概要
USSエンタープライズの科学主任兼副官を務める男性。
バルカン人と地球人のハーフだが、基本的にバルカン人として扱われる。
演者はレナード・ニモイ。
非暴力主義者で穏やかな性格ではあるが、バルカン人であることに強いアイデンティティを持ち、カーク船長ら地球人の感情的な発言に対しては「非論理的です」と反発することが多い。しかし、多くの人々との交流を経て、自身の地球人としての感情に対しても肯定的に捉えられるようになっていった。
バルカン人特有の高い身体能力を持つほかテレパシーで他者の精神と融合する事も可能。更に高度な科学知識を活かした作戦立案を担う事も多いが、その一方で自身のバルカン人としての特性が危機を招き寄せる事もあるなど、良くも悪くも物語の中心になりやすい。
『宇宙大作戦』のリメイクである劇場版第11作以降は、演者がザカリー・クイントに変更された。大まかな設定は原作と同じだが、本作は「ケルヴィン・タイムライン」と呼ばれる並行世界を舞台としている為、宇宙艦隊アカデミーにおけるカークとの出会いや彼との確執、そして信頼と友情を深める過程という原作の前日談にあたるストーリーが展開された一方、ウフーラと恋仲であるという原作とは異なる部分も描かれている。
それと同時にレナード・ニモイが演じるスポック大使(スポック・プライム)も登場した。このスポック大使はタイムスリップによって原作(宇宙大作戦~劇場版第10作)の世界「プライム・タイムライン」からやってきたオリジナルのスポック本人であり、年長者として過去の自分とカークにアドバイスを与えるなどの活躍を見せている。
第13作ではレナード・ニモイの逝去に伴い、スポック大使も天寿を全うしたという設定で物語から退場した。