概要
秋元康がプロデュースするアイドルグループ・乃木坂46を起点に誕生したグループの総称である。現在は乃木坂46、櫻坂46(旧欅坂46)、日向坂46(旧けやき坂46)の3グループが坂道シリーズに該当する。
ロゴの三角形の角度は全グループ46度である。(そのため、ロゴの三角形は厳密には二等辺三角形ではなく46度、44度、90度の直角三角形である。)
2018年に「坂道合同オーディション」を開催したり、2019年の紅白歌合戦では坂道シリーズ合同で乃木坂46の楽曲「シンクロニシティ」を披露したりするなど、グループの枠を越えた活動もみられる。
また、NHKでは「坂道テレビ」という番組を不定期で放送しており、それぞれのグループの活動の様子やグループを越えたメンバーの交流を見ることができる。
AKB48グループとの違い
- 各グループともにレーベルはソニー・ミュージックに所属し、メンバー全員が同じ事務所に所属する。(乃木坂46は乃木坂46合同会社、櫻坂46と日向坂46はSeed&Flower合同会社に所属。)
- 運営統括責任者は3グループ共に今野義雄が担当。その他にも、一部スタッフは3グループ共通。
- AKB48グループで行われている劇場公演という概念はなく、全国ツアーやバースデーライブ・アニバーサリーライブをメインに公演を行っている。
- 選抜総選挙やじゃんけん大会といった選抜イベントも行われない(AKBの総選挙にも参加しなかったが、例外として第6回選抜総選挙でAKB48チームBとの兼任となった生駒里奈がエントリーし、14位に入った)。
- CancamやRay、Seventeen、non-no、JJ、Vivi、bisといった女性ファッション雑誌の専属モデルに就任するメンバーが多く、現役・OGメンバー含め多くのメンバーが女性ファッション雑誌の専属モデルに就任した。
- オーディションの下限は12歳からとなっているが、結成以来小学生のメンバーは存在していない。(加入当時の年齢が最年少であった岩本蓮加でさえ12歳214日で当時中学一年生であった。)
- SNSに関しては、個人ブログとトークアプリが基本。(乃木坂46のみはトークアプリとは別にモバイルメールも存在。嘗ては755も使用していたメンバーが数人いた。)また、成人メンバーは基本的にInstagramの開設が認められている。(賀喜遥香曰く「立候補制」とのこと。)
- 非選抜メンバーのユニットとして乃木坂46では「アンダー」、櫻坂46では「BACKS」、日向坂46では「ひなた坂46」が組まれ、それぞれ独自にライブが開催されている。
グループ
- 乃木坂46 … これまでAKB48との共演・客演など交流の機会は多かったが、建前上敵キャラとしての位置付けなので総選挙や人事異動の対象外となっていた。しかし、2014年2月24日の「大組閣祭り」において、乃木坂・生駒里奈がAKBチームB、SKEチームE・松井玲奈が乃木坂との「交換留学」という名目での兼任が決定。翌年3月26日の人事異動で解除となり、再び独自路線となっているが、その後も越境ユニットが組まれたりじゃんけん大会の応援に来たり、NGT48がソニーミュージックグループのアリオラジャパンに所属し、公式ライバルでありながら所属レコード会社は事実上の同族…と相変わらず関係は深い。2017年、2018年と2年連続で日本レコード大賞で大賞を受賞している。
- 櫻坂46 … 乃木坂に続く「坂道シリーズ」第二弾として2015年に発足。当初「鳥居坂46」としての公募がされていたが、1期メンバーのお披露目会見で欅坂46への改名がサプライズ発表される、という超絶展開のスタートを切った。(どうやら、「鳥居」という宗教用語が引っかかったため、改名の運びとなった模様。)より硬派なイメージが打ち出されており、姉妹グループかと思いきや乃木坂にとってもライバルグループというポジション。絶対的エースであった平手友梨奈の脱退やメンバーが起こした様々なスキャンダルが原因となり、2020年10月14日に現グループ名に改名。欅坂時代からの硬派なイメージは受け継がれており、キレのあるダンスは改名後も人気を博している。
- 日向坂46…上記の欅坂46のアンダーグループけやき坂46(ひらがなけやき)が独立改称の上2019年3月27日にメジャーデビュー。「ハッピーオーラ」をグループのキャッチコピーとしているが、ひらがなけやき時代のやや硬派なエッセンスも受け継がれている。
- 坂道研修生…坂道シリーズ全体の研究生ポジション。「坂道合同オーディション」で合格したものの配属先が決まらなかったメンバーのために2019年発足。2020年2月、辞退した「松岡愛美」という1人のメンバーを除いて全員が乃木坂46、欅坂46(櫻坂46)、日向坂46のいずれかに配属された。
公認の番外編グループ
- 吉本坂46 … 「坂道シリーズ」第三弾として2018年2月に結成が発表された。実在の坂道をモチーフとしない初のグループ。どちらかと言うとかつて吉本とコカコーラとのコラボレーションユニットであった「Re:Japan」の焼き直し版といった所である。吉本興業とその関連会社に所属する、NMB48現役メンバーを除いた全タレントを対象に公募、同年内に正式発足の予定。バックボーンのせいで出オチ感満載ではあるが、お笑い要素無用のガチなアイドルユニットを目指している。しかし、2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントの中止が相次ぎ、2021年もその影響が続いて定期公演が例年通り行えない状況が続いたため、2022年2月を以て「冬眠」と称して活動を休止することとなった。
- 東池袋52 … 欅坂46の2016年発表シングル『ふたりセゾン』に反応したクレディセゾン社が、関連会社も含めた女性社員を集めて結成したグループ。由来はセゾンの所在地が東池袋にあるサンシャイン60ビルの52階である事から。秋元が直接関与してはいないが、活動開始に際してセゾン側からAKS側へ申し入れがあり、了承済みとなっているので「公式」ではないが「番外」のグループという位置付け。
公式ライバルグループ
- 僕が見たかった青空 … 2022年に「乃木坂46公式ライバルグループ」と称してオーディションの開催が発表され、2023年夏にデビューを果たすエイベックスレーベル所属のグループ。乃木坂46だけでなく坂道シリーズ全体にとってもライバルグループと言える。