部分も目立つ。
また、毒吐きネットマナーにおける「マナー」とは、ネット閲覧者全般に適用される「ネチケット」やSNS等大型サービスにおける「利用者規約・ガイドライン」ではなく、それぞれのサイトで管理人が独自に提示している「ローカルルール」であり、当サイトではそれらを収集・共通点をある程度まとめて要約する形(※実際のサイトでは「その中でも特にそれっぺえものを抽出した」と説明されている)となっている。このため、収集されたサイト自体が偏っていることから、ある意味では一般常識と全く異なる「マナー」が掲載されているが、その差を埋めるフォローはあまりない。
一方、個人でサイトを運営・管理している人にとってみれば、サイト運営に苦労していればいるほど共感を誘うような内容であり、必要以上に『毒吐き』の内容に傾倒・盲信して、ローカルルール以前のネチケット・一般常識を無視してしまう、「管理人は神様だ」という独善的な考え方に基づいた誤った運営法やトラブルへの対応法を取る管理人が増えてしまったのである。
また、本家サイトの管理人自身がサイト内容について
「いろいろ間違っています」
「当サイトにおける情報の信憑性は、宗教勧誘のパンフ程度です。」
と断言しているように、記載されているマナー関連の記述はもちろん、ネット関連の用語や同人関連の知識についても(時代やジャンルの特性上仕方がないものの)極めて狭い範囲で書かれている上、管理人の思い込みや誤解に基づく情報も多かった。
ただし、サイト自体は複数回「このサイトの内容が必ずしも正確・普遍的・中立的という訳ではなく、個人サイト管理者の総意ではない」という主旨の内容が言及されている。また、他のネットマナー関連サイトも紹介されており、当サイトが最も優れた、最も多くの意見が集まった内容としているわけではない。
また「このサイトでなんの注釈もなく管理人という時、それは「自分こそこのサイトの主である!王である!否!神である!」と思ってる人間の悲しさと愛おしさを見せつけてくれる人のことを指します。」とも書かれており、管理人やサイト自体のスタンスが自虐的、皮肉めいたものであることが受け取れる。
このため、『毒吐き』だけを鵜呑みにしてしまう方が悪いとも言えるが、運営上の怒りや不満などがありありと綴られていることから、強く共感する人は多く、サイトに影響されてそれこそ「神」のように振る舞う管理人が増加した。
『毒吐き』の存在がサイト管理人たちの間でモラルハザードを招いた、個人サイト運営のあり方を大きく変えるきっかけになったという声は少なくない。
影響を受けたサイトやミラーサイトなどもいくつか残っているが、いずれにせよ閲覧の際は『毒吐き』の内容が絶対的に正しい・優れているというわけではないことを踏まえ、あくまで一つの意見として参考にするだけで、他のマナーサイトも確認・比較するべきである。
「毒吐きネットマナーPlus」
管理人のモラル意識欠如の助長という悪影響が生じていたことを鑑み、管理人とは別のユーザーが記述内容に解説・補足を加えたミラーサイトの一つが「毒吐きネットマナーPlus」である。
管理人は「ルード」という人物で、ほかにも主にお絵描き掲示板を中心としたネットマナー解説・紹介系サイトを複数運営しており、それらのポータルサイトとして「ネットマナー広場」というページを公開している。
~ミラーサイト管理人のコメント~
毒吐きネットマナー」は「正しいマナー」ではなく「管理人の心の叫び」を紹介するサイトでした。
あなたが管理人なら、「毒吐きネットマナー」の趣旨を誤解しないようご注意ください。
「毒吐きネットマナー」の内容を妄信すると、トラブルを呼んで管理人さんご自身が苦しむでしょう。
あなたが「サイトのお客さん」なら、「毒吐きネットマナー」を、ぜひとも参考にしましょう。
怒りを抱えた管理人の本音は、とても参考になるはずです。
(「毒吐きネットマナーPlus はじめに」より)
『Plus』は、主に閲覧者向けに、一般的なネットマナーに基づく観点から補足・解説が行われており「閲覧者のどのような行動が管理人にとってストレスになるのか」「かつて言われていた『ネットマナー』の一例はどんなものだったのか」ということを学ぶ上で多いに参考にできる。
サイト管理人にとっては、『毒吐き』本家に書かれた内容はあくまで反面教師として参考にすべきものであり、間違っても内容を鵜呑みにして実践するようなことがあってはならないと繰り返し語られている。
これは『毒吐き』本家管理者の意向やサイトの趣旨を否定するわけではく「「毒吐きネットマナーPlus」では、一般的なネットマナーの視点からのコメントを付けています。でも、片方だけの視点を信じるよりは、「どちらの考えもあるんだな」とご理解ください。」と綴られている。実際、『Plus』そのものも個人運営である以上個人的な見解が強い部分、また本家(の管理人)をむやみに皮肉る、揶揄するような部分が散見され、必ずしも絶対的な正義に基づく記述だけで構成されているわけではない。
本家を盲信して管理人が神かのように振る舞うことも、『Plus』を盲信して本家やそれの実践者を必要以上に叩くことも正しくないのである。
なお、2024年現在『Plus』ほかルードの運営しているネットマナーサイトの全てが更新停止しており、ネットマナー広場全般の雑記として公開されているブログも同様である。