解説
創設年 | 1989年 |
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加盟年 | 2011年 |
ホームスタジアム | 町田GIONスタジアム |
クラブカラー | 青 |
マスコット | ゼルビー |
少年サッカーの盛んな街、東京都町田市に「サッカーの街・町田を代表するサッカークラブを作る」という考えのもと1989年に創設。
2011年12月よりJリーグへ加盟した。しかし、2012年度からスタートしたJ2とJFLの入れ替え制度によりJFL1位のV・ファーレン長崎がJ2に昇格、J2最下位だったFC町田ゼルビアは降格となった。
その後2014年創設のJ3リーグに参加。J3発足により、史上唯一のJ2からJリーグを退会したことのあるクラブである。
J3での2015年、レノファ山口が独走していたがゼルビアも猛チャージで勝ち点で並び最終節を迎える。ゼルビアは引き分けで、この時点でレノファはリードされていたので昇格が決定したと思いこんだがその直後にレノファ引き分けの報が。J3では2位となり、大分トリニータとの入れ替え戦に回ったがここで勝利。J2復帰を決めた。
2018年には優勝争いに加わるほどの好成績で4位に終わったがクラブライセンスの規定に達していないためJ1昇格は見送られた。その一方、abematvなどを運営するサイバーエージェントがチームを買収。今後の展開が期待される。
2023年には柴崎岳や松木玖生らを輩出した名門・青森山田高校で長年監督を務めて同校を高校サッカー屈指の名門へと君臨させた黒田剛監督が監督に就任。また、サガン鳥栖を率いて2021年に見事な采配でJ1を席巻したもののパワハラ問題で職を追われた金明輝がコーチに就任。
すると、J1リーグで圧巻の決定力を見せていたエリキの大活躍などもあり、シーズン通して順調に勝ち点を積み上げ、序盤から首位を独走状態に突入。39節のロアッソ熊本戦を0-3で快勝して3試合残して自動昇格圏が確定。J1初昇格を確定させた。黒田監督就任初年度かつプロ監督1年目での昇格劇である。さらに、次節となった40節でツエーゲン金沢戦もウノゼロ勝利で2試合残してJ2優勝も決定(実際は2位の清水エスパルスが前日にロアッソ熊本戦で逆転負けを喫したことによって金沢戦を迎える前に町田の優勝が確定した)。事実上、消化試合となったその後の2試合も連勝を達成してラスト5試合で5連勝で締めくくった。
最終的に、26勝9分7敗の勝ち点87という結果になり、2位のジュビロ磐田とは勝ち点12も差をつけた。J2リーグで1位と2位の勝ち点差が10以上に開いたのは2014年以来であり、2位との勝ち点差が12でのリーグ優勝は2018年の川崎フロンターレと同じ。
2024年にJ1昇格後、前年優勝の神戸や横浜F・マリノスなどを抑え、6月現在では首位に立っている。
(一方で、同年の天皇杯では二回戦で筑波大学(茨城県代表)と対戦し、4人も負傷者を出し交代、PK戦で敗れた。)
愛称の「ZELVIA」は町田市の樹・ケヤキ「zelkova」と、花・サルビア「salvia」を合わせた造語である。
ホームスタジアムについて
本拠地は町田市立陸上競技場(施設命名権名称、町田GIONスタジアム 町田市)。市立野津田公園内にある為、一般的には公園名より野津田と呼ばれる。
Jリーグ加盟以前は、老朽化が進んでいること、スタジアムがJ2の規格に合わないなど、スタジアムが理由で準加盟を断られてきた。スタジアム全面改装と代替地開催を条件にJ2昇格が実現し、工事が行われた(J2初年度はメインスタンド改築中だった)。
スタジアムは山の上にあり、「登山」「電動アシスト付き自転車でも登れない」と言われており、いつしか"天空の城"と呼ばれるようになった。はじめは単なる俗称であったものの、2016年のクラブ公式日程ポスターにも表記され公式化。
スタジアム周辺に一般駐車場は全くない。鶴川駅からのシャトルバスか、町田駅から裏山・野津田車庫に行くバスに乗る。ただし町田は道路がただでさえ混むので所要時間は相当余裕を見るほかない。裏ルートも浸透してきたのか、J2復帰の2016年開幕(セレッソ大阪戦)では長蛇の列となった。また、鶴川駅からバスに乗らず、山道を歩く「男気コース」もクラブより案内されている。
その為、多摩モノレールがGIONスタジアム経由での延伸計画も存在する。
2019年ごろからはシャトルバス運行が進化。鶴川駅・町田駅からはスタジアム行の有料バスが出るほか、多摩センター・淵野辺・南町田グランベリーパークからは無料直行バスが走るようになっている。
2020年より、現名称となる。ギオン社はSC相模原のホームスタジアム、「相模原ギオンスタジアム」のネーミングライツを先に取得しているが、町田では社名表記をローマ字の「GION」とした。
誹謗中傷に対する法的措置
上記の通り輝かしい昇格ぶりを披露した町田ゼルビアだが、J1昇格以降、ロングスローやサッカーボールへの水かけなど他のJ1チームが避けていたプレーを頻発。前者は元々、守備の練度が不十分な高校サッカーでは通用するものの、プロでは練度の高さゆえに避けられていたものであり黒田監督の采配に「画期的」という声があるものの「そのやり方がプロサッカーとして相応しいものなのか」といった疑問の声が上がっている。また、後者に関してはボールの回転を抑える役目は果たすが「非紳士的行為」として暗黙のルール扱いされているため苦言や批判が多い。
とはいえ、上記の批判、苦言、疑問ならばまだいいものの一部のJリーグファンからスタッフ、選手、監督に対する誹謗中傷が過熱。その結果、看過できなくなった運営側が刑事告訴を行い、誹謗中傷を行ったSNSユーザーへの法的措置を宣言した。とはいえ、大元の火種は町田ゼルビア側にある以上、完全な根絶は町田ゼルビア側の戦略変更、もしくはJリーグ全体で誹謗中傷の根絶に向けて取り組むことしかないのが実状である。
マスコット
町田市の「市の鳥」であるカワセミをモチーフにしたゼルビー(メイン画像)。
ゼルビアのホームスタジアム・町田GIONスタジアムのある野津田公園に住んでいる。
性別は男の子。親の言うことを聞かない子どもを見ると、クチバシで頭をつつく癖がある。
将来の夢は、ゼルビアがクラブワールドカップで優勝すること。
最近では野球選手のモノマネという新しいネタを会得した。サッカーチームのマスコットなのにいいのかそれ。
Jリーグマスコット総選挙過去順位
回 | 開催年 | 順位 | 備考 |
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1 | 2013 | - | 当時はJFL |
2 | 2014 | - | J3のため対象外 |
3 | 2015 | - | J3のため対象外 |
4 | 2016 | 7位 | |
5 | 2017 | 17位 | |
6 | 2018 | 20位 | |
7 | 2019 | 34位 | |
8 | 2020 | 35位 |
回数を重ねるごとに順位が下がる。ライバルが増えるとその分票が分散されるので仕方ない側面もあるが、これ以上順位が下がると隣のメタボコンドルとマスコット総選挙で東京クラシック開催となるので打開策が必要。
関連タグ
SC相模原:「武相決戦」の相手。
谷原章介:関東リーグ在籍時から応援しているガチサポ。ABEMAのゼルつくのMCでもある。
大分トリニータ・松本山雅FC・大宮アルディージャ:Jリーグの3カテゴリー(J1・J2・J3)すべてに参加したチーム。ただしJ3は全てJ2降格によるもの。
福岡ソフトバンクホークス:野球のヒール球団。ゼルビアと同類として扱われる。